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谷口キヨコ 送り火も終わり8月下旬...幻のように過ぎる月日にふと思う「どう確かに生きるか」と

[ 2024年8月21日 11:00 ]

基本、毎年変わらない...。それが何百年も...。それがすごいです(写真は昨年のもの)
Photo By 提供写真

【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】暑い暑いって言うてる間に8月も終わる...。京都市内に住んでいるので、五山の送り火が全部消えるとき...何とも言えない寂しさが胸に迫ってきて言葉を失います。ほんまに無口になるんですよ、あの瞬間。夏の終わりが切ないからなのか、こちらに帰ってきてた大切な人たちの御霊(みたま)が戻ってしまうのが寂しいのか...。とにかく胸が締め付けられそうになります。だから送り火は見ないでおこうとも思うけど、なんだか見てしまう。ほんまに見送ってしまうんです。

で、送り火も終わり8月下旬。「まぼろし〜」ってIKKOさんはおっしゃっていますが、まさに月日は幻のように過ぎていきます。1カ月なんて振り返るとたいがい「何してたんやろ」と思うほど早い。

年齢を重ねると月日を早く感じるのは、分母が増えるから、と聞きました。確かに10歳の頃の1年は生きてきた10年のうちの10分の1、30歳だと30分の1、80歳だと80分の1。分母が増えて1自体がどんどん小さくなります。

数字を見せられると「なるほど、そりゃどんどん1年を早く感じるわけや〜」と納得するけど、IKKOさんが言う「まぼろし〜」の方が私にはグッとくるというか、ふに落ちるんです。本来の幻の言葉の意味は『1.実際にはないのに、あるように見えるもの。また、まもなく消えるはかないもののたとえ。幻影。2.その存在さえ疑わしいほど、珍しいもの』(出典・デジタル大辞泉)なんですが...。

ほんまに人生なんて『人の一生』なんて、考えてみればたぶんあっという間(死んでから振り返ったことないので定かではないけど 苦笑)、あるようでないようで、あったのかなかったのかなんて分からない、まさに幻です。

もちろん、その人の功績とか子孫とか...後世に残したものもあるけど、本人からすると残ってるかどうかは分からない。やっぱり一生なんて幻みたいなものなんじゃないかな、と。年齢を重ねてそれを感じると、年月って早いと気付くのかもな、と思います。あっという間に過ぎていく幻のような人生の中で、どう確かに生きるか。むむむ難しい。

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