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【阪神・青柳に聞く】「当たり前のことが当たり前にできなくなってくる」"足を着いてから投げる"の真意

[ 2023年1月17日 19:16 ]

スタッフや報道陣、ファンまで参加した階段ダッシュで、軽快に先頭を走る阪神・青柳(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

阪神の青柳晃洋投手(29)が17日、静岡県沼津市の県営愛鷹球場で後輩の村上、岡留らと行っている合同自主トレを公開した。自身の調整と並行して後輩の村上、岡留にも助言を送る日々。自主トレのテーマに掲げる"足を着いてから投げる"の真意とは。

以下、一問一答。

―オフの調整具合は
「順調には来ていると思いますね。しっかりと投げられていますし、ピッチングもある程度できているので僕の中では例年よりいいオフを過ごせているなと思っています」

―初めて後輩を連れて行う自主トレ
「先輩、後輩というよりはもっとフラットな方が話しやすいこともありますし、オンとオフの切り替えもしっかりとできているので本当に楽しくやっていると思います」

―他の選手にどんなことを伝えているか
「本当に基礎的なことで"足を着いてから投げる"というのが僕たちの自主トレのメーンの話。そんな当たり前のことが当たり前にできなくなってくるのがプロ野球選手というか、野球を考えれば考えるほどできなくなっていくということなので。当たり前のことを当たり前にやれば、活躍する実力を持っている後輩2人なので。そうやって僕もよくなったので、良くなったことを教えてあげたらいいなと思って話しています」

―足を着いてから投げるとは
「当たり前なんですけど、そのタイミングというのが人それぞれですけど、本当にタイミングが合えば本当に素晴らしいボールを投げるので。僕自身、それを覚えてから活躍した選手ですし、当たり前のことが当たり前にできる回数が増えていったら試合でいいボールがいくようになったので。自分の経験から伝えられることはしっかりと伝えたいなと思っています」

―きょうは岡留がマウンドで投げている間に話しかけたりしていた。どんなことを?
「その意識(足を着いてから投げる)はずっと自主トレ初日からずっと言っているので、あとは投球のやり方だったり考え方。技術うんぬんよりも自分の1球1球、投げる質だったりとか。僕はもっと声に出せと言っているので。例えばダメだったら、何がダメだったのかとか、簡潔に口に出すことによって意識も出来ますし、何がダメだった、何が良かったというのを口に出すことによって、自分のしゃべったことを聞く、ではないですけど、覚えて『良い』を増やしていけるように。良いボールは何がよかったのかとか、悪いボールは何でダメだったかを喋れるようになったら理解しやすくなってくるので」

―3冠投手からのレベルアップに向けて
「僕もシーズンを通して好不調というのもありますし勝てない時期とかもあるので。そういうのをなくすように後輩に伝えていることは自分にも返ってくるというか。自分もやらないといけないことですし、自分も意識しなきゃいけないことなので。自分も勝てない時期、調子が悪い時というのをなるべく無くせるようにというのはずっと考えながら練習しているので、それは体の使い方だったり意識だったりというのはこの時期やってます」

―好不調の時期を無くすために
「例えば今の階段(ダッシュ)できつくなったあとにフォームが崩れないように、体幹を持っていかれやすいところできれいに踏み出せるようにとか。元気なときにできることが疲れたらできなくなる、というのを(やっている)。疲れたときはなぜできないかというのを意識する。どこを意識してどこを直すか。疲れていても同じ動きができるようにという意識づけをずっとやっています」

―改めて今シーズンの目標
「個人としては15勝、チームとしてはアレしないといけないと思っているので、チームが勝てれば自分のピッチングはどうでもいいと思うのでチームがてっぺんとれるように頑張りたい」

―監督が替わればガラッと変わるという話があったが
「僕も監督が替わって出てきた選手なので、ボクは今度そこに負けないように頑張んなきゃいけない立場。波に負けないように、個人でも頑張ろうと思います」

―岡田監督と会話していないが、雰囲気くらい感じている
「感じられるほどまだ近くにいないですし、紙面上しか知らないですけど、寡黙な人、あまり喋らない人、あまりコミュニケーションをとらない人っていうのは聞いているので、そういうことを気にせず自分のペースで頑張りたい」

―明日がオフ。どう過ごす?
「寝て過ごします。きついですもん。キャンプの準備はできている。毎日やっていくうちに体ができている実感はありますので、休みの日はしっかり休みます」

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