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神戸市出身の新納慎也、阪神・淡路大震災復興に奔走する職員役「古傷がヒリヒリ...でもすごく誇らしい」

[ 2024年8月21日 15:29 ]

次期NHK連続テレビ小説「おむすび」の神戸ロケで取材に応じたヒロインの橋本環奈(中)、緒形直人(左)、新納慎也
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俳優の新納慎也(49)が21日、兵庫県神戸市の灘区民ホールで2024年度後期の連続テレビ小説「おむすび」の神戸ロケ取材会に参加した。

主演は橋本環奈。どんな困難も明るくたくましく乗り越えるがモットーの平成時代のギャル・米田結(よねだ・ゆい)が主人公。結は幼少期は神戸で暮らしていたが、阪神・淡路大震災で被災し、福岡・糸島に移住。青春時代を糸島で過ごしたのち、高校卒業のタイミングで一家そろって神戸のさくら通り商店街に戻り、栄養士を目指し学び始める。

新納は神戸市役所の職員で、震災時の対応や復興に奔走する男性・若林建夫を演じる。新納は兵庫県神戸市出身。自身も震災を経験した。「地元でこの役をやらせていただくことを本当にうれしく思っています。古傷がヒリヒリするような、でもすごく誇らしい思いもある」と、ひとしおの思いを語った。

震災当時は大学生だったという。「幸いにも実家はそんなに影響はなく家族は大丈夫でしたが、友達や仕事関係の人だったり多くの人が亡くなった。自分が育った街がグチャグチャになって埃まみれになった姿を見た」と回想。「地震のショックを感じないまま、ほとんどの神戸の人が前に進まなきゃだったと思う。僕の場合は東日本大震災の時にすごくショックを受けて、僕は阪神・淡路大震災で傷を負っていたんだなと東日本の時に気づいた。今でも地震が起こる度に傷つく。これが僕が阪神・淡路大震災で負った傷なんだなと思う」と明かした。

「神戸は大震災から、みんなで力強く復興していった。今となっては震災は一種の誇りでもある」と、震災を経験したからこその思いを吐露。「それを踏まえると神戸市職員を演じるにあたって、今の僕だからこそ誇りを感じられるので、若林さんは当時は感じられなかったと思いますけど、今の僕が若林さんに注入できる要素は神戸市民の誇り。それを注入して演じることによって東北の人や能登の人など各地被災にあった人が、被災した神戸を朝ドラで見て、神戸はこんなに元気に復興したんだから、前に進めるという元気をもらっていただけたらいいなと思って演じています」と語った。

「地震に触れる作品をやることは、僕にとっても今の日本にとっても意味のあることだと思います」と力を込めた。

橋本環奈、緒形直人も出席した。

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