石破首相の"手のひら返し"に失望する人には想像もつかない「首相の行動原理」とは?

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石破茂首相就任後の変節ぶりが批判される石破茂首相 Photo: Wataru Mukai

首相が変節するのは当然だ

「自民党の歴史の中で3年以上総理を務めた例は7人しかいねえ。俺も菅も一年で終わった。石破はもっと短いかもしれねえ。だから高市、用意しとけ。議員は仲間作りが大事だから、これから半年くらい飲み会に行け」

先日、麻生太郎氏が総裁選に敗れた高市早苗氏にこのような"助言"をしたと報道されたが、これがまさしく"予言"になりつつある。まだ始まったばかりだというのに、石破政権に身内であるはずの自民党内部から「倒閣」の言葉が飛び交っているのだ。

もともと党内では旧安倍派を中心とする保守系議員の間で「石破首相」に対する不満がたまっていたところに、いわゆる「裏金議員」を総裁選で非公認にしたことがトリガーとなり、保守系議員らの怒りが爆発したのだ。

「倒閣」の声は有権者からも聞こえている。かつて「総理になってもらいたいランキングNo.1」の栄冠に輝いていた石破首相だが、衆院解散の時期、金利引き上げなど総裁選で語られていたことがことごとく「反故」にされたことで人気が急落してしまったのである。

NHKの世論調査によれば、石破内閣を「支持する」と答えた人は44%で、「支持しない」と答えた人は32%だった。これは3年前の岸田内閣発足時に比べて5ポイントも低い。「この人なら自民党を変えてくれるのでは」というリーダーシップへの期待感が大きかっただけに、首相就任後からの「中間管理職的な振る舞い」に対する失望が大きく、衆院選もかなり厳しくなりそうだ。

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