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【蹴トピ】サッカー界にオープンな人材市場を 日本初 チームスタッフ特化型求人サービス登場

[ 2024年4月17日 05:00 ]

Sporpath利用の流れ
Photo By スポニチ

23年11月に日本サッカー界初となるサービスが開始された。チームスタッフ特化型の求人サービス「Sporpath(スポーパス)」だ。果たしてその狙いは?今後の展望は?創業した合同会社BeAT代表の深沢佑介氏(37)に話を聞いた。(垣内 一之)

今やサイトを通じて人材雇用、または就活するのは当たり前の時代。そんな世の中のニーズに応える形で生まれたのが、クラブとコーチ、トレーナー、マネジャー、スカウト、通訳といったサッカー界で働くプロフェッショナル人材(チームスタッフ)をつなげる「Sporpath」。日本唯一で、23年11月にサービスが開始された。

「現状はGMやアカデミーダイレクターなど、人事責任者との関係性で雇用が決まるクローズドな人材市場。プロとしての資質が仕事につながるべきだと思った」

創業した深沢氏は、英国・リバプールの大学でサッカー専門学を学んだ後、J1湘南での強化担当を経て、外資系コンサルティングファームのアクセンチュアで戦略コンサルタントとして働きつつ、アマチュアクラブのGMも経験。「雇用する側」、「される側」、「サッカー外」の3つの立場を経験したことで、サッカー界にはびこる属人的な人事に閉塞感を感じ、「サッカー界にオープンな人材市場をつくりたい」と思い一念発起した。

登録は無料で至って簡単。(1)アカウント作成。他の求人サイト同様に、登録メールアドレスとパスワードを入力。(2)マイレジュメ作成。基本情報、職務経歴、希望条件などを入力。(3)求人への応募。掲載求人に興味があれば応募。クラブ側からスカウトされることもある。(4)書類選考・WEB面談。マッチングが成立した後はクラブとの直接的な面談や契約交渉となる。

深沢氏によると、クラブはJ1も含め既に20クラブ以上が登録。雇用される側のいわゆるユーザーも280人を超えているという。マッチングするまでユーザーの個人情報は非公開で、一定のプライバシーが保たれているのも特徴だ。

「クラブ側の目線で言うと求人掲載ができて、ダイレクトリクルーティングというユーザーに直接スカウトメールを送る機能であったり、エージェントサービスはクラブのニーズに合わせて、我々が見繕って提案するといった採用手法を用意しています」

自身がスポーツダイレクターを務める東海1部リーグに所属する静岡県の岳南Fモスペリオも当然、「Sporpath」で人材を発掘した。
「ここから先の展開としては、日本の人材を海外に送り出したりとか、逆に海外の人材を日本にとか、国をまたいだ人材の流動性を生むようなプラットフォームにしていきたい」。英国などでは既に流通しているサッカーチームスタッフ特化型の求人サービスが、日本サッカー界にも新たな流れを呼び込む。

◇深沢 佑介(ふかさわ・ゆうすけ)静岡県富士宮市出身の37歳。富士高からリバプールの大学に進学しサッカー科学を専攻。卒業後はJ1湘南でU15コーチ、強化担当を歴任。アクセンチュア勤務を経てスポーツビジネスに従事。現在はスポーツ界専門求人サービスを提供する合同会社BeAT代表ほか、静岡県富士市、富士宮市の社会人サッカーチーム岳南Fモスペリオの取締役スポーツダイレクターを務めている。

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