改革派の元校長が保護者・教育委員会との修羅場を乗り切った「黄金ワード5選」
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周囲に「ペテン師」と呼ばれた自称「元・破天荒校長」は、赴任先の小学校で独自に働き方改革を推し進めてきた。特集『教師 出世・カネ・絶望』(全15回)の#12では、そんな元校長が教育委員会や保護者を丸め込んだり、切り返したりしたときに発した「黄金ワード」を授ける。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
Twitter「#教師のバトン」で
反響を呼んだ「元・破天荒校長」
文部科学省は現場の教師から魅力を伝えてもらおうと「#教師のバトン」でTwitter(ツイッター)への投稿を求めた。これに対し、教師たちはブラック職場であることを暴露しまくっているのだが、その中で、「元校長です。」で始まるツイート(投稿)が反響を呼んでいる。
この元校長とは、2020年までの4年間、愛知県の公立小学校校長を務めた沢田二三夫氏。自称、「元・破天荒校長」だ。
校長時代は「夏休みの宿題廃止」「職員会議廃止」「登校も始業時間も午前8時15分に統一して、終業時間を15分切り上げ」「報告文書の簡素化」「学年担当・教科分担制」など、校長権限でできる数多くの働き方改革を実践。校長と兼務した中小学校体育連盟(中小体連)支所長としても水泳などの大会を徐々に廃止へと誘導し、ひいては小学校の部活動を縮小させた。
改革を行う前には、毎月の時間外勤務が80時間超えや100時間超えの教師がいた。改革後、月45時間超えになる者は一人もいなくなった。
ツイッターに投稿する一連の働き方改革の内容もさることながら、注目すべきは沢田氏の「周囲にペ・エンジェル(ぺ天使、つまりペテン師)とあだ名を付けられた」(本人談)ほどの説得力ある言葉の力だ。
改革に対して教育委員会や保護者から不安や不満の声が上がったとき、沢田氏が切り返すべく放った「黄金ワード5選」をお届けしよう。
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