(記事公開日:2024年9月2日)
Windows 10を使用している方の中には、そろそろWindows 11にアップデートしようと考えている方もいるのではないでしょうか。Windowsのアップデートには、具体的な方法がいくつかあります。
この記事では、Windows 10からWindows 11にアップデートする3つの方法を紹介します。システム要件や作業時の注意点など、アップデートする際に注意したい要素もあわせて見てみましょう。
アップデートに必要な情報を事前に把握することで、迷わずスムーズに作業を進められます。
Windows 11への切り替えに向けて今すぐ準備を!
Windows 10を使用している場合、Windows 11にアップデートする方法は3種類あります。ここでは、それぞれの方法ごとに作業の進め方を見てみましょう。
基本的に、Windows Update経由でアップデートするのが簡単でおすすめです。それ以外の方法は、不具合を含む何らかの理由でWindows Updateを利用できない場合に検討しましょう。
Windows 11へのアップデートをWindows Updateから実行する場合、以下の手順にしたがって作業します。
1.Windows + Iを入力して「Windowsの設定」を起動する
2.「更新とセキュリティ」を選択する
3.「Windows Update」を選択する
4.右ペインに「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」と表示されたことを確認する
5.「ダウンロードしてインストール」をクリックする
上記の作業が完了したら、表示される指示にしたがってインストール作業を進めます。なお、手順4で当該メッセージが表示されていない場合、そのPCにはまだアップデートが配信されていません。
Microsoftが公式Webサイトで配布しているWindows 11インストールアシスタントを使用するのもひとつの方法です。この方法でアップデートする場合は、以下の手順で作業します。
1.Microsoft公式WebサイトからWindows 11インストールアシスタントをダウンロードする
2.ダウンロードした「Windows11InstallationAssistant.exe」を実行する
3.表示されるウィザードにしたがってアップデートする
使用中のPCにアップデートが配信されていないといった理由でWindows Updateから更新できないときは、上記の手順がスムーズです。
事前にブータブルUSBメモリーなどのインストールメディアを作成し、アップデートする方法もあります。具体的な手順は以下のとおりです。
1.Microsoft公式Webサイトからインストールメディア作成用ツールをダウンロードする
2.ダウンロードした「MediaCreationTool_Win11_(バージョン名).exe」を実行する
3.PCにUSBメモリーを接続し、ウィザードにしたがってインストールメディアを作成する
4.PCを再起動する
5.ブートメニューを開いてUSBメモリーからPCを起動する
6.表示される指示にしたがってWindows 11をインストールする
作成したインストールメディアは別のPCでも使えるため、複数のPCをアップデートする際に向いています。別の方法でエラーが発生したときも、上記の方法を試してみましょう。
使用しているPCの状況によっては、Windows 11にアップデートできない場合があります。ここでは、アップデートできない主な原因と作業前に確認しておきたいポイントを見てみましょう。
アップデート中にエラーが発生する場合や非対応というエラーメッセージが表示される場合は要チェックです。
MicrosoftではWindows 11をインストールするのに必要なシステム上の要件として、以下を定めています。
古いPCを使用している場合、上記のいずれかを満たしていないケースがあるため、注意しましょう。該当する場合、Windows Updateのページに「このPCは現在、Windows 11を実行するための最小システム要件を満たしていません」と表示されます。
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Windows 11にアップデートするには、バージョン2004以降のWindows 10である必要があります。それ以前のバージョンの場合、Windows Updateを実行して最新バージョンにしてからアップデートしましょう。
また、ストレージに一定の空き容量が必要です。空き容量が少ないとエラーが発生するため、作業前には20GB程度を目安に確保しておくとよいでしょう。
使用しているPCがWindows 11にアップデートできるか分からない場合、PCにインストールされている「PC正常性チェック」で可否を判断できます。使い方は以下のとおりです。
1.Windows + Sを入力して検索バーを開く
2.「PC正常性チェック」と入力して検索し、検索結果から起動する
3.「Windows 11のご紹介」内にある「今すぐチェック」をクリックする
4.結果を確認する
上記の手順で互換性をチェックすると、システム要件を満たしているか表示されます。
Microsoftが定めるシステム要件を満たしているのであれば、Windows 11へのアップデートは可能です。ただし、アップデートの際はいくつか気をつけたい点があります。
ここでは、特に注意したい3つのポイントを詳しく見てみましょう。アップデートしてから後悔しないためにも、事前に確認することが大切です。
Windows 10では使えたものの、Windows 11で廃止された機能がいくつかあります。廃止された機能の代表例は以下のとおりです。
また、機能が変更されたり、別のアプリに統合されたりしたものもあります。
Windows 11にアップデートすると廃止された機能は使えなくなり、変更された機能は使い勝手が変わるため注意しましょう。頻繁に使用する機能が使えなくなっているのであれば、あらかじめ代替手段を考えておく必要があります。
Windows 11に搭載している機能の一部には、システム要件に加えて機能固有の要件を満たしていないと使えないものがあります。たとえば、Auto HDRを使用するには、HDRに対応したディスプレイが必要です。
よく使うWindowsの標準機能があるなら、MicrosoftのWebサイトで機能固有の要件がないか、ある場合は環境が適合しているかを確認しましょう。
また、普段使用しているソフトウェアがWindows 11に対応していない場合、アップデート後に動かなくなったり不具合が発生したりするおそれがあります。
アップデート後のトラブルを防ぐためにも、事前にテスト環境を用意してWindows 11で問題なく動作するかチェックしておきましょう。
アップデート後に不具合やバグが発生するケースがある点にも十分注意しましょう。Windows 11に限った話ではありませんが、ソフトウェアに不具合やバグがあるのは一般的です。
不具合やバグは都度修正されますが、時期によっては致命的なものが残っているおそれがあります。アップデート後に不具合やバグに悩まされるケースも考えられるため、どのような不具合があるのか事前にチェックすることが大切です。
いずれはWindows 11にアップデートしようと考えていても、早めに実施したほうがよいのか分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、Windows 11にアップデートするか判断する際に考えたい2つのポイントを紹介します。それぞれの要素をよく考え、早めのアップデートにメリットがあるか判断しましょう。
Windows 11は直感的かつ視覚的に操作できるようにUIを設計しています。また、さまざまな情報を集約するウィジェット機能を搭載しているのも特徴です。そのため、最新のOSを利用したい方や情報収集を迅速にしたい方はWindows 11にアップデートするとよいでしょう。
また、バージョン23H2以降には生成AIのCopilotを搭載しています。Copilotをはじめとした最新の機能をいち早く利用したい方にとっても、Windows 11へのアップデートはおすすめといえるでしょう。
一方、Windows 10に慣れている方や新機能に魅力を感じない方は、急いでアップデートする必要はありません。ただし、Windows 10は2025年10月14日にサポートを終了するため、いずれはWindows 11へのアップデートを検討する必要があります。
アップデートしてから不具合やバグ、互換性の問題でPCの利用に支障が出るケースもあります。そのようなときは、アップデートが完了してから10日以内であれば、Windows 10へのダウングレードが可能です。
悩んでいるのであれば一度アップデートして、実際に使い勝手を試してみてもよいでしょう。
ただし、ダウングレード期限の10日を経過してからWindows 10に戻したい場合、Windows 10をクリーンインストールする必要があります。できるだけ10日以内に使い勝手や互換性の確認を済ませましょう。
アップデート作業をスムーズに進めるには、事前に十分な準備を整えることが必要です。ここでは、事前にどのような準備を整えればよいかを解説します。実行中に何らかのトラブルが発生するリスクを減らすためにも、必要な準備をきちんと整えた上で作業を開始しましょう。
Windows 11へのアップデートを決断したら、必要な環境を整えましょう。具体的な準備には、以下のようなものがあります。
アップデート中にインターネット接続が切れたり電源コードが抜けて強制終了したりすると、トラブルの原因になりかねません。場合によってはWindowsが起動しなくなり、クリーンインストールが必要になるケースもあります。
そのため、アップデート作業は安定した環境で実行しましょう。
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作業中に予期しないトラブルが発生し、システムドライブに保存したデータが消失するケースも考えられます。アップデートを実行する前には、重要なデータのバックアップを取っておきましょう。
操作ミスでデータが消失するリスクを考えると、バックアップは外付けストレージに取るのがおすすめです。スティックSSDやポータブルSSD・HDDにバックアップを取り、作業前にPCから取り外すとデータを安全に保護できます。
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データのバックアップに使用できる外付けストレージには、多種多様なものがあります。ここでは、代表的な外付けストレージとして、小型・軽量なスティックSSDと強固なセキュリティが魅力のセキュリティHDDを見てみましょう。
バックアップするデータの種類によって、どちらのデバイスが適しているか異なります。アイ・オー・データが販売しているデバイスの特徴を紹介するため、ぜひご検討ください。
PCに手軽に接続し、大容量データをスピーディーに転送できるのがスティックSSDです。アイ・オー・データでは、リード最大500MB/s・ライト400MB/sの高速通信が可能な「SSPS-USシリーズ」を販売しています。
USBポート部分はスライド式で、キャップを紛失する心配はありません。容量は500GB・1TB・2TBの3種類をラインアップしていて、バックアップしたいデータの容量に応じて選べます。
USBメモリーのように手軽に使用できるのが魅力です。使いやすい外付けストレージを探している方や転送速度を重視したい方はぜひSSPS-USシリーズをご検討ください。
超小型&高速転送のスティックSSD「SSPS-USシリーズ」
バックアップしたデータを安全に保護したいなら、ハードウェア自動暗号化に対応したセキュリティHDD「HDPD-SUTCシリーズ」がおすすめです。機密情報や個人情報を保管している法人ユーザーにとって、特におすすめのデバイスといえるでしょう。
本体は耐衝撃構造で、落下や衝突の衝撃からデータを守れます。容量ラインアップは1TB〜4TBで、大容量データのバックアップにも対応可能です。転送速度よりセキュリティ面を重視したい方は、ぜひHDPD-SUTCシリーズをご検討ください。
自動暗号化&パスワードロック機能&耐衝撃ボディ!持ち運びも安心なセキュリティHDD「HDPD-SUTCシリーズ」
Windows 11にアップデートすると、最新の機能を利用できて利便性が向上します。アップデートの方法は3種類あるため、状況に応じて適したものを選びましょう。
アップデート作業を進める際は、予期しないデータ消失に備えてシステムドライブ内のデータをバックアップすることが大切です。
アイ・オー・データでは、バックアップに適したさまざまな外付けストレージをラインアップしています。転送速度やセキュリティ性能、容量を比較・検討して、自分に合ったものをお選びください。
I-O Knowledgeコラム 編集部では、液晶ディスプレイとHDD&NASのストレージデバイスを中心に、IT業界に関わる基礎知識と最新トレンド情報を選りすぐりでお届けします。
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