来期も増益予想の「上方修正期待度が高い」企業ランキング【全50社】
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個人投資家に注目してほしいのが、通期の会社計画に対して上期の業績進捗率が高い銘柄である。今後、業績の上方修正が発表される確率が高いからだ。特集『今仕込みたい「強い株」』(全15回)の#11では、緊急事態宣言が発令された中でも「業績の上振れ」が期待できて「来期も増益予想」の企業をリストアップした。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
株価が上昇する前に狙いたい
上方修正濃厚の企業をリストアップ
「株価は半年先の業績を織り込んで動く」――。
3月期決算企業の第2四半期決算が出そろった。総合商社や海運のように通期予想を上方修正した企業もあれば、ANAホールディングスのように下方修正した企業もある。
足元の業績では明暗が分かれたが、株価予測で大事なのは過去よりも未来。つまり、今後の業績がどうなるかが重要になる。
会社予想に対して上振れするか、下振れするかの参考になるのが「進捗率」である。進捗率とは会社が発表した通期計画の売上高や利益に対して、現時点でどれだけ達成できているかを表す数字のことだ。
日本の上場企業の60%以上を占める3月期決算企業の場合、第2四半期(4〜9月)、つまり今年度の半分が終了した時点で、50%以上の進捗率となっていれば好調な滑り出しと判断できる。
例えば、通期計画の営業利益が100億円で、第2四半期までの営業利益が60億円であれば進捗率は60%。ビールや文具など季節性があるビジネスを除けば、急失速しない限り、第3四半期決算発表時の上方修正が期待できる。
特に今年の場合、緊急事態宣言が発令された中での数字なので、進捗率が高い企業については、例年以上に上方修正の確度が高いといっていいだろう。3月期決算企業の第3四半期決算は来年1月末から2月中旬にかけて発表されるが、先回りして買っておけば、業績の上方修正による株価の上昇を享受できる確率が高いわけだ。
ただし進捗率が高くても、すでに株価に上方修正が織り込まれている企業もある。また、上期決算が終わると、市場の視線は来期業績も見据えつつある。
そこで作成したのが、次ページの上方修正が期待できる「高進捗率ランキング」である。単純に進捗率で並べたのではなく、アナリストの意見も取り入れながら、「来期の市場予想が増益」「PERも割安」など複数の条件を付けて精度を高める工夫をした。
実力が正当に評価される前に「先回り買い」をするのは投資の醍醐味でもある。「上振れ必至株」は株価が上昇する前が買いのチャンス。ぜひチェックしてほしい。
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