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阪神・佐藤輝 100点のキャンプ 勝負強さ発揮7試合8打点「だいぶよくなってきた」指揮官も"合格点"

[ 2023年2月28日 05:15 ]

3年目の春季キャンプを終え、佐藤輝は充実の表情(撮影・北條 貴史)
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阪神の佐藤輝が、充実の表情でキャンプを打ち上げた。実り多き27日間をケガなく完走。「いいんじゃないですか、100点で」。攻守に"満点の1カ月"を、笑顔で振り返った。

「しっかり体を動かして、守備も打撃も準備をしよう、ということでやってきた」

宿題の"回答"を示す日々でもあった。昨秋キャンプでは岡田監督から高々と掲げていたグリップ位置を顔の高さに下げ、スタンス幅も広げるよう打撃フォームの大幅改造を命じられた。自分なりに課題と向き合い、体に染みついたメカニックを一新。確かな成長を遂げた姿で、辛口の指揮官から及第点といえる言質を引き出した。

「練習ではまだチャランポランに打ってるけどな、はっきり言うて(笑い)。ゲームの見た目はよくなった。対応力というのは、だいぶよくなってきた。結果も出ているしね」

今春実戦は計25打数7安打、打率・280ながら、26日の日本ハムとのオープン戦の初回2死一、二塁で右中間へ先制適時三塁打を放ったように、7試合8打点と勝負どころでの一打が目立った。打撃向上は守備にも好循環を生む。打撃フォームとともに昨秋、課題とされた三塁守備についても指揮官から「まあ普通やな」と独特な言い回しの"合格点"を受け、「1年間、自分がサードを守るという明確な目標があるから。それはアイツなりに考えて1年間やっていくと思うよ」と大きな期待も寄せられた。

佐藤輝本人も、岡田イズムに力強く呼応。「守備を固定してもらえるのはすごくやりやすい。すごく期待してもらっていると思う。しっかり応えたい。打点というのは勝ちにつながる。そこは意識して」。たくましさを増す背番号8が、3年目の飛躍を予感させた。

正午過ぎ、手締めを終え、バスへと乗り込む際には待ち構えていたスタッフ、報道陣に「お疲れさまでした!」と頭を下げた。その活気ある声が、確かな手応えを物語った。(八木 勇磨)

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