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2024年10月20日

12月 17日

この時期、よく柚子をいただくので、いろんな料理をして使っています。
果汁を絞ってポン酢醤油にするとか、皮を薄く削いでお新香やお吸い物に、
というのはどなたもやっていると思います。
その後の「果汁を絞って皮も削いだ柚子」はどうしていますか?
御用済みで生ごみ、というのはあまりにもったいないです。
種を取ってザク切りにし、ひたひたより少なめの水で10分くらい煮て
砂糖を入れて煮溶かせば、超美味い柚子シロップのできあがりです。
ヨーグルトにかけたりお湯で割って柚子茶にしていただきます。
一般の柑橘類は、皮に渋みがあって何度もゆでこぼさないと渋みが抜けないのですが
柚子はそのままで大丈夫というすぐれものなんです。
また、取った種もアルコールや焼酎に漬けておくと天然の化粧水になります。
まさに捨てる所ナシ。
煮る時、一緒にリンゴの薄切りも入れるとさらに美味しいジャムになりますよ。

ポン酢、といいますが、これはオランダ語で柑橘果汁を意味するポンスから来た言葉。
すっぱいからポンスのスを酢にして日本語にしちゃったんですね。
なので、「ミツカン味ポン」というのは正確には「ミツカン味ポン酢醤油」と言わなくてはいけない。
また、柑橘果汁に蒸留酒をまぜたカクテルのことをポンチと言って、
これに果物を入れたものがフルーツポンチなんですよ。
【日記の最新記事】
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12月10日

2年前に大阪でコケて膝の皿を割って手術しました。
その後病院に通ってレントゲン撮ったりしてたが、
なかなか解放してもらえない。
骨密度が低下してるから薬飲みなさい、次は3か月後、等々
日程合わせるのも面倒だし検査のたびにお金かかるし、
そもそもそんな必要あるのか?
ということでこないだついに、「もう大阪には来られなくなった、
必要とあらば東京の病院に通うから紹介状を書いて。」と言ったら
「もういいんちゃう?」とあっさり解放してくれました。
何やねん。

2か月前に大腸憩室炎になって一週間入院しました。
点滴ですっかり回復したんですが、その時CTを撮りまくられて、
ここに何か影がある、あっちがどうもおかしい、
と、何か所も検査に通うハメになってしまった。
3か月先までいろんな科の診察予定がいっぱいですよ。
何やねん。

まあもちろんそれでヘンなもんが早期発見されるかもしれないからいいんだろうが、
これまでほとんど病気をしたことなかったので「病気を作られてる」ような気がして
何やねん、な気分です。
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12月3日

始めに書きましたビッグバンド、結成してから何と40年です。
メンバーの入れ代わりがあまりないバンドなので、みんなそのまま年取ってきました。
結成当時大学を卒業して会社に入ったばかり、というメンバーは
そのまま定年退職を迎えています。
ずっと続けてきて、さぞや成熟したバンドになっているだろうとお思いでしょうが
実は70前後になってきてみなだんだん衰えてきているんです。
特にコロナ間は練習もままならず、如実に力が落ちてしまいました。
楽器をやっているとボケない、とよく言われますが、
楽器をやっててもボケる時はボケるんです。
やはり若い人をメンバーに入れていかないと活性化しないんだなあと
つくづく感じています。
我がバンドはまさしく今の日本の縮図です。
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11月26日

先日友人と文楽を観てきました。
「奥州安達原」という大河ドラマみたいな長い話の真ん中あたりですが
友人は文楽初めて、というもんでこの演目でよかったかなあと心配でした。
話が長くて入り組んでるし、そんなに派手な見せ場があるわけでもない。
ロミオとジュリエットみたいな、仇同士のカップルで
ジュリエットは子供2人もいるのに捨てられてめくら乞食になってしまい、
ロミオは別人になりすましてジュリエットの父(ロミオにとっての親の仇)を
自殺に追い込む、という何だかほんとこの男クソ、としか思えないんですが、
友人はずっと泣いてて(50代の女性)「何か自分の人生重なっちゃって。。」
え?アンタそういう人生だったの?
いやもちろんそんなんじゃないけど、結婚するとき親が反対で
それからずっと親と上手くいかなくて、もう亡くなってしまって、などなど。
話の中の、勘当したから娘が会いに来ても意地でも会わない、でも本当は会いたい、
しかもかわいい孫娘までいるのに、みたいな所がもうささりまくったようです。
やはりこういう伝統芸能って、本質を伝える力があるから
時代がどんなに変わっても人の心に伝わるものがあるんだろうなあと思いました。
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11月19日

先週ご案内したオーケストラ演奏会、本日です。
演目のメインは、サンサーンスの交響曲第三番「オルガン付き」
これをお読みになっている頃はパイプオルガンがリハーサルをやっている頃でしょう。
この楽器は教会など建物に備え付けられているバカでかい楽器で、
鍵盤を操作していろいろな音色の音を出します。
音を出すしくみは「ふいご」から風を送ってパイプを鳴らすもので、
足踏みオルガンやアコーディオンと同じ原理です。
しかしあまりにもでかいので、昔は何人もの「ふいご師」が裏で踏んでいたそうな。
とにかく大変な重労働だったので、音楽の素養がある罪人に、
刑罰としてふいごを踏ませていたケースも多かったそうです。
音楽の素養がある罪人て、いったいどんな人たちだったんでしょうね。
現在はモーターで風を送っているのがほとんどです。

この楽器は規格品を設置場所にはめ込むのではなく、
建物に合わせてつくり上げていく、つまり、建物の中に建造物を作るようなもので、
世界に同じものがひとつとしてない、すべてオリジナルなのです。
一本のパイプで1つの音を出すので、小さなものでも数百本、
東京芸術劇場のそれは何と9000本もあり日本一の大きさ。
そしてそのお値段は1990年設置当時、何と3億8700万円!
しかもメンテナンス費用が年間1千万円弱!
あまりの金額に頭がクラクラしてしまいます。

芸術劇場は東京都のものなので、これらはすべて
みなさんの都民税で賄われているということ。
これは聴かなきゃもったいない。
リーズナブルなお値段でオルガンコンサートも開催しているので
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

ナイトタイムコンサート(1000円)
2023年12月21日 (木)19:30 開演
ランチタイムコンサート(500円)
2024年03月07日 (木)12:15 開演
https://www.geigeki.jp/genre/concert/
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2023年09月10日

楽器あれこれ 〜三味線

ずっと西洋楽器について書いてまいりましたが
最後に和楽器の三味線について書いてみようと思います。

半年前、百栄師匠の出囃子を演奏するため、生まれて初めて三味線を手に取りました。
生まれて初めてと言っても、ベースはもう50年も弾いてますし、
チェロも10年くらいになるので何とかなるんじゃないかという甘い考え。

先生はyoutubeです。(笑)

いろいろやってみてわかったのが、
西洋弦楽器とは「全く違う」ということ。
やり始めたころに一度オマケ記事で書きましたが、
その後半年くらい続けてみてそのあまりの違いに愕然としています、

まず、西洋弦楽器は、楽器ごとにチューニング(調弦)が決まっていて
曲によって変えることはない。
ところが三味線には「本調子」「二上がり」「三下がり」の3種類あって、
曲によって変える。
そして、歌う人のキー(調子)によって全部を上げたり下げたりするんです。
1オクターブの中には12のキーがあるので、
3つの調子と12のキーで、実に36種類の調弦がある。
だから、曲ごとに、また歌う人ごとに糸を絞めたりゆるめたりして調弦するんですよ。
これは実に面倒ではあるが、別な言い方すれば
同じ曲ならだれが歌っても同じ指使いで弾けるわけですね。
そして3種類の調弦も、一番弾きやすいものが使われるわけだから
指使いそのものはものすごく簡単です。

言ってみれば西洋弦楽器は人間が一生懸命楽器に合わせるのに対して、
三味線は、楽器が人間に寄り添ってくれる、そんな感じです。
弦も、三味線は絹糸なので指にやさしく、弾いていて痛くなることがない。
年取って楽器やりたい方には絶対三味線をお勧めします。

前回の三味線についての記事(4/9付)
http://marumagaomake.sblo.jp/article/190275999.html

なお、メルマガ移行にしたがいまして、
オマケ記事はしばらくお休みいたします。
新メルマガが安定して発行できるようになりましたら
また再開しようと思います。
その時はまたよろしくお願いいたします。
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2023年09月03日

楽器あれこれ 〜値段について

何でもそうですが、もちろん楽器も高い方がいいことに間違いはありません。
ただ、何億もする楽器がそれだけの価値なのかはちょっと別の話。
たとえばその楽器を弾けば誰でも素晴らしい演奏ができるのかと言えば、
これは実はノーなのです。
基本的に古い楽器(何億もするものはみな古い)は弾くのが大変難しい。
個性も強く、弾く人との相性もある。
ただ、その楽器にしか出せない深い音色やつややかさなどは
くらべものにはなりません。
そしていい楽器には自分の音楽性を引き上げる力があるのです。
何億とまでいかなくても、たとえば10万円くらいの楽器を弾いてた人が
50万円の楽器に買い換えたらとたんに上手くなる、というのはよくある話です。

また、バイオリンなどは弓で弾きますがこの弓がまた結構高い。
弓にも弾く人との相性はあるんですが、基本的に値段の高いものはいい。
ちゃんということを聞いてくれるというか、思ったようにちゃんと動いてくれます。
安物はバランスも悪く思い通りに動かないのでいつまでたっても上手くならないです。
弓は指の延長なので、上手な指をお金出して買う、みたいな感じでしょうか。

とにかく弦楽器はお金がかかあります。
これから楽器を始めたいがあんまりお金ない、という方にはお勧めしません。
管楽器はそれに比べると安くて手軽です。
トランペットなどの金管、フルートなどの木管、サックス(木管と金管の中間)
があり、一番とっつきやすいのはサックスです。
音が出やすく、縦笛とほぼ同じ指使いなので音階の習得も早いです。
ただし、リードという部品があって、これが消耗品で結構高い。
リードのない楽器だと、金管かフルートですが
どちらもちゃんと音が出るまでが大変です。

まあそんなこんなでみなさんエレキギターや電子ピアノになっちゃうんでしょうね。
アコースティック楽器は音を出すまでが大変、出てからも大変ですが
それだけ長く付き合えるということです。
一生の趣味になるので素晴らしいんじゃないかと思っています。
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2023年08月27日

楽器あれこれ 〜バイオリン

バイオリンといえば、一番馴染みがあるのが葉加瀬太郎の情熱大陸でしょう。
あれやれば必ずウケます。
それ以前ならツィゴイネルワイゼンてとこですが。
150年ぶりの快挙、葉加瀬太郎スゴイです。
(もっともたぶん日本だけですが。)

バイオリンができたころに比べて音楽や楽器の種類は増えましたが、
一つの楽器で何億も何十億もするのはバイオリンだけです。
なぜそんなに高いのかは先週ちょっと書きましたが、
それだけの価値があるのか、それだけの音がするのか、
そもそもだれが値段をつけるのか、だれが買うのか
凡人としては理解に苦しむ所です。

有名製作者(ストラディバリウスなど)で制作年代が古く、保存状態が良いものが
高価値とされるのですが、普通の人はまず自分で買いません。
コレクターが収集したり、博物館や音楽協会や企業が保有して
コンクールで優勝するとこうした名器を貸与されて弾くことが出来ます。
昔はそういう制度もなかったのか、著名なバイオリニスト辻久子さんは
50年前、自宅を売却し3500万円のストラディバリウスを購入し大きな話題になりました。
2年前に亡くなった後、その楽器はニューヨークのオークションに出され、
何と約20億6千万円で落札されたそうです。バイオリンといえば、一番馴染みがあるのが葉加瀬太郎の情熱大陸でしょう。
あれやれば必ずウケます。
それ以前ならツィゴイネルワイゼンてとこですが。
150年ぶりの快挙、葉加瀬太郎スゴイです。
(もっともたぶん日本だけですが。)

バイオリンができたころに比べて音楽や楽器の種類は増えましたが、
一つの楽器で何億も何十億もするのはバイオリンだけです。
なぜそんなに高いのかは先週ちょっと書きましたが、
それだけの価値があるのか、それだけの音がするのか、
そもそもだれが値段をつけるのか、だれが買うのか
凡人としては理解に苦しむ所です。

有名製作者(ストラディバリウスなど)で制作年代が古く、保存状態が良いものが
高価値とされるのですが、普通の人はまず自分で買いません。
コレクターが収集したり、博物館や音楽協会や企業が保有して
コンクールで優勝するとこうした名器を貸与されて弾くことが出来ます。
昔はそういう制度もなかったのか、著名なバイオリニスト辻久子さんは
50年前、自宅を売却し3500万円のストラディバリウスを購入し大きな話題になりました。
2年前に亡くなった後、その楽器はニューヨークのオークションに出され、
何と約20億6千万円で落札されたそうです。
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2023年08月20日

楽器あれこれ 〜ベースその3

ベース(コントラバス)という楽器は、大きなバイオリのような形です。
クラシックのオーケストラの弦楽器の人たちを見ていると
バイオリン、ビオラ、チェロ、ベースの順で大きくなっているので
この4種類の楽器は同じ仲間だと思うでしょう?
ところが、バイオリンからチェロまでが「バイオリン属」という同じ仲間で、
ベースは「ガンバ属」という、ちょっと別な系統なのです。
ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器から発展していったもので
バイオリン〜チェロは兄弟で、ベースはいとこ、みたいな。
その名残は随所に見られます
バイオリン属は5度調弦で、ベースは4度調弦、弓の持ち方も違います。
弦の数は19世紀になってからも3本から6本まで、一定でなく、
形も少し違うし、サイズもさまざまです。
バイオリン属は「基本の形」がきちんと決まっているのに対し、
ベースは今でも決まってないのです。

さて、楽器のお値段ですが、大きいから高い、というものではありません。
もちろん初心者向けはバイオリンが3万ほどからあるのに対し、
ベースは10万くらいはします。
しかしハイエンドなものは、バイオリンは何十億のものがあるのに
コントラバスの最高では5000万くらいと言われています。
その理由は、何億もする楽器はそもそも製作年代が古く(300年くらい前)
骨董的価値があり残っている数も少ないので、争奪戦でますます値が上がる、
コントラバスは楽器自体が大きいので壊れてしまうことが多く、
良い状態で今の時代まで残すのが難しいしということがあります。
そもそもこの楽器がきちんと使われ出したのがバイオリンより新しく
まだ200年くらいしかたってないというのも古くていい楽器がない理由かも。

一般的に使われるそこそこなものとしては(音大生などを除く)
バイオリンで50万くらい、ベースで30万くらいでしょうか。
管楽器(10〜20万)に比べると高いが、グランドピアノ(100万以上)より安い、
結構なお値段ではありますが、海外旅行を一回我慢するくらい、
一生の趣味としてはいいんじゃないかと私は思うんですがいかがでしょう。
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2023年08月13日

楽器あれこれ 〜ベース その2 呼び方

一般的にクラシックの世界では「コントラバス」略して「コンバス」と言います。
コントラというのは「特別」という意味なので特別低いという事でしょう。
チェロと同じヘ音記号の楽譜ですが、音はチェロに対して1オクターブ低いのです。
バスのチェロに対して、更にオクターブ下ということで
「ダブルベース」と呼ばれることもあります。

ジャズでは「ウッドベース」(略称「ウッベー」)と呼ばれています。
これはもちろん「木のベース」という意味ですが、
大きな材木の塊のような形状からそう呼ばれるようになったのではないかと思います。
また「アコースティックベース」(略称「アコベ」)とも言われますが。
これはもちろん「エレキベース」に対しての言葉です。

吹奏楽では「弦バス」です。
管楽器と打楽器だけで編成される吹奏楽の中で唯一入っている弦楽器がベースで、
「弦楽器のベース音域担当」ということではないかと思います。
同じ音域を担当しているのがチューバで、同じ譜面を使ったりしています。
つまりチューバ用の譜面を弾かされるということなんですが
チューバの方が音域が広いので、ベースで出ない音が書かれていて
ちょっとイラッとしたりします。
(もっとも歴史的にはベースの方が古いのでこの言い方を嫌う人もいるらしい)

ブルーグラス、カントリーなどでは「ベースフィドル」「ベースバイオリン」などと
言われたりもします。
これも、バイオリンやフィドルを使うジャンルにおいて
「その系列のベース音域担当」ということだと思います。

「アップライトベース」のアップライトとは「立てて弾く」ということで
ウッドベースの別称として使われていましたが
近年ウッドベースをスリム化した立てて弾くエレキベースが開発され
今ではそちらの方を指す名称になりました。

ベースって同じ楽器なのに使われているジャンルによって呼び名が変わるのです。
こんなに色々なジャンルに使われる楽器は他にありません。
しかもどのジャンルでも低音で支える重要なポジションって素敵でしょう?
なお、名称についての考察は私が長年ベースとお付き合いしていて思ったことであり、
学術的に証明されたものではありません
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2023年08月06日

楽器あれこれ 〜ベース その1

先週の白鳥の巣では、「落語居酒屋」という曲を白鳥師匠が歌って
そのバックでベースを演奏するという機会をいただきました。
また、その前の「講談ハンコック」でも弾きましたので
ご覧になった方は多いかと思います。

私、実はベースを弾き始めて来年で何と50年になります。
最初は何もわからず血豆と戦いながらビッグバンドから始めて、
コンボ、ラテンバンド、クラシックなど、ベースという楽器の中で
テリトリーを広げてきました。
楽器を持って電車を待っていたりすると、
何の楽器ですか?と聞かれることがよくあるんですが
普通の人って、楽器のことをほんとに知らないんですね。
(でもこれが楽器だってのはわかるんですね)
大きいバイオリンですね、と言われることもある。
生の楽器を目にすることがほとんどなくなってしまったので
これは仕方のないことだと思います。
そこでしばらく楽器についてのよもやま話でも書いてみようと思います。

さらっと「ベース」と書きましたが、これは正確には楽器の名称ではありません。
「ソプラノ」や「アルト」などと同じ、音域を表す言葉です。
ベースの音域を担当する楽器、という意味なので
実にいろんな言い方があるんですよ。
「ウッドベース」「コントラバス」「ダブルベース」「弦バス」
「アップライトベース」「アコースティックベース」等々。
なぜこんなにも色々な呼ばれ方をするのか、
それについては来週書いてみますのでお楽しみに。
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2023年07月30日

六甲おろし

冬季に神戸市の北側に位置する六甲山系から吹き降ろす風を
「六甲颪」(ろっこうおろし)と呼びます。
冬場の北西からの季節風が山を越えて太平洋側に吹き降りる際、
乾燥して強く冷たい風となって吹くもので、
筑波山からの筑波おろしや赤城山からの赤城おろしと同様のもの。

下に風と書く「颪」、これは国字と言って、日本にしかない漢字です。
したがって「おろし」という読み方しかない。
もともと漢字は中国から入ってきたので音読みしかなかったものを
日本の言葉に合わせて訓読みをするようになり、
漢字にはない言葉を新たに国字として作り出しました。
その数訳1500くらいと言われています。
馴染みのある国字は、働、畑、込、峠、枠、匂、塀、躾、など。
中国にない文字ということは、中国には存在しないものということで、
畑も働も匂も躾も、中国にはないものとはびっくりです。

さて六甲おろしと言えば、阪神タイガースの応援歌でしょう。
正式タイトルは「阪神タイガースの歌」ですが、歌い出しのインパクトから
「六甲おろし」としてファンに親しまれています。
作詞佐藤惣之助、作曲古関裕而で、「大阪タイガースの歌」として作られた
球団歌として最古、かつ戦前から歌い継がれている唯一の歌です。
歌の最後は「オウ オウ オウオウ 阪神タイガース」ですが
もともとここは「オウ オウ オウオウ 大阪タイガース」でした。
大阪から阪神になったのですが、作詞の佐藤惣之助は
「オウオウ おおさかタイガース」だから韻を踏んでよかったのに、と
球団名変更を残念がっていたそうです。

なお「六甲おろしに颯爽と、蒼天翔ける日輪の〜」と歌われていますが
実際プロ野球の最盛期の夏季に甲子園球場で吹く風は海風で、
六甲おろしではありません。
同じ西宮市の阪急西宮球場を本拠としていた阪急ブレーブスの球団歌が
「六甲おろしに鍛えたる〜」で、こちらの方が実情だと思いますが
球団もなくなり、もう歌われることもなくなりました。
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2023年07月16日

六甲山

先日初めて、神戸の北側に連なる六甲山に行きました。
麓からケーブルカーで気軽に行けます。
神戸という街が横浜みたいな感じなので、
横浜に高尾山がある、みたいな感じでしょうか。
しかし一般に「六甲山」は大小の山を含む六甲山系全域を指し、
最高峰は特に六甲最高峰と称されています。
標高は931mで、神戸と大阪湾を望む360度の大パノラマ展望が広がります。
現在では緑豊かな六甲山も、木の伐採や戦争などで100年前までははげ山で、
何度も洪水や土砂災害が発生していました。
そこで植樹を行い現在のような緑豊かな山になったそうです。

さて、ケーブルカーで山上に上ってみたら、
なんとそこには定期バスが走っているのです。
山の上にはゴルフ場やホテル、レジャー施設、それに別荘などが建ち並び
一大リゾート地になっているんですよ。
六甲山系と称するだけあって、いくつもの頂にそれぞれ色んな施設が建ち並び、
それらをバスで巡回することができる。(もちろん自家用車でも行ける)
カーブルカーも東と西に2本、東端からは有馬温泉に直行するロープウエイがあって
ハイキングコースも無数にあり、ほんとにお手軽です。
しかしお手軽なだけに、遭難する人も多いんだとか。
山はナメてかかってはいけません。

私は東側のケーブルカーで山上まで行き、1時間ちょっと歩いて
そこから有馬温泉まで2時間くらい歩こうかと思ったが
雨が降って来たのでやめて、ロープウェイに乗りました。
山に対しては慎重です。

有馬温泉では太閤の湯という日帰り温泉施設でのんびり。
山に登って温泉入って、て、最高です。
(登ったというにはおこがましいんですが)
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六甲山 その2 夜景

六甲山からの神戸の夜景のすばらしさは「100万ドルの夜景」と称されますが
この言葉は1953年(昭和28年)に生まれました。
同年NHKがテレビ放送を開始し、目覚ましい経済成長を遂げていく時期、
山頂から見えた一帯の電灯の1ヵ月分の電気代がおよそ100万ドルだったからです。
これを神戸の旅行会社が六甲山に観光客を集めるために
キャッチコピーとして使いはじめ、一気に有名になりました。
100万ドル払っても観る価値がある位の意味かと思ったら、何と電気代だったとは。
2005年に改めて電気使用量・料金・レートから計算し直し、
今では「1000万ドルの夜景」と称されています。

なお、日本三大夜景は神戸、函館、長崎と言われていましたが、
現在は長崎、札幌、北九州となって、神戸は外れてしまっています。
これは「夜景観光コンベンション・ビューロー」という団体が
全国の約5,500名の夜景観光士という方々に1位から3位まで選出してもらい、
ポイント別に集計し、ランキング化したもの。
3年ごとの更新で、さきほどの3都市は2018年のアンケート結果だそうです。

この三大夜景のナンバーワンは長崎ということですが、
これは湾を囲む地形がすり鉢状で、どこから見ても美しいということだそうで
香港、モナコとともに「世界新三大夜景」にも認定されています。
しかしこれはこの団体が2012年10月に長崎市で行った、
「夜景サミット2012 in 長崎」においての決定なので、
「国体開催県は必ず優勝する」の類ではないかと勘繰ってみたり。
ともあれ、夜景の元祖が神戸ということは紛れもありません。
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2023年07月09日

根津小学校演奏会

このところずっと曲の解説をしてまいりました演奏会が7月1日開催になりました。
1年半前、コロナもそろそろ収束かと思われた時期に企画され、
結局ぶり返したために延期になったものです。
当時の5年、6年生には結局聞いていただけなかったのですが、その事だけでなく、
そんな感じで子供たちはいろんな行事が中止になって
一番の成長の時期にかわいそうなことだったなあと胸が痛みます。
けれどウクライナの子供たちはもっと悲惨な状況なわけですが、
それに比べるとという事ではなく、世界中一刻も早く子供たちが
のびのび暮らせる世の中にならないといけないし
それは大人の責任だと思うんですけどね。

さて、演奏会では低学年、高学年の二部構成でいろんな名曲を演奏したんですが、
やっぱり低学年の子たちはかわいいですね。
校歌は元気いっぱい、のびのび歌ってくれて感動しました。
また、楽器紹介で「今使っている打楽器は全部学校のものなんですよ」と言うと
一斉に「うおーっ!」と大盛り上がりでした。
高学年の校歌は、上手でしたが静かな感じで、楽器紹介でも盛り上がらなかったが
考えてみるとこの子たちが低学年で元気いっぱいの頃に
一斉休校とか、マスクで黙食で合唱禁止とかだったんですよね。
なんだか色々考えさせられる演奏会でした。

さて、演奏後は楽しい打ち上げ。
これもコロナ以来3年ぶりで、団員のみなさんも大盛り上がりでした。
私は打ち上げ後家に帰り宴会料理を作ってスタジオで落語会の打ち上げをやりました。
やっぱり気兼ねなく飲み会ができるようになってほんとに良かったと思います。
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2023年07月02日

根津小学校演奏会 天国と地獄

演奏会は昨日無事終了しました。
当日の様子などのレポートは次回の通信でゆっくり書かせていただきます。
今回は演奏会でやる曲解説の最後、オッフェンバックの「天国と地獄」です。
この曲は運動会のかけっこで必ず使われるので絶対聞いたことがあると思います。
また、フレンチカンカンの曲としても有名。
(オーケストラ練習ではこの曲のことをカンカンと言っている)

フランスの作曲家オッフェンバックの書いたオペレッタで
ギリシャ神話オルフェウスの悲劇をパロディーにしたもの。
オペレッタはオペラと違いセリフ部分は普通にしゃべるのでミュージカルに近いかも。
もとのギリシャ神話は次のようなものです。
竪琴と歌の名人オルフェウスは、愛妻が毒蛇に噛まれて死んでしまったので
嘆き悲しみ、黄泉の国へ行きそこの王に妻を返してくれと頼む、
彼の美しい音楽に心打たれた王は願いを聞き入れるが
二人とも人間界に戻るまで決して振り返ってはならぬ、という条件。
しかし後もう少しの所で振り返ってしまい、妻を連れ戻せなかったという悲劇です。

ところが「天国と地獄」では、夫婦関係が最初から破綻しています。
羊飼いの娘にうつつを抜かしていたオルフェは、妻が死んでラッキーと思っちゃう。
妻の方も、冥府の王ブリュトンに惚れてたので、死んでラッキー。
ところが「世論」という登場人物がいて、世間体のために妻を連れ戻せと諭され、
しかたなく地獄へ行って返してくれと頼む。
王は、未練があれば必ず振り返るだろうと読んで、振り返らないことを条件に二人を返したが
妻に未練がないオルフェウスはなかなか振り返らない。
そこで雷を落としびっくりさせてむりやり振り返らせ、
妻は黄泉の国に戻り、オルフェウスも嬉々として羊飼いの娘の所へ向かう。
黄泉の国では退屈して降りてきた他の神々と一緒に飲めや歌えの大宴会で、
「世論」以外は皆満足し、ハッピーエンド、とまあこういうお話です。

この「世論」という人物設定がスゴイ。
神々も人もみな「世論」に恐れをなして顔色を窺って行動している。
しかし「世論」に従わなければみんなハッピーって、
160年以上も前に書かれた話ですが、今も変わりませんね。
「世論」(=世の中、周囲のたわごと)に振り回されて生き辛くなったら、
天国と地獄を聞いて走りだしてみるといいかも。
なにせ、かけっこの曲ですからね。
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2023年06月25日

根津小学校演奏会 校歌 根津小学校演奏会 校歌

演奏会では校歌も演奏します。
もともとこのオーケストラは藝大の作曲家の先生の創設なので
オリジナル曲やオリジナルアレンジはお手の物です。
10年ほど前には文京区のすべての小中学校の校歌をオーケストラアレンジして
演奏して録音するというプロジェクトもありました。
今回、その時の楽譜で校歌を演奏し生徒が一緒に歌うという企画ですが
生のオーケストラを伴奏に校歌を歌えるなんて羨まし過ぎます。

作詞は古関吉雄、作曲は岡本敏明、
古関、という名前でピンときたあなた、その通り、
朝ドラ「エール」のモデル古関裕而の従兄弟に当たる方です。
明治大学教授を務めた国文学者で、音楽教育に尽力し
武蔵野音楽大学を創立、初代学長になった方です。
作曲の岡本敏明は、牧師の父のもと全国を転々としながら
教会のオルガンを聴いて育ち、合唱団の設立や指揮に携わり
多くのオルガン曲や讃美歌を作曲しました。
古関吉雄とは親交が深く、このコンビで多くの校歌を作曲しています。

ところで校歌って、みなさま覚えていらっしゃいますか?
小学校は6年間もあり、まだ子供で素直ということもあって案外覚えているものです。
私の小学校校歌は歌詞の後半に「励みて楽し」という部分があるのですが、
当時校長先生の頭髪が薄く、この部分になるとみな一段と声が大きくなっていました。
今にして思えば校長先生への集団イジメですよね。
どういう思いで聴いていらっしゃったのか、今思えば胸が痛みます。
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2023年06月18日

根津小学校演奏会 その3 花のワルツ

題名は知らなくても絶対どこかで聞いたことがあると思います。
チャイコフスキー作曲のバレエ曲「くるみ割り人形」の中の1曲で、
「白鳥の湖」「眠れる森の美女」と共にチャイコの「3大バレエ曲」と言われています。
その中でもくるみ割りは演奏会用組曲をして編曲され人気の曲です。
短めのキャッチャーなメロディの宝庫なので
その一部は今でもCMなどによく使われていますよ。
特に「金平糖の踊り」は、調べた所ソフトバンク、リンナイ食洗器、住友生命、
明治チョコレートなど非常に使用頻度が高いようです。
この「花のワルツ」もCMでもよく使われますが、
フィギュアスケートの伴奏曲にもよく使用されます。
ワルツなので、踊りやすいんでしょうね。

チャイコフスキーの音楽を一言で表せば、ズバリ「メロディー」でしょう。
ロシアの田舎の、音楽をたしなむそこそこ裕福な家庭でしたが
家族に音楽家はおらず、彼も音楽教育は受けませんでした。
法律学校に行って法務省に入り幹部候補生として働いていたものの
仕事に熱意は持てず、演奏会やオペラ、バレエに入り浸っていたそうです。
とにかく音楽が好きで、結局23歳の時仕事をやめ
音楽学校に入りなおして本格的に勉強し始めました。
音楽家としては非常に遅いスタートになります。
そのせいか、慣習に囚われず自分の中から湧いてくるメロディーを書き続けました。
アカデミックの世界からは批判を浴び続けたものの、
民衆からはそのメロディの力で熱狂的に支持されました。
後には正当に評価され、音楽院で教鞭をとったりしています。

くるみ割り人形は晩年の作で、その後交響曲「悲愴」を書いた後亡くなりました。
53歳でした。
ホモセクシュアルでトラブルを抱えていたという噂もあり、
最後の曲のタイトルが悲愴ということもあり、謀殺されたという疑惑も。
キャリアのスタートが遅く、晩年に傑作が多いので、
もう少し長生きしていたらなあと残念です。

なお、白鳥師匠の出囃子が白鳥の湖というのは言わずもがなですが、
まさか三味線で弾かれているとは、チャイコも天国でビックリでしょうね。
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2023年06月11日

根津小学校演奏会 その2 威風堂々

この曲を初めて弾いたのは、息子の高校の吹奏楽演奏会の
助っ人出演した時なので、もう20年以上も昔の話です。
弾いてみると、胸に迫って来るというか、カッコイイ曲なんですよ。
イギリス第二の国歌というのもむべなるかなです。
参考までにとyoutubeで、ある演奏会の動画を見てみたら、
なんと中間部のゆったりした所で、何千人もの観客が一斉に歌いだした!
それだけじゃなく、国旗振ったり、隣の人と抱き合ったり。

では歌詞はと調べてみたら、自国をたたえ領土拡大を宣言、て、
覇権主義そのものではないの。
さすが帝国主義時代に生まれた歌。
ホントの国歌God Save the Kingも、国王陛下万歳な歌だし。
(ちなみにエリザベス女王は時代はGod Save the Queenだった)
日本の国歌は天皇をたたえる歌なので民主国家にふさわしくないから
歌わないとか反対とか、いまだに論争が絶えないし、
何万人が一斉に歌いだすという場面もない。
私個人的には賛成でも反対でもないけれど
(メロディがしめっぽいのであんまりカッコよくないとは思う。
まあでも日本的ではあるし、荘厳だし、それはそれでいいのかも。)
自国をたたえる歌を何万人もの人が一斉に歌いだすイギリスは
ほんとにうらやましいなあと思います。
やっぱり誇りを持ってるんでしょうね。
それを思うとわが国は。。とか、色々考えてしまいます。
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2023年06月04日

根津小学校演奏会 その1 スターウォーズ

文京区のアマチュアオーケストラに入って、もう20年くらい演奏活動しています。
そんなご縁で、文京区内の学校や施設に演奏しに行くことがあるんですが、
今度は根津小学校の音楽鑑賞会に出演することになりました。

実は1年半前、少しコロナが収まってきたころ、
もうそろそろいいんじゃないかということで企画されたんだが
やっぱり感染がぶり返して延期になったものです。
1回練習だけはしたが、見事に手も足も出なかったのが、これ。

スターウォーズ、映画は大好きで何度も見ましたよ。
もちろんシリーズ全部。
初期の三部作はDVDも買いました。
あのオープニングテーマは耳にこびりついていると言っても過言ではない。
が、しかし、全く弾けない。
全然音符が読めない、どこやってるかまるでわからない、頭真っ白。
なんでやね〜ん!

来月やっと演奏会ができることになり、楽譜を取り出して弾いてみた。
あれ?前より確実に弾けるわ。
それでもう少し練習したらだいたい弾けるようになった。
熟成されてきたのか?(んなアホな。)
たぶんこの1年半の間にバルトークとか現代音楽とか変拍子とか
小難しい曲をたくさん弾かされてたので、力が付いたのかもしれない。
楽器の演奏もスポーツと同じで、少しキャパ超えるくらいのことをやり続けて
成長できるのかもしれないなあと思った次第です。
何でも本質は同じですね。
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2023年05月28日

私の初体験 〜作詩

先週、作曲について書きましたが、作詩も実は同時、
つまり小学校6年の授業の一環で作詞作曲をしたわけです。
そこで作詞に目覚めた、わけでは全くなく、
その後ロックにのぼせジャズにいそしんで、40過ぎて曲を作り始めても
それを歌にするという意識は全くなかったのです。

今から10年以上前、もしかしたらもう20年くらいたってるかもですが、
いろんなつてを頼って、バンドで東北へライブツアーに行きました。
久慈の木工ギャラリーで演奏した時のこと、
何曲かオリジナルをジャズのスタンダードに混ぜて演奏したら
聴きに来ていた久慈在住の詩人に、自分の詩に曲を付けて欲しいと頼まれ
一冊の詩集を渡されました。
いやあ、詩に曲を付けるとかやったことないんですけどと思いつつ
パラパラ読んでみると一つの詩が目に留まりました。
その詩を繰り返し読んでいくうち、鼻歌のようにメロディーが出てきたんです。

夏目漱石の夢十夜という小説に、明治時代に運慶が現れ、
大きな丸太から何の迷いもなく仁王像を彫り上げているのに感心していたら
「あれは作り出しているのではなく、埋まっているのを掘り出しているのだ。」
とそばにいた男に言われるという話があります。
この運慶ほどたいそうなものではないけど、作詩作曲というより
そこにあるべきものを見つけただけと思っています。
その後、私の作る曲にはほとんど自分の歌詞をつけるようになりました。
そうこうしているうち、既存の曲にも自分の歌詞をつけるようになりました。
ただし私は歌手じゃないので歌う人がいなくて演奏だけです。
そのうち歌ってみたいなあと思っているうち10数年たってしまいましたが
実は今、大阪で機会をみつけて歌っています。
東京でお披露目する時はぜひ聞きに来てください。
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2023年05月21日

私の初体験 〜作曲

私が初めて作曲したのは小学校6年生の時です。
担任が音楽好きで、童謡、唱歌、外国の民謡などなど
いろんな歌を教えてくれてみんなで歌っていました。
その一環で「クラスの歌を作ろう」という授業がありました。
なので私に限らず当時の6年1組全員、あの時が初めての作曲です。
とはいえ作曲法を習ったわけでもなく、
それまでずっと歌ってきたような感じで
歌詞を書いてみてそれを鼻歌で歌ってみる、という感じ。
でも先生始めクラスのみんなに絶賛されました。
それで作曲に目覚めた、というわけでもなく、
中学、高校でロックにはまり、大学でジャズを始めてから
全く作曲とは縁のない音楽生活でした。

それが40過ぎたある日、夢の中で誰かがアルトサックスを吹いていて、
そのメロディーが印象に残っていたので、目覚めた後楽譜を書きおこしたんです。
もしかしたら寝てる間にラジオかなんかで流れてきた曲なのかなあと思ったが
全くそんな気配はナシ。
あ、これは私の中から出てきた曲なんだ、と思ったら、
つまり私の中には曲があるんだと自覚したら
なんとその後次々に曲が出てきて30曲以上にはなったかな。
駄作もあるので、ちゃんと使えるのは10数曲ですが。

曲が降臨する前の10年くらい、ずっと曲の分析をしてました。
ジャズのスタンダードなどを演奏し続けているうち
好きな曲とそうでもない曲がはっきり認識されてきて
なぜ好き嫌いが生まれるのか、自分がどこに感動するのか知りたくなったんです。
やりたい曲のメロディーやコードを聴きとって譜面に書き起こしたりもしました。
そういうことが蓄積されて、醸造され発酵されたんだと思います。
思えば小学校の作曲も、その前にずっと歌って曲が蓄積されてましたし。

何かが創造されるというのは、
それまで長い時間蓄積されたものがあるからじゃないかと思います。
人生というのは、どんな形であれそれぞれの蓄積なので
誰にでもそこから生まれてくるものがあると思います。
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2023年05月14日

私の初体験 〜じんましん

初めてじんましんを発症したのは、忘れもしない中学三年の2月、
高校受験を目前に控えた時期でした。
ほとんど風邪をひいたことがなかったが、その時は高熱が出て
病院で風邪薬を処方してもらい、その翌日くらいだったと思います。
体中赤いポチポチがびっしり、ひたすらかゆい。
こんなこと初めてだったし、その時は原因もわからず治るかもわからず、
何か人生に絶望してしまった一瞬でしたよ。
体中赤い発疹で、見るとゾッとして一層かゆくなるのになぜか見てしまうのよね。
そのたびにゾッとして、そのたびに絶望するという最悪な日々でした。
病院からは抗アレルギーの薬などもらって一週間ほどでおさまったが
その後も数年に一度その繰り返し。
もうそのうち高熱出ても病院に行かなくなりましたよ。
氷で頭冷やしてバッファリン飲んでじっと寝てる。
市販の風邪薬は大丈夫だったんです。
昔は薬を病院で調合して薬包にして渡されていたので
何が原因なのか全くわからなかったんですね。
食べ物では出たことはなかったが、アレルギー体質なんだと思います。

さて2年前の11月、いちょうの実がいっぱい落ちてたので
喜んで拾い、洗って種を取り出しぎんなん作りをしたんです。
(ぎんなん大好きなので)
実がかぶれるのは知っていたのでちゃんとゴム手袋してたんだが
粗忽な性格でぬかりがあって、実を洗った水にちょっと触れてしまったのね。
そしたら3日後にものすごい発疹!ものすごいかゆみ!
ただ、その頃はちょうど膝の骨折で入院中。
手術後麻酔が切れてた間は術後の痛みの方が大きく、かゆみは全く感じなかった。
翌日から痛み止めを服用し痛みは無くなったら、かゆみがもう半端ない!

この時の経験から言えることは、痛みとかゆみは同時には存在しない。
そしてかゆみより痛みの方が強いということ。
かゆみはほんとに我慢できないが、痛い方がもっと強い。
かゆくてかきむしるということは痛みを与えて打ち消していたんですね。
痛みというのはそれほど強い物かと思います。
DVなど痛い目にあわされて思考力判断力が低下していくのは、さもありなんと思います。
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2023年05月07日

私の初体験 〜文楽

初めて文楽を観たのは20年近く前、志の輔師匠の会でした。
その時は八百屋お七の話と猫忠をやったと思います。
猫忠は普通に落語をやってて、猫の告白の時突然文楽になって
兄妹の猫が舞台を駆け回り志の輔師匠が浄瑠璃調で
猫の告白を語りだす、という趣向でした。
それを観てハマった、というわけでもなく、
2年販前に大阪に行きだした時、そこがたまたま文楽劇場の近くで、
そんなに高くないしいつでも空いてるのでちょっと行ってみようか
と思っただけなんです。

大阪で一番最初に観たのが「源平布引滝」(げんぺいぬのびきのたき)
振袖のまま琵琶湖に飛び込んで泳いで船を追いかけるとか、
あり得へん〜〜と思いつつも人形の動きや浄瑠璃の語りに引き込まれて、
今じゃすっかり文楽にハマってます。
(ちなみに琵琶湖は淡水なので海水のように体が浮かず泳ぐと危険なんです)

歌舞伎と共通する話もあり、落語のネタ元もあって色々楽しめます。
先ほどの猫忠の元になった義経千本桜とか忠臣蔵とか
落語を知ってたからこそより楽しめるというのもあり。
蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)という話は
殺されかかった狐を助けた男のもとに女に化けた狐が現れ
夫婦になって子供を授かるが(その子は長じて安倍晴明となる)
正体がばれてもうここにはいられないと句を書き残して去っていく。
その句がこれなんですが
恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉
落語の安兵衛狐、上方のオチがこれなんですよ!
大阪では文楽が文化として浸透してるんだなあと思いました。

だけど大阪で知り合った友達はほとんど観たことないと言ってましたけど。。
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2023年04月30日

うすいえんどう

関西では今の時期、えんどう豆の一種のうすいえんどうがたくさん売られています。
えんどう豆は、さやごと食べるさやえんどうと実を食べる実えんどうに大別され、
うすいえんどうは実えんどうの一種。
関東ではグリーンピースとして親しまれています。
なので、グリーンピース=うすいえんどうだと思っていたら、
実は別物だということが判明!

明治時代にアメリカから入ってきた実えんどうがグリーンピース、
それを改良し大阪府羽曳野市碓井で栽培されたのがうすいえんどう。
つまり「碓井えんどう」なんですね。
違いは、うすいえんどうの方が
実が大きい
上品で繊細な甘み
ほくほくとした食感
グリーンピースと比べて皮が薄く青臭さも少ない
色は少し黄緑に近い色合い
今の時期しか手に入らない。
なので豆ごはんにピッタリで、関西ではしょっちゅう豆ごはん作ります。
でも関東ではほとんど、というか全く見かけない。

この話を大阪の友人にしたらみな一様にびっくりして、
「え〜っ!!じゃあ、豆ごはんはどうやって作るの?」
と言うので、豆ごはんなんて作らないよ、と答えたら
もっと「ええ〜〜っ!!!」と絶句してました。
当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなかったというのは
これだけ情報が発達した今でもあることなんですね。

ちなみにうすいえんどうは、今はほとんど和歌山で栽培されています。
生産量は全国の実えんどうの何と半分以上、2位鹿児島の4倍です。
また、150年ほど前チェコの生物学者メンデルは
えんどう豆を研究して遺伝の法則を発見しました。
英語では、えんどうのような丸い豆は"bean"ではなく"pea"と総称され、
単に"pea"といった場合は、えんどうのことを意味します。
なので、緑の丸いえんどう豆で「greenpeas」なんですね。
以上、ちょっとした「豆」知識でした。
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2023年04月23日

私の初体験 〜札幌ラーメン

4歳上の姉が東京の大学に行っていたので、高校生の頃遊びに行ったことがあります。
その時、食べさせてもらったのが札幌ラーメン。
生まれも育ちも福岡なので、ラーメンといえば博多ラーメンしか知らなかったので
初めて食べた時は衝撃でした。

食べたのは「塩バターラーメン」でしたが、
麺が太い!
量が多い!
コーンが載っている!
バターも載っている!
なにしろ食べ盛りの高校生だったので、
こんな美味しいものがこの世にあったなんて!と超感激。
そして行く先々にこの札幌ラーメンのチェーン店があったように思います。
今は札幌ラーメンて、ほとんど見かけなくなってしまいましたね。
もう飽きられてしまったのでしょうか。
またあの塩バターラーメンを食べてみたい気がします。
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2023年04月16日

私の初体験 〜河内音頭

三味線をやることになった、と先週書きましたが
大阪で、三味線教えてくれる所ないかなと友達に話したら
いいとこありまっせ〜と紹介してくれたのが、河内音頭の会。

全く何も知らず、もちろん三味線もろくに弾けず、とりあえず練習会に行ってみた。
真ん中に歌う人(音頭取りさんという)その向こうにエレキギターと太鼓。
エレキギター??
この時点ですでにナゾ。。
先輩の三味線の人にいろいろ聞きながら何となく調子を合わせる。
一曲終わったら歌の人は太鼓の所へ行き、今度はギター弾いてた人が歌い出す。
さらにナゾ。。
そして、演奏してた人達が次々入れ代わりで歌い出す。
そして長々やってわかったのは、マクラとネタがあるということ。
マクラの部分は自己紹介で「私はこれこれこういうもんです」と節にのせて歌い、
ネタの部分は清水の次郎長とか、無法松の一生とかの話をこれまた節に乗せ
いろんな登場人物を、かみしも振って歌い分ける。
これって浪曲?落語?

河内音頭とは、大阪の河内地方で歌い継がれてきた民謡ですが
決まった楽譜や歌詞を持たず、浪曲や他の民謡と融合して、
音頭取りさん(歌う人)が歌い上げる非常にユニークな芸能です。
いわゆる「正調」がないんですね。
なのでエレキギターやシンセサイザーなどとも一緒に演奏される。
ネタの部分は即興で時事ネタなどを歌いあげたりするそうです。
そしてお囃子、踊り手、すべてを引っ張っていくのが音頭取りさん。
「音頭を取る」というのはここから来ているそうです。
(しかし20代の4人に1人は意味を知らないそうだ)
さらに言えば銀行の代表者頭取の語源もこれ。

東京でも、阿波踊りやよさこいソーランなど地方の盆踊りが盛り上がっていますが
次に来るのは河内音頭じゃないかと密かに思ったり。
なお、錦糸町では毎年イベントをやっているそうです。
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2023年04月09日

私の初体験 〜三味線

これまでは昔の話だったんですが、実は最近三味線を始めたということでご報告。
今月29日に百栄師匠の会があるのですが、そこで出囃子を弾くことになりまして、
ただいま練習中です。
楽器は持ってなかったが、三味線始めるという話を吹聴していたら、
皮が破れて使ってない楽器があるからあげるという人が現れ
修理して使うことになりました。

ベースは50年くらい、チェロももう10年くらい弾いてるので、
フレットのない弦楽器は何とか弾けるんじゃないかとタカくくってやり始めたものの、
バチで弦を当てる場所が定まらない。
空振りスカということもしばしばで、西洋楽器と全く勝手が違う。
しかも左手の指はほとんど人差し指と中指しか使わない。
弦がゆるみやすく音程がすぐ狂う。
一番びっくりしたことは、歌の伴奏だから、
歌う人の声の高さによってチューニングを変えるんですよ。
西洋弦楽器は左手の指使いを変えるので、歌う人のキーが変わると大変なんだが、
三味線はどんなにキーが変わっても同じ曲は同じ指使いなんですね。
もしかしたらものすごく合理的なのかもしれない。

そして、棹が非常に長い。
胴体が短いというべきなのかもしれないが、
西洋弦楽器の場合一本の弦の音域が、開放弦から胴体の付け根まで(よく使う部分)
だいたい1オクターブなんですが三味線は2オクターブある。
だから「だいたいこの辺」という感覚が全く違う。

29日までにちゃんと弾けるようになるのかはなはだ心もとない状況ですが
頑張って練習します。
ちなみに太鼓は夫がやります。
なかなかに上手なのでこちらはご期待ください。
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2023年04月02日

オマケのオマケ 〜楽器別性格判断

よくバンドの中で話題になるのが楽器別の性格の違いです。
トランペットの人は明るく派手好きとか、サックスはむっつりスケベとか、
トロンボーンはバランスよく人間関係が良好とか、
これは、こういう楽器の人はこういう性格だ、というより、
その楽器に遭った性格の人がずっと続けられるということではないか、
血液型よりよっぽどマトを得てるんじゃないかと私は思っています。

最初楽器をやり始めるとき、特に学校の吹奏楽など
性格に合った楽器を選べるなどまずありません。
たとえばトランペットは派手な楽器で、成功しても失敗してもとにかく目立つので
地味な性格の人は途中でめげてやめてしまうでしょう。
反対にトロンボーンは音が馴染みやすくアンサンブルが楽しい楽器ですが
地味なので目立ちたい人は不満だと思います。
サックスがむっつりスケベというのは出所不明ですが
他の管楽器に比べてキーが多く部品も多いので
黙々と細かい所にこだわる人が多いからかもしれません。

さて、私のやっている楽器はベースと言われるだけあって
音楽の根本の部分を担当しています。
派手ではないがアンサンブルの根本を担う大事なポジションで、
ジャズの場合はベースさえいたら、ドラムやピアノがなくてもいいくらいで、
大局的に判断できる人が多いような気がします。
私も自分で選んだ楽器ではなかったのですが
他の楽器だったらとっくにやめていたかもしれません。
楽器が続かない人は、まだ自分の性格に合った楽器に出会ってないのかもしれませんね。
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2023年03月26日

私の初体験 〜吉野

何度も登場してます、大学の友人「山口小夜子」は
実は京都の人ではなく奈良の吉野の人でした。
実家の吉野の家に何度も遊びに行きましたが、実に色々と衝撃でした。

まず、遠い。
京都駅から近鉄奈良線、樫原神宮前で乗り換えて吉野の山奥まで。
特急でも2時間以上かかる。
駅から家まで、一本道だけど、左手に家、そのすぐ向こうが山、
そして右手が崖、その下が吉野川。
それがずっと続く。
台所では塩ビのパイプから常時水が流れている。
家のすぐ脇が山で、その山から湧き水を引いてるのね。
風呂は五右衛門風呂で、浴室で椎茸を栽培してる。
もちろん薪。
焼きナスは風呂釜にナスを突っ込むというワイルドなもので、
彼女が京都で下宿した時は「風呂がないから焼きナス作れへん」と言ってました。
鮎や熊(ぼたん鍋)を初めて食べたのもここです。

天の香久山や石舞台などいにしえの遺跡がそこらじゅうにあって
子供の時から吉野川が遊び場だった等
教科書に載ってるような所で生まれ育ったとか
なんかもう想像の範疇超えてます。
思わず「すごいねえ。」と言ったら「何も普通やで、」とアッサリ。
ここら辺の人がみな古代史研究家なわけあらへん、と言われて、
まあそりゃそうだけどさ、と思いましたが。

大学のゼミで吉野神宮に行ったことがあり、
宮司さんから「浄瑠璃の妹山背山はそことそこ、」と言われたものの
当時そういうことをなーんも知らんかった私はただふ〜ん、と思っただけでした。
来月文楽でその妹背山女庭訓をやるということで
ぜひ観に行って50年前の恥をそそぎたいと思っています。
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