ぜん息などの情報館

【実践編】外出時の酸素療法

外出時に使用する機器

酸素吸入をおこなっていても、携帯用の機器を使用することで外出ができます。
できるだけ活動的な生活を心がけましょう。

携帯用酸素ボンベ

[画像:携帯用酸素ボンベ]
  • 酸素濃縮器を使用している場合、外出時には携帯用酸素ボンベを使用します。
  • 酸素の使用状況に応じて、サイズを選ぶことができます。
    サイズが大きいほど使用時間は長くなりますが、重くなります。サイズを決める際には、ご自身のライフスタイルに合わせて医師とご相談ください。
  • 使用時間はメーカーにより異なりますので、各社パンフレットやホームページなどでご確認ください。
  • 携帯用酸素ボンベは定期的な交換が必要です。
  • タイヤのついたカートや、ショルダーバッグ、リュックなど、専用のバッグで持ち運びます。バッグはお好みに応じて選ぶことができます。

[画像:携帯用酸素ボンベ専用バッグ]

ご注意

携帯用酸素ボンベの酸素が出ないときには、次のことをチェックしてみましょう。

  1. 酸素ボンベが空になっていませんか?
  2. 酸素流量表示が0になっていませんか?
  3. 酸素ボンベのバルブは開いていますか?
[画像:呼吸同調酸素供給調整器]
  • 呼吸同調酸素供給調節器を取り付けると、効率的に携帯用酸素ボンベから酸素が供給されるようになるため、使用時間を2〜3 倍に増やすことができます。

ご注意

呼吸が弱くなると呼吸同調酸素供給調節器が呼吸を感知できず、うまく動作しない場合があります。
まれに、呼吸同調酸素供給調節器をつけることで動作時の血液中の酸素量が下がるケースがあります。
(注記)呼吸同調酸素供給調節器を使用する際には、医師の指示に従ってご使用ください。

液体酸素子器

[画像:液体酸素子器]
  • 液体酸素を使用している場合、外出時には親器から携帯用の子器に酸素を充填して使用します。
  • 子器は携帯用酸素ボンベに比べ、小型・軽量で比較的長時間使用できます。

外出時の注意点

[画像:緊急時の連絡先を携行しましょう]
  • 携帯用酸素ボンベを使用している場合は、酸素の残量、呼吸同調酸素供給調節器の電池残量を確認しましょう。
  • 液体酸素を使用している場合は、外出前に親器から子器への充填ができているかを確認しましょう。
  • 緊急時の連絡先(病院・訪問看護ステーション・HOT 事業者など)を携行しましょう。
  • 外出中に携帯用酸素ボンベなどの残量がなくなってしまった場合は、あわてずに緊急連絡先へ連絡しましょう。

旅行について

酸素吸入をおこなっていても、旅行することは可能です。交通・宿泊手段によって、手続きが異なりますので、事前に医師とよく相談してください。時間には余裕をもって行動しましょう。

[画像:時間には余裕をもって行動しましょう]

交通手段

【利用できる交通手段】

  • 自家用車
  • 公共の乗り物(タクシー、バス、電車、船、飛行機など)
[画像:機内への酸素機器の持ち込みには医師の診断書が必要です]

【飛行機を利用する場合】

  • 機内への酸素機器の持ち込みには医師の診断書が必要です。
    航空会社によって様式や診断書の発行日などの規定がありますので、事前に航空会社へ問い合わせが必要です。
  • 機内では標高2500m 相当の気圧になることがあります。医師に相談し機内での酸素流量を確認しておきましょう。

[画像:宿泊先]

宿泊先

宿泊先が決まったら、宿泊先への酸素供給器の設置、必要量の酸素ボンベの準備をおこないます。
あらかじめHOT 事業者より所定の用紙を取り寄せ、医師に相談のうえ記入し、HOT 事業者に連絡しましょう。

[画像:持参する書類などを確認しましょう]

出発前の注意点

  • 酸素ボンベの残量を確認しましょう
  • 予備の「呼吸同調酸素供給調節器の電池・鼻カニュラ」を準備しましょう。
  • 持参する書類などを確認しましょう(保険証のコピー、身体障害者手帳、診断書など)。

目次

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