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阪神ドラ1・森下 キャンプ自己採点は激辛の「60点」「長打や打点がまだまだ足りない」

[ 2023年2月28日 05:15 ]

ハツラツとシートノックをうける森下(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

阪神は27日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。期間中の実戦で打率・381と躍動したドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)は、岡田彰布監督(65)から攻守両面のパフォーマンスに加え、競争激化の原動力となった点を評価されながら、自己採点は激辛の「60点」。飽くなき向上心で持ち味の長打力を伸ばし、「開幕スタメン」の座を狙う。

ちょっとやそっとのことで満足する器ではない。それが今季の阪神のドラフト1位だ。周囲の評判など、知らぬ顔。森下のプロ初キャンプの自己採点は、驚くほど低かった。

「60点ぐらいかなと思う。ケガでチームになじむことも遅れ、ヒットが出ているけど、長打や打点がまだまだ足りない。1軍で活躍するためには、詰めないといけない部分が多いので60点」

昨年12月に右太腿裏肉離れを発症し、完治優先のためキャンプは2軍からスタートした。それでも中盤に昇格してからは、連日のように話題を独占。キャンプ期間中の紅白戦と対外試合で21打数8安打(・381)を打ち、新人としては申し分ない成績を残した。しかし開幕スタメンへ向けてアピールを続けながらも、高校通算57本塁打、東都リーグ通算9本塁打のスラッガーには、二塁打1本に終わった長打の少なさが心に引っかかっていた。

「角度があまり出なかった。でもいい意味でキャンプはそういうところ。課題を見つけられる人が、これから伸びていくと思う」
激辛採点と飽くなき向上心を口にする金の卵の耳には「入団時の俺より数段上」「3番を打つ可能性がある」などと力を認める言葉を連発してきた岡田監督の声など、聞こえていないようだ。その一方で、指揮官の森下評は揺るぎない。打力と右翼の守備以外にも、チームに好影響を与えたとにらんでいる。

キャンプ野手MVPに指名した井上の成長を語る中で、「森下が合流して余計に良くなった。同じ右打者で、年齢も近い。凄くいい刺激になっているんじゃないかな」と無形の効果を指摘した。以前には、佐藤輝のバットにも活気を与えているとも語っている。外野勢の競争激化の原動力となるだけでなく、主砲にまでプレッシャーをかけている――。背番号1の存在が、チーム力の底上げに一役買ったという認識だ。

3月1日から本拠地・甲子園での練習が始まる。1メートル82、90キロの体格から生み出す打球の速さは、すでにチームトップクラス。そこに角度が備われば...。自己採点の残り40点が埋まった時、猛虎に大山に続く右の強打者が誕生する。(倉世古 洋平)岡田監督は15年ぶりの阪神春季キャンプを振り返り「70点」と総括した。「どんなに良くても80点」が持論の指揮官が10点割り引いたのは「最後に故障者が出た」ことが理由で、ビーズリーの離脱を残念がった。自らが選ぶMVPには井上と大竹を挙げた。OBの赤星憲広氏、鳥谷敬氏を臨時コーチに招き、駐米スカウトのウィリアムス氏、サンズ氏の力も活用した。球界最年長監督の65歳は1カ月を終え、「俺は(体力的に)しんどいから(個人的には)50点やわ」と周囲を笑わせながらも、表情は生き生きとしていた。

《岡田監督は「70点」》岡田監督は15年ぶりの阪神春季キャンプを振り返り「70点」と総括した。「どんなに良くても80点」が持論の指揮官が10点割り引いたのは「最後に故障者が出た」ことが理由で、ビーズリーの離脱を残念がった。自らが選ぶMVPには井上と大竹を挙げた。OBの赤星憲広氏、鳥谷敬氏を臨時コーチに招き、駐米スカウトのウィリアムス氏、サンズ氏の力も活用した。球界最年長監督の65歳は1カ月を終え、「俺は(体力的に)しんどいから(個人的には)50点やわ」と周囲を笑わせながらも、表情は生き生きとしていた。

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