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「虎に翼」台本ト書きになかった花岡"涙の改心"岩田剛典が語る裏側「実は本番で...」人物像集約の重要場面

[ 2024年4月25日 12:00 ]

連続テレビ小説「虎に翼」第19話。大庭梅子(平岩紙)に謝罪、真意を明かした花岡悟(岩田剛典)は...(C)NHK
Photo By 提供写真

女優の伊藤沙莉(29)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は25日、第19回が放送され、「EXILE」「三代目 J SOUL BROTHERS」の岩田剛典(35)演じる同級生・花岡悟の"真意"が明らかになった。岩田に撮影の舞台裏を聞いた。

<(注記)以下、ネタバレ有>

向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

第19回は、ハイキングで崖から落ちた花岡悟(岩田剛典)はケガのため入院。言い争っていた猪爪寅子(伊藤沙莉)は責任を感じて見舞いに行くが、退院した花岡と入れ違いになる。包帯姿の花岡は大学に戻り、大庭梅子(平岩紙)への侮辱的な発言を真摯に謝罪。紳士的な振る舞いの裏に隠された"本当の気持ち"を打ち明けた。寅子も花岡と本心を語り合い、少し絆を深める...という展開。

花岡「大庭さんの息子さんのようになるつもりだったんです。帝大に入って、東京で経験を積んで、いずれは父の事務所を継いで、故郷の佐賀で立派な弁護士になって、親孝行して。こんな人間になるはずじゃなかったのに。カフェでチヤホヤされたくらいで調子に乗って浮かれたり、仲間に舐められたくなくて、わざと女性をぞんざいに扱ったり。帝大生に引け目を感じたり。皆さんを尊敬しているのに、無駄に格好つけたり、将来の数少ないイスを奪われるようで、妬ましくて、恐ろしく思ってしまったり。どの自分も嫌いで、偽物というか、本当の俺じゃなくて」

梅子「ううん。どれもあなたよ。人は、持っている顔は1つじゃないから。たとえ周りに強いられていても、本心じゃなくて演じているだけでも、全部花岡さんなの」

花岡「そうですよね。この期に及んで自己弁護ばかり」

梅子「そりゃ、自分がかわいいのは当たり前。でも、花岡さんが思う本当の自分があるなら、大切にしてね。そこに近づくよう、頑張ってみなさいよ。歳取ると、本当の自分みたいなの、どんどん忘れちゃうんだからね」

母親を早くに亡くしている花岡。轟太一(戸塚純貴)からは「虚勢を張ってどうする」と"愛のビンタ"を食らい「つまり俺が言いたいのは、上京してからのおまえ、日に日に漢っぷりが下がっていくばかりだ。俺は非常に悲しい」と忠告された。等身大の自分をさらけ出し、梅子に励まされると、花岡は涙を拭った。

花岡「俺なんかに優しくしなくていいのに」

梅子「そんな言い方しない!ちゃんと謝りに来ているだけで、うちの息子よりずっと立派」

花岡「ありがとうございます」

岩田は「花岡というキャラクターはここに全部集約されているかなというぐらい、自分の中に役を入れてくれた重要なシーン。ある意味、初登場からここまでがすべて前フリなので、凄く丁寧に向き合って演じました」と述懐。

「花岡のバックグラウンドとして家庭の事情も台詞で出てきたので、そこを自分の中で膨らませながら感情を入れていきました。実は本番で、梅子さんと話しながら、ト書きにないのに涙が出てしまって...。当時、男性が女性の前で涙を見せるというのは、学生とはいえ、あり得ないことかもしれない。そうであれば、もう一度やりますと監督に相談に行ったんですが、その本番1回でOKとなりました」

"仮面"を外した花岡の今後が注目される。

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