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2023年03月26日

私の初体験 〜吉野

何度も登場してます、大学の友人「山口小夜子」は
実は京都の人ではなく奈良の吉野の人でした。
実家の吉野の家に何度も遊びに行きましたが、実に色々と衝撃でした。

まず、遠い。
京都駅から近鉄奈良線、樫原神宮前で乗り換えて吉野の山奥まで。
特急でも2時間以上かかる。
駅から家まで、一本道だけど、左手に家、そのすぐ向こうが山、
そして右手が崖、その下が吉野川。
それがずっと続く。
台所では塩ビのパイプから常時水が流れている。
家のすぐ脇が山で、その山から湧き水を引いてるのね。
風呂は五右衛門風呂で、浴室で椎茸を栽培してる。
もちろん薪。
焼きナスは風呂釜にナスを突っ込むというワイルドなもので、
彼女が京都で下宿した時は「風呂がないから焼きナス作れへん」と言ってました。
鮎や熊(ぼたん鍋)を初めて食べたのもここです。

天の香久山や石舞台などいにしえの遺跡がそこらじゅうにあって
子供の時から吉野川が遊び場だった等
教科書に載ってるような所で生まれ育ったとか
なんかもう想像の範疇超えてます。
思わず「すごいねえ。」と言ったら「何も普通やで、」とアッサリ。
ここら辺の人がみな古代史研究家なわけあらへん、と言われて、
まあそりゃそうだけどさ、と思いましたが。

大学のゼミで吉野神宮に行ったことがあり、
宮司さんから「浄瑠璃の妹山背山はそことそこ、」と言われたものの
当時そういうことをなーんも知らんかった私はただふ〜ん、と思っただけでした。
来月文楽でその妹背山女庭訓をやるということで
ぜひ観に行って50年前の恥をそそぎたいと思っています。
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2023年03月19日

私の初体験 〜京ことば

関西弁というのはテレビの漫才とかで聴いていたので
そんなに違和感はなかったです。
ただ、いくつかびっくりした言葉がある。
「あなた」という意味で「自分」というのです。
「あなたはどこに住んでるの?」という意味で「自分どこに住んどんのや?」
という。
でも面と向かって言われるのなら、ああそういう言い方なんだなあとわかる。
しかし大学のホールの他に誰もいない状況で反対方向の遠い所から
先輩が「お〜い、じぶ〜〜ん!」と大声で呼ばれた時には
いったい何を言われてるのか全くわからずきょろきょろ。
もしかして誰かを呼んでる?私??とぼーっとしてたら、
先輩が「自分や、自分、」と言って私の所にやって来た。
あの時はほんとにびっくりしましたよ。

それから、ベースを弾くきっかけになった山口小夜子似の友人、
めでたくお友達になれたので嬉しくて、
「今度下宿に遊びに来て。」というと、「いやおおきに。」と言う。
なので、「いつ来るの?来週?」とかたたみかけても「いやおおきに」しか言わない。
あれは「thank you」じゃなくて「no thank you」という意味だと知ったのは
だいぶたってからのことでした。
なにせ私、直球の福岡人ですので。。

ちなみに小夜子は私が血マメでひいひい言ってる間にさっさとクラブを辞めてしまい
一緒にジャズをやるという夢はもろくも消えてしまいました。
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2023年03月12日

私の初体験 〜ウッドベースその2

さて、勢いでジャズのベースをやり始めたものの
全くの初心者で何もわからない状態だったので、先輩に1から教えてもらいました。
ジャズではでかいベースの太い弦を、弓ではなく指ではじくのですが、
ちょっと弾いただけでマメができる。

「先輩、マメができたんですけど。」
「弾いてりゃなおる」
でそのまま弾いてるとそれが血マメになる。
「先輩、血マメができたんですけど」
「弾いてりゃなおる」
でそのまま弾いてるとマメが破れて痛い。
「先輩、マメが破れて痛いんですけど」
「弾いてりゃなおる」
で楽器を血だらけにしながらヒイヒイ泣きながら弾いておりました。
でもなぜこの時、もうやめたと思わなかったのか不思議です。
痛い以上に楽しかったとか、それは全くない。
ただひたすら痛かった。

でなんだかんだ一か月くらいやってると指ができてくる。
ずっと弾いても大丈夫になってきました。
まあ確かに弾いてりゃなおってきたわけなんだが、
今から思えば立派なハラスメントだよね、これ。
そうこうしているうちに夏休みになり、一か月くらい実家の福岡に帰りました。
もちろんその間全く楽器に触ってない。
で、夏休み明けに学校へ戻って楽器弾くと、何と指がもとに戻ってて
血マメからの再出発!
ひいい〜〜!
それ以来一週間以上実家に帰ることはなくなりました。
今でも長期に楽器弾かずにいると指が戻ってマメができます。
なのでできるだけ弾き続けています。

ちなみに私が弾いているのはエレキベースではなく大きなアコースティックベースで
クラシックではコントラバスとかコンバスとか、吹奏楽では弦バスとか箱ベとか
ジャズではウッドベースと言いますが、全部同じ楽器です。
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2023年03月05日

私の初体験 〜ウッドベース

先週クラシックのコントラバスについて書いたので
今週はその原点、ジャズのウッドベースについて書いてみます。

高校まで福岡で、大学で京都へ行きました。
教育熱心な母親のおかげで兄も姉も東京の大学へ行ったので当然私もと思ったが、
「帰省の切符を買うのが大変なので東京はダメ、できれば地元。」
というナゾな反対を受けて、そんなら京都!と押し切ったわけなんですが
その当時すでに家は火の車だったようで、「できれば地元」が母親の本音でした。
火の車の中、京都に行かせてくれた親には感謝しています。
もっとも50年前は新幹線もなく、盆と正月は皆一斉に帰省するので
切符を買うのに徹夜で並ばなければならずホントに大変だったのは事実です。

さて福岡から東京の大学へ行く人はまあまあいたんですが、
関西はほんと少なかったです。
当然、友達がいない。
寂しいなあと思ってた頃、山口小夜子みたいな(古っ)素敵な同級生が
楽譜持ってキャンパスを闊歩してて、かっけ〜!と感動。
お友達になりたくて話しかけてみると、
「ウチ、ジャズピアノやってんねん。」
ますます、かっけ〜〜!!
「バンドやりたいんやけどベースがいてへんねん。」
それで思わず、「私やるわ!」と宣言。
軽音学部に入ってジャズのウッドベースを弾くことになりました。
あの時彼女が「ドラムがいてへんねん。」と言ってたらきっとドラムやってたと思う。

続く
posted by studiofourmailmagazine at 19:34| Comment(0) | 日記

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