2023年09月10日
楽器あれこれ 〜三味線
ずっと西洋楽器について書いてまいりましたが
最後に和楽器の三味線について書いてみようと思います。
半年前、百栄師匠の出囃子を演奏するため、生まれて初めて三味線を手に取りました。
生まれて初めてと言っても、ベースはもう50年も弾いてますし、
チェロも10年くらいになるので何とかなるんじゃないかという甘い考え。
先生はyoutubeです。(笑)
いろいろやってみてわかったのが、
西洋弦楽器とは「全く違う」ということ。
やり始めたころに一度オマケ記事で書きましたが、
その後半年くらい続けてみてそのあまりの違いに愕然としています、
まず、西洋弦楽器は、楽器ごとにチューニング(調弦)が決まっていて
曲によって変えることはない。
ところが三味線には「本調子」「二上がり」「三下がり」の3種類あって、
曲によって変える。
そして、歌う人のキー(調子)によって全部を上げたり下げたりするんです。
1オクターブの中には12のキーがあるので、
3つの調子と12のキーで、実に36種類の調弦がある。
だから、曲ごとに、また歌う人ごとに糸を絞めたりゆるめたりして調弦するんですよ。
これは実に面倒ではあるが、別な言い方すれば
同じ曲ならだれが歌っても同じ指使いで弾けるわけですね。
そして3種類の調弦も、一番弾きやすいものが使われるわけだから
指使いそのものはものすごく簡単です。
言ってみれば西洋弦楽器は人間が一生懸命楽器に合わせるのに対して、
三味線は、楽器が人間に寄り添ってくれる、そんな感じです。
弦も、三味線は絹糸なので指にやさしく、弾いていて痛くなることがない。
年取って楽器やりたい方には絶対三味線をお勧めします。
前回の三味線についての記事(4/9付)
http://marumagaomake.sblo.jp/article/190275999.html
なお、メルマガ移行にしたがいまして、
オマケ記事はしばらくお休みいたします。
新メルマガが安定して発行できるようになりましたら
また再開しようと思います。
その時はまたよろしくお願いいたします。
最後に和楽器の三味線について書いてみようと思います。
半年前、百栄師匠の出囃子を演奏するため、生まれて初めて三味線を手に取りました。
生まれて初めてと言っても、ベースはもう50年も弾いてますし、
チェロも10年くらいになるので何とかなるんじゃないかという甘い考え。
先生はyoutubeです。(笑)
いろいろやってみてわかったのが、
西洋弦楽器とは「全く違う」ということ。
やり始めたころに一度オマケ記事で書きましたが、
その後半年くらい続けてみてそのあまりの違いに愕然としています、
まず、西洋弦楽器は、楽器ごとにチューニング(調弦)が決まっていて
曲によって変えることはない。
ところが三味線には「本調子」「二上がり」「三下がり」の3種類あって、
曲によって変える。
そして、歌う人のキー(調子)によって全部を上げたり下げたりするんです。
1オクターブの中には12のキーがあるので、
3つの調子と12のキーで、実に36種類の調弦がある。
だから、曲ごとに、また歌う人ごとに糸を絞めたりゆるめたりして調弦するんですよ。
これは実に面倒ではあるが、別な言い方すれば
同じ曲ならだれが歌っても同じ指使いで弾けるわけですね。
そして3種類の調弦も、一番弾きやすいものが使われるわけだから
指使いそのものはものすごく簡単です。
言ってみれば西洋弦楽器は人間が一生懸命楽器に合わせるのに対して、
三味線は、楽器が人間に寄り添ってくれる、そんな感じです。
弦も、三味線は絹糸なので指にやさしく、弾いていて痛くなることがない。
年取って楽器やりたい方には絶対三味線をお勧めします。
前回の三味線についての記事(4/9付)
http://marumagaomake.sblo.jp/article/190275999.html
なお、メルマガ移行にしたがいまして、
オマケ記事はしばらくお休みいたします。
新メルマガが安定して発行できるようになりましたら
また再開しようと思います。
その時はまたよろしくお願いいたします。
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| 日記
2023年09月03日
楽器あれこれ 〜値段について
何でもそうですが、もちろん楽器も高い方がいいことに間違いはありません。
ただ、何億もする楽器がそれだけの価値なのかはちょっと別の話。
たとえばその楽器を弾けば誰でも素晴らしい演奏ができるのかと言えば、
これは実はノーなのです。
基本的に古い楽器(何億もするものはみな古い)は弾くのが大変難しい。
個性も強く、弾く人との相性もある。
ただ、その楽器にしか出せない深い音色やつややかさなどは
くらべものにはなりません。
そしていい楽器には自分の音楽性を引き上げる力があるのです。
何億とまでいかなくても、たとえば10万円くらいの楽器を弾いてた人が
50万円の楽器に買い換えたらとたんに上手くなる、というのはよくある話です。
また、バイオリンなどは弓で弾きますがこの弓がまた結構高い。
弓にも弾く人との相性はあるんですが、基本的に値段の高いものはいい。
ちゃんということを聞いてくれるというか、思ったようにちゃんと動いてくれます。
安物はバランスも悪く思い通りに動かないのでいつまでたっても上手くならないです。
弓は指の延長なので、上手な指をお金出して買う、みたいな感じでしょうか。
とにかく弦楽器はお金がかかあります。
これから楽器を始めたいがあんまりお金ない、という方にはお勧めしません。
管楽器はそれに比べると安くて手軽です。
トランペットなどの金管、フルートなどの木管、サックス(木管と金管の中間)
があり、一番とっつきやすいのはサックスです。
音が出やすく、縦笛とほぼ同じ指使いなので音階の習得も早いです。
ただし、リードという部品があって、これが消耗品で結構高い。
リードのない楽器だと、金管かフルートですが
どちらもちゃんと音が出るまでが大変です。
まあそんなこんなでみなさんエレキギターや電子ピアノになっちゃうんでしょうね。
アコースティック楽器は音を出すまでが大変、出てからも大変ですが
それだけ長く付き合えるということです。
一生の趣味になるので素晴らしいんじゃないかと思っています。
ただ、何億もする楽器がそれだけの価値なのかはちょっと別の話。
たとえばその楽器を弾けば誰でも素晴らしい演奏ができるのかと言えば、
これは実はノーなのです。
基本的に古い楽器(何億もするものはみな古い)は弾くのが大変難しい。
個性も強く、弾く人との相性もある。
ただ、その楽器にしか出せない深い音色やつややかさなどは
くらべものにはなりません。
そしていい楽器には自分の音楽性を引き上げる力があるのです。
何億とまでいかなくても、たとえば10万円くらいの楽器を弾いてた人が
50万円の楽器に買い換えたらとたんに上手くなる、というのはよくある話です。
また、バイオリンなどは弓で弾きますがこの弓がまた結構高い。
弓にも弾く人との相性はあるんですが、基本的に値段の高いものはいい。
ちゃんということを聞いてくれるというか、思ったようにちゃんと動いてくれます。
安物はバランスも悪く思い通りに動かないのでいつまでたっても上手くならないです。
弓は指の延長なので、上手な指をお金出して買う、みたいな感じでしょうか。
とにかく弦楽器はお金がかかあります。
これから楽器を始めたいがあんまりお金ない、という方にはお勧めしません。
管楽器はそれに比べると安くて手軽です。
トランペットなどの金管、フルートなどの木管、サックス(木管と金管の中間)
があり、一番とっつきやすいのはサックスです。
音が出やすく、縦笛とほぼ同じ指使いなので音階の習得も早いです。
ただし、リードという部品があって、これが消耗品で結構高い。
リードのない楽器だと、金管かフルートですが
どちらもちゃんと音が出るまでが大変です。
まあそんなこんなでみなさんエレキギターや電子ピアノになっちゃうんでしょうね。
アコースティック楽器は音を出すまでが大変、出てからも大変ですが
それだけ長く付き合えるということです。
一生の趣味になるので素晴らしいんじゃないかと思っています。
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