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早瀬憩 ガッキーの背中を追って「本当に憧れであり目標」16歳注目女優、初の本格映画で新垣結衣とW主演

[ 2024年5月31日 05:00 ]

映画「違国日記」で初主演する早瀬憩(撮影・塩野 遥寿)
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若手女優の早瀬憩(16)が映画「違国日記」(6月7日公開、監督瀬田なつき)でフレッシュな演技を見せている。本格的な映画出演は初めてながら、新垣結衣(35)とダブル主演。本紙のインタビューに「いつか結衣さんのように素敵な大人になれたら」と力強く語った。

ショートカットでどこか親近感を覚えるルックスに、淡いピンクのワンピースがよく似合う。向かいに座ると、視界が一気に華やかになったようだった。

映画は、35歳の人見知りの小説家(新垣)と、めいの15歳の少女(早瀬)の同居生活を描く。両親を事故で亡くし、叔母に引き取られた少女で、目まぐるしく変化する環境で揺れ動く思春期の感情を豊かに演じきった。「どんなに楽しいことをしていても、両親を亡くした悲しみは消えない。心の片隅に孤独を抱えながら演じました」と胸を張った。

オーディションで役を得た。喜びとともに感じたのは「新垣さんの足を引っ張っちゃいけない」というプレッシャー。ただ、その重圧から解き放ってくれたのも新垣だった。

思うように演技ができずに行き詰まっていた時。新垣から「言いたいことがあるなら言っていいし、言いたくなかったら言わなくていいからね」と優しく言葉をかけられた。「その言葉で救われて、悩みも解決した。本当に憧れであり目標です」と目を輝かせた。撮影では一日中、家のセットで2人で過ごすことも。役通りの距離感に近づき、自然と役に入ることができた。

普段は人見知りな性格。「演技では緊張しないのに、素の自分を出すとなると緊張しちゃう」と顔を赤らめた。1月に所属事務所が開いた晴れ着撮影会では緊張でうまく話せず、裏で涙した。「言おうとしていたことが全部飛んでしまって...」。顔を両手で覆って恥ずかしそうに振り返る姿は、まだ成長中の16歳だと感じさせる。

今月9日に登壇した自身初の舞台あいさつでも、緊張のあまり楽屋をうろうろ。すると新垣が背中をさすってくれ、「舞台に出たら大丈夫」と言って一緒に深呼吸してくれた。その言葉通りに晴れ舞台を満喫。最後のあいさつでは「もう終わっちゃうのかと寂しい気持ち」と笑っていた。

今後は「学園ものにも出たいし、時代劇やコメディーにも挑戦したい」と意欲的。「結衣さんのようにみんなから愛される俳優さんになりたい。目標は何を演じさせても大丈夫だと思ってもらえるような唯一無二の俳優」。未来の展望を語る瞳は希望に満ちていた。(塩野 遥寿)

◇早瀬 憩(はやせ・いこい)2007年(平19)6月6日生まれ、東京都出身の16歳。21年、日本テレビ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」でテレビドラマ初出演。日テレ「ブラッシュアップライフ」、NHK連続テレビ小説「虎に翼」など話題作に出演。趣味は野球観戦で、ヤクルトのファンクラブ会員。推しの選手は村上宗隆と長岡秀樹。

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