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広島・会沢 過去最多護摩行7回で気合注入「今年に懸ける思いは強いので」34歳正捕手争いに負けん

[ 2023年1月17日 05:00 ]

マツダ屋内練習場での合同自主トレに参加した会沢
Photo By スポニチ

広島の会沢翼捕手(34)が16日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流し、最も過酷な未体験の精神修行に励んだと明かした。過去最長の7泊に及んだ鹿児島・最福寺での恒例の護摩行。池口恵観法主からスピリチュアルな力で心と体に「気」を注入され、再起を誓うベテランは「やってやろうじゃないか」と闘志を燃やす。

それは驚きの告白だった。例年なら15日の合同自主トレ初日に顔を出すのに、1日遅れでマツダスタジアムに姿を見せた会沢。理由を問うと、想定外の言葉が口を突いて出た。

「1週間護摩行し、14日に(広島へ)帰ってきた。昨日は新型コロナの検査を受けていたので、今日から」

17年から7年連続で臨む護摩行。当初は7日から、例年通り2泊3日の予定だった。同行した堂林は3日間の修行を終えると、自主トレ先の沖縄へ。会沢は、しかし、そこで終わらなかった。変調を見て取った池口恵観法主からの提案だった。

「鹿児島で僕と一緒に自主トレやろうか...と言われ、お願いします...と。今年に懸ける思いは強いので、そこを恵観先生もくみ取ってくれたのかな...と」

1日休養し、14日まで過去最長の7泊。実に7回にわたって摂氏400度超の火柱に立ち向かった。「正直、体は一番キツい。でも、体は楽です」。苦行に耐えた体には疲労が残る。だが、恵観法主のスピリチュアルな力で変調を感じていた患部は楽になったという。

「護摩行をやって野球がうまくなるとは思わないけど、苦しい行を長くできたことはメンタル面で良かったと思う。なかなかできることじゃない。心も体も一層、気が入ったかな...と。ありがたい」

昨季は出場98試合で打率・207、3本塁打、33打点と不本意な成績に終わり、正捕手の座が揺らぎつつある現状。今季は打力に定評のある坂倉が捕手に専念し、扇の要を巡る争いは激しさを増す。無論、後輩に明け渡す気持ちは毛頭ない。

「その気持ちが無くなったら野球選手じゃない。いろんな方々にハッパをかけられているし、そこで男じゃなかったらね。やってやろうじゃないかと僕自身、思っているので」

恵観法主からは「新井監督を優勝させんといかん」と注文。新指揮官を現役時代から兄貴と慕う34歳も当然、同じ思いを抱く。

「みんな思っていることは一緒。優勝したい。そのためには一人一人がいい成績を残さないと。チームワークで、みんなで立ち向かっていけたら」

人望厚いまとめ役。注入された「気」を力に変えながら正捕手として再起し、チームをVへとけん引する。

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