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【惜別球人】ソフトバンク・小林珠維 投手一本でNPB復帰目指す! オイシックス入り決断

[ 2024年12月30日 06:00 ]

小林珠維

巨人とソフトバンクがともに4年ぶりのリーグ優勝を飾り、3位から成り上がったDeNAが26年ぶりの日本一を達成した2024年。ばら色のオフを過ごす選手がいる一方、多くの選手がユニホームを脱いで再出発する。去りゆく選手を2回に分けて紹介する年末恒例の「惜別球人」。第2回はパ・リーグ編、ソフトバンク・小林珠維投手。

絶対に再びNPBに戻るため、小林は新たなステージをアピールが直結するオイシックスに決めた。新潟県を本拠地に24年からイースタン・リーグに初参戦中。野手を休業し、投手一本に絞って先発としての再起を期した。

「ソフトバンクでの5年間は本当に早かった。でも、またアピールしてプロに戻りたい。家族も"また頑張れ"と応援してくれています」

東海大札幌から19年ドラフト4位で入団し、翌春の入寮日。当時18歳だった道産子は、筑後ファーム施設に入寮後に半袖・短パン姿で現れ「福岡は寒くないですね」と強がっていた。新天地となる新潟も故郷同様の豪雪地域。すんなりなじめそうだ。

元アイスホッケー選手の父、水泳教師の母から生まれ、身体能力は抜群。高校では投手と野手の二刀流で、野手としてプロ入りした。小学生以来の三塁手にも挑戦してウエスタン・リーグが主戦場。育成選手になった23年からは投手に本格転向。今オフに戦力外通告を受けた。社会人、独立リーグ、韓国球団から誘われたが、元NPB選手も多いオイシックス入りを決断。最速150キロ超の剛球でカムバックの道を探る。「諦めません。プロ野球、好きなんで。お米(新潟米)、送りましょうか?」。優しさも魅力だ。
(井上 満夫)

◇小林 珠維(こばやし・じゅい)2001年(平13)5月7日生まれ、北海道出身の23歳。小学1年で野球を始め、東海大札幌では投手、中堅手、一塁手。19年ドラフト4位で野手としてソフトバンク入団。22年オフに育成で再契約し、23年から投手転向。今オフに2度目の戦力外通告。1メートル81、91キロ。右投げ右打ち。

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