[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

ソフトバンク来秋ドラ1候補に創価大・立石 ガッツあふれる右の長距離砲"熱男2世"密着マークだ

[ 2024年12月30日 06:00 ]

創価大・立石正広

鷹が"熱男2世"を追いかける――。ソフトバンクが、2025年のドラフト1位候補として創価大主将の立石正広内野手(3年)をリストアップしていることが29日、分かった。OBで本紙評論家の侍ジャパン野手総合コーチ・松田宣浩氏(41)ばりの右の長距離砲でガッツあふれる三塁守備も魅力。世代屈指のスラッガーとして大学日本代表に選出された。球団は即戦力候補として来季、密着マークを続ける。

ドラフト1位を5年ぶりに非公表にして挑んだ24年のドラフト会議。ソフトバンクは宗山塁(明大4年)を指名したが、5球団競合の末に楽天に交渉権を奪われた。世代No・1遊撃手とは縁がなかったが、来年もまた楽しみな即戦力候補の大学生内野手がいる。

「立石くんですね。いい評価をしていますし、絶対に上位候補になってくると思います。4年生になる来年の1年間が重要ですけど順調にいったらドラフトを騒がせる選手になると思って見ています」。球団幹部は「創価大の...」という問いへ、食い気味にその名を入れてきた。それほど注目の存在である。

準優勝した今秋の明治神宮大会では10安打を放って大会最多安打記録を更新する打率・667、2本塁打、6打点の大活躍。球団OBの松田氏と同じ、ホットコーナーを主に守り、創価大では亜大時代の松田氏と同じく、主将に就任した。"熱男"ばりのムードメーカーでもあるが、その魅力は何といっても目を見張る飛距離だ。

「打球を飛ばす力、パワーが違います。スカウトのほとんどが言っていますね」と球団幹部。球団は2日まで愛媛県松山市で行われた侍ジャパン大学日本代表候補選手の強化合宿にスカウトを派遣。「合宿の時点で飛ばす力は一番でしたし、すでに抜けていると聞いています」。立石とその他野手の飛距離の差は歴然だった。今年の6、7月にはロッテ1位の青学大・西川、西武2位の大商大・渡部聖ら4年生に交ざり、チェコ、オランダでの国際大会も経験した。

ソフトバンクは25年には柳田が37歳、山川は34歳、近藤も32歳を迎えるなど中軸の年齢層が高くなっている。立石は新世代の大砲候補としても注目株だ。また、山口県防府市の出身。球団は毎年恒例のオフの野球教室を九州・山口をエリアに実施しており、獲得成功すればご当地選手としての期待も高まる。

「今の時点で遠くに飛ばせる能力は備わっています。まず、上位指名候補として競合はするんじゃないかと思います」と球団幹部。大学生野手をドラフト1位で獲得すれば、05年の松田氏以来20年ぶりだ。創価大の"熱男2世"との良縁を願い、マークを続ける。

◇立石 正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県防府市出身の21歳。華浦スポーツ少年団から高川学園中のリトルシニア、高川学園。同3年の夏の甲子園1回戦・小松大谷戦(石川)でバックスクリーン弾を放つ。創価大1年の春にベンチ入りし、2年春にシーズン最多5本塁打などで東京新大学リーグ3冠王に。2年で大学日本代表候補入り。首位打者、本塁打王、打点王各2度受賞。本職は三塁、一塁に加え二塁、遊撃手に挑戦中。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年12月30日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /