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【叡王戦第4局】藤井叡王、勝利後に大盤解説会場沸かす「次が持将棋でなければ最終局」ひとまずカド番回避

[ 2024年5月31日 18:44 ]

叡王戦第4局に臨む藤井聡太叡王(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

将棋の藤井聡太叡王(21)=王将を含む8冠=に伊藤匠七段(21)が挑む第9期叡王戦第4局は31日、千葉県柏市の柏の葉カンファレンスセンターで指され、後手藤井が132手で勝利した。対戦成績1勝2敗のカド番から2勝2敗のタイへ戻した。第5局は20日、山梨県甲府市の常磐ホテルで指される。

藤井が先にカド番へ追い込まれたのは、タイトル戦初出場だった20年度棋聖戦以来23度目で初めて。過去22期全勝、そして20年度叡王戦で唯一、2勝1敗から当時の豊島将之叡王にタイへ追い付かれ、最終局へ突入したことがあった。それ以来2度目の失冠のピンチだったが、第5局へ決着を持ち越した。

戦型は先手伊藤の角換わり腰掛け銀。両者の対戦で角換わりは4局連続。4月7日開幕の今期は全局角換わりの「角換わりシリーズ」となった。

終局後、藤井は「常に距離感の難しい将棋だった。(敵陣から)馬を引いて手厚い形になる可能性があるのかなと思った。ひとまず最終局へ持ち込めたのはよかった」、伊藤は「あまり熱戦にできず残念」と対局を振り返った。

その後、大盤解説会場にも姿を見せ、藤井が「次が、持将棋にならなければ最終局になる。全力を尽くして頑張りたい」と語り、会場の笑いを誘う場面もあった。

両者のタイトル戦では昨年2月の棋王戦第1局がその持将棋。お互いの王が敵陣へ入王し、勝負がつかずに引き分けになった。会場の千葉県柏市は立会人の石田和雄九段が柏将棋センターを作って長年普及に努めた将棋熱の高い土地柄。会場を埋めた熱心なファンを喜ばせるコメントも、8冠の第一人者ならではだった。

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