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藤本五段 18歳の最年少棋士が3勝目で王位リーグ紅組暫定首位 藤井王位挑戦へ前進 白組首位は羽生九段

[ 2024年4月25日 21:15 ]

藤本渚五段
Photo By スポニチ

将棋の最年少棋士・藤本渚五段(18)が25日、大阪・関西将棋会館で、第65期王位戦挑戦者決定リーグ紅組の対局に臨み、石井健太郎七段(32)に111手で勝利した。藤本は3勝1敗とし、6人が総当たりで5局ずつ指す紅組の暫定首位に立った。2勝1敗で並ぶ斎藤慎太郎八段(31)、佐々木大地七段(28)に一歩先行し、藤井聡太王位(21)=王将など8冠=への挑戦に前進した。

先手は藤本で戦型は相掛かり。先手相掛かりは藤本の得意戦法で、戦前まで22年10月の四段昇段以来13勝2敗、勝率・867を誇っていた。

59手目、藤本が右桂を5段目へ跳ね出したのが戦闘開始の合図だった。石井が64手目、飛車金両取りの角打ちで対抗。角と金桂の2枚換えに成功する。対する藤本は71手目、銀取り、さらに2筋の歩成りも見据えた角打ちで先行した。95手目、飛成による王手、さらに97手目、飛車金両取りの銀打ちで優勢を築いた。

藤本は先月、王位リーグで佐々木大に敗れたのを最後に公式戦11連勝とした。一方、白組では羽生善治九段(53)が3勝1敗で暫定首位に立っている。

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