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J1福岡会長 「過去の間違いを乗り越える過程も大切な学びや刺激に」金新監督就任会見でクラブの理念語る

[ 2024年12月16日 16:33 ]

会見に出席したJ1福岡の(左から)柳田強化部長、金明輝監督、川森会長
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J1福岡は16日、金明輝新監督(43)の就任会見を行った。会見の様子はクラブ公式YouTubeチャンネルで急きょ生配信された。新監督就任に関して一部サポーターなどから声明が出されるなど批判的な声が上がっていたことについて、川森敬史代表取締役会長が言及。報道陣からの質疑応答は途絶えることなく、会見は1時間20分を超えた。

「新監督についてはネガティブなコメントが目立ちました。私どもも一定の予想はしておりました」と川森氏。「当然、過去の問題については決して容認されることではないとクラブとしては認識しております」と続けた。

「過去の事実は変えることはできません。クラブとして金新監督にチームがさらに成長する指導を期待しておりますけれども、再出発の意思を固めた金監督とともに向き合って進んでいきたいと考えました」。スポンサーへの影響に関しても「熟慮した上での決定」とし、「過去の問題について懸念を抱いている声を真摯(しんし)に受け止め、これらの信頼を回復していく、行動で示してご理解いただけるように取り組むと考えております」とした。

クラブの基本理念にも言及。「アビスパ福岡は、地域に根ざしたスポーツクラブとして、地域に生活する人々とともに発展します」「アビスパ福岡は、スポーツを通じて、子どもたちに夢と感動を地域に誇りと活力を与えます」「アビスパ福岡は、スポーツを愛する新しいコミュニティづくりと世界に開かれた豊かなスポーツ文化の創造に貢献します」という基本理念は「変わらない」とした上で、「監督自身が過去をしっかりと反省し、努力を重ねてきております。過去の間違いを乗り越える過程も子供たちにとって大切な学びや刺激になると信じております。チームスポーツであるサッカーを通じて、チーム全体が新たなことに挑戦し、前進し続ける姿勢を子供たちに見てもらい、何かを感じてもらうことも大事なことかなと信じております」と話した。

「企業としては常にコンプライアンスリスクは抱えていると認識しております」と語り、迅速かつ厳正に対応することはこれまでと変わらないと断言。「パワーハラスメントが起きないよう、権限の集中や過度な責任追及ではなく、クラブに所属する誰もが自らのミッションに遂行する上で、集中できる環境づくりに向けて体形的に整えていきたいと思っております」とクラブの方針を語った。

金氏は鳥栖の監督を務めていた2021年12月に退任後、指導時に選手やスタッフへの行き過ぎたパワーハラスメント行為があったと認定され、指導者ライセンスがS級からA級に降格。その後、社会奉仕活動への参加などを経て22年から町田HCに就任していた。11月上旬に一部で福岡の新監督に金氏就任が決定的と報じられると、福岡のサポーター団体「ウルトラオブリ」がX(旧ツイッター)に「後任監督人事の報道について」と題した文書を掲載し抗議。しかし説明のないままクラブが今月13日に金氏の新監督就任を"強行発表"したため、サポーターなどから金氏就任を疑問視する声や、説明を求める声が上がっていた。

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