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「セクシー田中さん」調査結果 「news every」で約12分報道「多くの方がまだ悲しみの中に」

[ 2024年5月31日 17:03 ]

日本テレビ社屋
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日本テレビは31日、昨年10月期放送の連続ドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、東京・汐留の同局で「社内特別調査チーム」が会見を開き、調査結果を報告した。石澤顕社長も会見に出席し、芦原さんへ「心より哀悼の意」を表明。「ドラマ制作側と原作側の認識の違い、そこから生じたミスコミュニケーション」などから問題が起こったとし、ドラマ制作の在り方を見直すことを表明した。

調査結果は同日午後5時に公表され、同局の夕方のニュース番組「news every.」(月〜金曜後3・50)で約12分に渡って報道。同局の鈴江奈々アナウンサーが「多くの方がまだ深い悲しみの中にいらっしゃると思います」、森圭介アナウンサーが「芦原さんの大切な作品をドラマ化するにあたり、どんな問題点があったのか、日本テレビはドラマ制作過程などを調査し先ほど調査報告書を公表しました」と前置きして調査結果の概要を読み上げ、「オリジナル展開に『認識の齟齬(そご)』」があったと説明した。石澤社長の「この調査の中でも、改めて芦原さんがまさに心血を注いで原作『セクシー田中さん』を作り上げ、そして、ドラマ制作に向き合っていただいたことを実感いたしました。また脚本家の方は素晴らしいドラマを作るため、力を尽くしていただきました」とのコメントも伝えた。

同局はこの日、約90ページに渡る報告書を公表。石澤社長は「この調査報告から、ドラマ制作側と原作側のお互いの認識の違い、そこから生じているミスコミュニケーション、ドラマの制作スケジュールや制作体制、契約書の締結時期など、今後日本テレビとしてこれまで以上に厳しく取り組まなければならない点が見つかりました」と猛省。「指摘された課題について、テレビドラマに関わるすべての方が、より安心して制作に臨めるよう、責任を持って取り組んで参ります」とコメントした

調査報告書によると、ドラマは、放送から約7カ月前となる昨年3月、同局と小学館のミーティングを経て制作に取り掛かった。原作が連載中であったことから、ドラマ9、10話はドラマオリジナルとなる見込みだったが、プロットなどを確認した原作者が「キャラブレ」などを指摘。一部シーンが撮り直しになるなど、制作側にも「不信感」は伝わっていた。

その結果、9、10話のドラマオリジナル部分については「創作」を入れないでほしいとして、ドラマオリジナル部分は原作者が脚本を書くことになり、脚本家は降板に。ただ、9、10話に関しても「自分のアイディアが使われている」として自分の名前をクレジットとして入れるよう要求。同局は小学館に「監修」「脚本協力」「協力」等のクレジット案を提出したが、原作サイドは「これらのクレジットだと、9、10話の脚本に本件脚本家が協力していると捉えられる」として却下。その結果、脚本家がSNSに投稿。同局は脚本家のSNS投稿を認知しながら、「日本テレビは、さらなる騒動の拡大を避けるため、また、脚本家個人のSNS投稿を取り下げるよう求めることは法的に難しいのではないかという法務見解もあったため、削除を求める、公式コメントを出すなどの対応は控えた」と明かした。

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