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小寺裕雄

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小寺 裕雄
こてら ひろお
生年月日 (1960年09月18日) 1960年 9月18日(64歳)
出生地 日本の旗 滋賀県 八日市市(現:東近江市)
出身校 同志社大学文学部卒業
前職 コンビニエンスストア経営
所属政党 自由民主党(二階派→無派閥)

選挙区 (滋賀県第4区→)
比例近畿ブロック
当選回数 3回
在任期間 2017年 10月22日 [1] - 現職

選挙区 (八日市市選挙区→)
(東近江市選挙区→)
東近江市日野町愛荘町選挙区
当選回数 3回
在任期間 2003年4月30日 - 2007年4月29日
2011年4月30日 - 2017年
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小寺 裕雄(こてら ひろお、1960年 9月18日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(3期)、自由民主党情報・通信関係団体委員長兼総務部会長代理。

内閣府大臣政務官滋賀県議会議員(3期)、滋賀県議会副議長などを歴任した。

経歴

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滋賀県 八日市市(現:東近江市)出身。現住所は東近江市春日町3丁目[2] 滋賀県立彦根東高等学校卒業。小学校3年生から高校3年生まで柔道に打ち込み、60キロ級で滋賀県で優勝した。1978年に会津若松市で開かれた全国大会に出場[3]

1986年の3月に同志社大学文学部を卒業。同年4月、「ブックボックス」という書店を開業。店では本だけでなく、レンタルビデオ、ゲームソフト、トレーディングカード、CD、DVDなども扱った。その後、ファミリーマートの店舗を経営[3] [4]

2003年の滋賀県議会議員選挙を迎えるにあたり、定数2の八日市市選挙区では自民党内部で分裂が起こった。現職自民党の中島敏は主流派であったが、反主流派は、当時の議長の同級生の息子である小寺を担ぎ出し、自民党は中島と小寺の二人に公認を出した。小寺は順位2位で初当選し、中島は落選した[5]

2007年の滋賀県議選では東近江市選挙区より立候補し、次点で落選。

2009年2月15日に行われた東近江市長選挙に立候補するも、次点で落選。

2011年の滋賀県議選では東近江市選挙区より立候補し、得票数一位で返り咲きを果たす。

2015年の滋賀県議選では東近江市・日野町愛荘町選挙区より立候補し、前回に続く得票数一位で3選。

県議時代は、衆議院議員の滋賀4区において全国公募で選ばれた武藤貴也を、甲賀市選出の県議と二人で支えた。2012年の初当選時は選対本部長を務めた。2015年8月、武藤が未公開株の金銭トラブルに巻き込まれていることや未成年男性を買春していたことなどが週刊誌に報じられた。武藤は自民党を離党し、後任の支部長に内定する[6] 。しかし、活動不足や支部内での不祥事の続発などを理由に党本部から支部長の正式な選任を受けられず一時は支部長"代行"とされる[7] 2016年11月になって正式に支部長に選任される[8]

2017年4月に滋賀県議会副議長に就任。同月、二階派に入会する[9]

2017年10月、衆議院解散を受け、滋賀県議会議員を3期目の途中で辞職し、滋賀4区より自民党公認で立候補。希望の党徳永久志日本共産党の西沢耕一を破り初当選した[10]

2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙にて、立憲民主党公認の徳永を破りで再選(徳永は比例復活で当選)[11] [12]

2023年2月6日、衆議院の小選挙区の「10増10減」に伴い滋賀県の小選挙区数が1減の3となることに対応するため、自民党滋賀県連は、次期衆院選で小寺を比例近畿ブロックに転出させることを決めた[13]

2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙では比例近畿ブロック単独1位で出馬し当選[14] 。同年11月15日、自由民主党情報・通信関係団体委員長兼総務部会長代理に就任[15] [16]

政策・主張

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憲法

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  • 改正すべき項目として「集団的自衛権の保持を明記する」「各都道府県から必ず1人は参議院議員を選出するよう明記する」「緊急事態に関する条項を新設する」と主張[18]
  • 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[19]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[20]

外交・安全保障

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  • 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[18]
  • 北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2017年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[17] 。2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[18]
  • 経済的、軍事的に台頭する中国に対して、日本は今の外交方針でよい[21]
  • 日本の核武装について、2017年の毎日新聞社のアンケートで「将来にわたって検討すべきでない」と回答[21]

ジェンダー

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  • 選択的夫婦別姓制度の導入について、2017年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[17] 。2021年のアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[18]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2017年のアンケートでは「どちらかといえば賛成」と回答[17] 。2021年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答し、同年のNHKのアンケートで「反対」と回答[19]
  • LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[18]
  • クオータ制の導入について、2021年のアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[19]

その他

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  • 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[22] 。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[23] 9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議の代表質問で再調査の実施を否定した[24] 。国の対応をどう考えるかとの同年の毎日新聞社のアンケートに対し「これ以上、調査や説明は必要ない」と回答[20]
  • 首相が自由に衆院を解散できる今の仕組みは問題ではない[21]
  • 原発は当面は必要だが、将来的には廃止すべき[21]

統一教会との関係

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  • 2020年8月9日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「天宙平和連合(UPF)」が主催する自転車イベント「ピースロード滋賀大会2020」が栗東芸術文化会館さきらで開催。小寺は同大会に来賓として出席し、挨拶した[26]
  • 2021年12月11日、統一教会の関連団体「世界平和青年学生連合(YSP)」が共催者として名を連ね、同じく関連団体の「滋賀県平和大使協議会」が後援するイベント「ピースパートナーフェス西日本2021イン滋賀」が守山市で開催。小寺は同イベントに出席した[27]
  • 2022年8月10日、中日新聞社が中部6県の全73人の衆参国会議員を対象に実施したアンケートを公表。全体の4人に1人が統一教会と何らかの関わりを持っていたことが明らかとなった[28] 岸田文雄首相は8月8日の自民党臨時役員会で、統一教会をめぐり「政治家の責任で関係をそれぞれ点検し、適正に見直してもらいたい」と述べ、党所属国会議員全員に通達するよう指示[29] したが、小寺ら10人の同党議員はアンケートに答えることを拒否した[28]
  • 2022年7月から8月にかけて、共同通信社は、全国会議員712人を対象に、統一教会との関わりを尋ねるアンケートを実施。8月31日に各議員の回答の全文を公表した。しかし小寺はここでもアンケートに答えることを拒否した[30] [31]

所属団体・議員連盟

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選挙歴

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
2003年滋賀県議会議員選挙 2003年4月13日 42 八日市市選挙区 無所属 5494票 33.67% 2 2/3 /
2007年滋賀県議会議員選挙 2007年4月8日 46 東近江市選挙区 自由民主党 6298票 ーー 4 5/7 /
2009年東近江市長選挙 2009年2月15日 48 ―― 無所属 1万6392票 34.60% 1 2/3 /
2011年滋賀県議会議員選挙 2011年4月10日 50 東近江市選挙区 自由民主党 9066票 ーー 4 1/7 /
2015年滋賀県議会議員選挙 2015年4月12日 54 東近江市・日野町愛荘町選挙区 自由民主党 1万1351票 ーー 5 1/8 /
第48回衆議院議員総選挙 2017年 10月22日 57 滋賀県第4区 自由民主党 8万114票 47.79% 1 1/3 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年 10月31日 61 滋賀県第4区 自由民主党 8万6762票 54.61% 1 1/2 /
第50回衆議院議員総選挙 2024年 10月27日 64 比例近畿ブロック 自由民主党 ーー票 ーー 28 / 1/6

脚注

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  1. ^ "国会議員の任期満了日等". 鳥取県公式サイト. https://www.pref.tottori.lg.jp/178443.htm 2021年8月18日閲覧。 
  2. ^ "自由民主党滋賀県第四選挙区支部 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)、寄附の内訳" (PDF). 滋賀県選挙管理委員会 (2019年11月29日). 2019年12月16日閲覧。
  3. ^ a b "自民党 小寺 裕雄 衆議院議員". 会いに行ける国会議員 みわちゃんねる突撃永田町!! (2019年11月18日). 2019年12月16日閲覧。
  4. ^ "衆院選滋賀4区 候補者の横顔". 産経新聞. (2021年10月25日). https://www.sankei.com/article/20211025-UTQ745XKOJJADPDXBHFE2J52SY/ 2024年9月5日閲覧。 
  5. ^ "滋賀県議会議員選挙 - 八日市市候補者一覧 - 2003年04月13日投票 | 滋賀県". 選挙ドットコム. 2024年11月27日閲覧。
  6. ^ 自民党:4区支部長、小寺県議に内定 武藤氏離党で空席 /滋賀 - 毎日新聞、2015年12月22日
  7. ^ 4区に厳しすぎる党本部 不満募る小寺支部長"代行"問題 - 滋賀報知新聞、2016年2月12日
  8. ^ 衆院4区支部長、小寺氏正式選任 /滋賀 - 毎日新聞、2016年11月18日
  9. ^ 二足のわらじに懸念の声も 副議長就任の小寺県議 - 滋賀報知新聞、2017年6月1日
  10. ^ 平成29年(2017年)10月25日滋選委告示第165号(平成29年10月22日執行の衆議院小選挙区選出議員選挙において当選した者の住所および氏名ならびに当該当選人に係る候補者届出政党の名称)
  11. ^ "衆議院選挙2021 滋賀(大津・彦根など)開票速報・選挙結果". 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  12. ^ "【2021年 衆院選】近畿ブロック(比例区)開票速報". 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  13. ^ "滋賀4区・現職の小寺裕雄氏を比例へ、自民県連...森山選対委員長「当選可能な位置に」". 読売新聞. (2023年2月6日). https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20230206-OYT1T50156/ 2023年11月1日閲覧。 
  14. ^ 日本放送協会. "衆議院選挙 比例近畿 小寺裕雄氏 自民・前 当選|NHK 滋賀県のニュース". NHK NEWS WEB. 2024年11月27日閲覧。
  15. ^ "自由民主党 役員 | 議員". 自由民主党. 2024年11月27日閲覧。
  16. ^ "自由民主党 役員 | 議員". 自由民主党. 2024年11月27日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g h "小寺裕雄". 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g "小寺裕雄". 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  19. ^ a b c "滋賀4区". NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
  20. ^ a b "自民 滋賀4区 小寺裕雄". 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g "第48回衆院選 自民 滋賀4区 小寺裕雄". 毎日新聞. オリジナルの2017年10月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171024153412/https://mainichi.jp/senkyo/48shu/meikan/?mid=A25004002002 2021年12月9日閲覧。 
  22. ^ "「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上". 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
  23. ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). "菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も". 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
  24. ^ 皆川剛 (2021年10月11日). "岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」". 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
  25. ^ カジノ、ほぼ全員反対 滋賀の衆院選候補者アンケート (ウェイバックマシン、2017年10月15日) - http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20171015000015/1 [リンク切れ ]
  26. ^ 藤倉善郎 (2021年10月27日). "やや日刊カルト新聞: 【衆院選2021】総力特集・カルト候補ぜんぶ載せ!". やや日刊カルト新聞. 2022年8月9日閲覧。
  27. ^ "滋賀県が旧統一協会関連団体のイベントを後援 地元選出の衆院議員も出席 関係者が選挙ボランティアも". 関西テレビ (2022年7月29日). 2022年8月10日閲覧。
  28. ^ a b "4人に1人、旧統一教会と関係 中部国会議員調査、行事出席や祝電". 中日新聞 (2022年8月10日). 2022年8月10日閲覧。
  29. ^ "旧統一教会との関係点検指示 首相、自民の全国会議員に通達へ". 共同通信 (2022年8月8日). 2022年8月10日閲覧。
  30. ^ "旧統一教会との接点、全国会議員712人に聞いてみた【全回答の一覧付き】FAXで回答". 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
  31. ^ "全国会議員712人アンケート 旧統一教会と政治の関係". 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
  32. ^ "2021年7月号_7面". 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日). https://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2021/07/2021%E5%B9%B47%E6%9C%88%E5%8F%B7_7%E9%9D%A2.pdf 2021年10月21日閲覧。 

外部リンク

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公職
先代
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宗清皇一
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松川るい
吉川赳
三谷英弘
佐藤啓
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宗清皇一
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柳本顕
木村次郎
(欠員)
(欠員) (欠員)
第41回
(定数33)
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日本共産党
民主党
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第42回
(定数30)
自由民主党
民主党
公明党
日本共産党
自由党
社会民主党
第43回
(定数29)
民主党
自由民主党
公明党
日本共産党
社会民主党
第44回
(定数29)
自由民主党
民主党
公明党
日本共産党
社会民主党
新党日本
第45回
(定数29)
民主党
自由民主党
公明党
日本共産党
社会民主党
第46回
(定数29)
日本維新の会
自由民主党
公明党
民主党
日本共産党
みんなの党
日本未来の党
第47回
(定数29)
自由民主党
維新の党
公明党
民主党
日本共産党
第48回
(定数28)
自由民主党
日本維新の会
立憲民主党
公明党
希望の党
日本共産党
第49回
(定数28)
日本維新の会
自由民主党
公明党
立憲民主党
日本共産党
国民民主党
れいわ新選組
第50回
(定数28)
日本維新の会
自由民主党
立憲民主党
公明党
国民民主党
日本共産党
れいわ新選組
参政党
日本保守党
†:当選無効、↓:途中辞職、失職、在職中死去など、↑:繰り上げ当選

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