「石破おろし」がハネムーン期間ゼロで始まる?自民党保守派が狙う「新政権のアキレス腱」とは
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本連載読者の石破茂首相へ
著者が伝えたいこと
10月1日、石破茂氏が第102代の内閣総理大臣になった。新総理がどういう日本を目指そうとしているのかを知りたくて、今年8月に出版された新著『保守政治家 わが政策、わが天命』(講談社 石破茂著)を読んでみたところ、ちょっと驚いた。
冒頭の「はじめに──天命が降りる時」というところで、本連載の記事が引用されていたのである。
《さらに引用で恐縮ですが、日本は世界一の「誹謗中傷大国」なのだそうです(窪田順生・ダイヤモンドオンライン・23年7月20日)。この記事によると、日本人はX(旧ツイッター)の利用者率、利用時間、匿名利用率、削除要求件数のすべてが世界一なのだそうで、そうだとすればかなり異様なことでしょう》(本書18ページ)
当該記事で筆者が日本における「誹謗中傷」の実態を取り上げて伝えたかったのは、「正義の暴走」の危険性だ。その意図を汲み取ってくれたのか、石破氏はこう続けている。
《言論の自由が保障されるべきは当然ですが、匿名で自分は安全なところに身を置いて、会ったこともない相手を、事情を深く知らないままに罵倒して正義を気取る、というのは醜悪の極みです。これがやがて「正義」を掲げる勇ましい世論となり、「正義」が暴走をして批判を封殺し、最終的に国を誤ることになるのが一番恐ろしいと思います》(同上)
このように本連載をちゃんと読んでくれていることがわかった今、差し出がましいようだが、これから政権運営をしていく石破首相にぜひお伝えしたいことがある。
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