ぜん息などの情報館
【知識編】酸素の処方
酸素吸入は流量を守っておこないましょう
- 酸素を吸入することで体の中の酸素の状態を適正に保ちます。
- 酸素は薬と同じです。処方流量を守って吸入しましょう。
血液中の酸素量を把握しましょう
[
画像:パルスオキシメータ]
パルスオキシメータで血液中の最適な酸素量を把握し、処方流量を調整します。
SpO2→目標 90〜92%以上
PaO2→目標 60〜70Torr 以上
専門用語を解説します
SpO2(動脈血酸素飽和度)
酸素の運搬をおこなうヘモグロビンのうち酸素に結合したヘモグロビンが何%を占めるかを表したものです。最高は100%になります。
PaO2(動脈血酸素分圧)
血液中に溶け込んでいる酸素の量を分圧で表したものです。PaO2の低下は
呼吸器系の異常すなわち呼吸不全の状態に相当します
ワンポイント・アドバイス
- 酸素流量・吸入時間は、安静覚醒時、睡眠中、入浴・歩行といった労作時など生活実態に応じたきめ細かな設定をおこなうことが重要です。
- 自己調節で変更できる流量範囲をあらかじめ医師と申し合わせておくことも重要で、その範囲を超える場合は医師と相談するようにします。
目次