2005年11月27日
37度6分のデジャビュ
ものすごぉく、久しぶりに二つ目の記事でございますorz
本業が多忙を極めてしまいまして。ネットに繋いでも、ものを書く作業なんぞ仕事以外ではしたくもないといった状態になっておりました。
わたくしの本業は、プロフにも書いておりますとおり看護師です。
といっても病院勤務が性に合わないもので、老人保健施設(老健)に勤務しているんですが。
で、兼業でケアマネージャー(通称・なんちゃって施設ケアマネ)なんかもしてるものですから
ちょっと事務作業量が半端じゃなかったというか...
そこら辺の事情なんかもそのうちに書けたらいいな、とは思っています。
で。
昨夜は夜勤でした(老健は看護師にも夜勤があります)。
現在ただいまわたくしの勤務先では、風邪が絶賛大流行中です。
ここ半月くらいで急激に気温が下がったことも影響しているのでしょうが、後から後から風邪をひくじーさまばーさまが発生するという、恐怖の感冒スパイラルの渦中にありまして。
医師・看護師が常勤で配置されているとはいえ、あくまでも老健は老健です。
継続した医療が必要な状態になったら手に負えません(つか、手に負っちゃいけないんです。施設の性格上も、法律上も)。
そのような事態になったら即・病院紹介です。
今月だけでいったい何人、病院に送ったかなぁ...(汗)
あ、これオフレコで願いますね?ってワールドワイドに言ってどうする、自分。
えーと。
昨夜の夜勤も、微妙に発熱してるばーさまが複数いるという状態でスタートしました。
申し送りを受けた時点で、ひとりのばーさまが37度6分。
なんかこの間の夜勤も37度6分で申し送られたばーさまがいなかったっけか?
そんなイヤ〜〜なデジャビュから入る夜勤てのも相当に気分悪いですけど、仕事ですから仕方ありません。
夜勤業務は夕食から始まります。
個人的にはこれが一番の原因なんじゃないかとか思ってるんですが、うちの施設では食事を食堂でとります。
入所者100名が一堂に会するという結構壮大な風景ではあるのですが、問題は、風邪をひいてる人も、よほどの体調不良がない限り食堂に来るという点で。
多少なりともご自分の体調を自覚することができ、かつ、他人に感染させないような配慮ができる方ばかりなら問題はないんですけども。
意地悪だとか自己中だとか、そういうレベルの問題ではありません。
むしろ意地悪でしてることなら対処の方法もあるんです。
高齢の方の中には、さまざまな事柄に対する認識が危うくなっていらっしゃる方がいます。
少し前までは痴呆というちょっと嫌な響きの単語で表現されていた「状態」ですが(現在は認知症という言い方をします)、この状態は単に物忘れが酷いと云う事を指すものではありません。
日常を円滑に過ごすためのいわば「お約束」が判らなくなってしまう状態、とでも言いましょうか。
たとえば目の前、足元に障害物があるとして。
普通の状態であれば、障害物を避ける方が殆どでしょう。それは、障害物を認識した段階で「このまま突っ込んだら危ない」と「予測」するからです。
しかし、認識が危うくなっている方は、下手するとそのまま突っ込みます。
理由は、危険だという予測ができなくなっている場合と、そもそも目の前のあるものが「障害物」であるという認識ができなくなっている場合とが考えられます。
そういう方が風邪をひいたらどうなるか。
体調が悪いことの自覚はあっても、だからマスクをしようとか、食堂で大笑いしたりしないようにしようとか、そんな対処を自発的にすることはまずありえません。つか、そんなの期待する時点で間違っています。
マスクをしてもらおうにも、自らの意思に反する行動、望んでいない行動を無理にとらせようものなら、その時点で不穏状態になって大騒ぎに。
かくて風邪ウイルスは蔓延の一途を辿ると(汗)
前置きはさておき(前置きかよ!!)なかなかスリリングな夜勤でしたよ。
発熱者数もさることながら、咳しすぎて喘鳴(ぜいめい)が居室入口まで聞こえる方、2名。
このふたり、寝る前は問題なかったんですが、朝になって血中酸素飽和度を測定したところ85%まで低下していました。
富士山頂での標準的な血中酸素飽和度とほぼ同じ数字です。
臨床的にはかなりよろしくない状態であることは言うまでもなく(通常は90%以上です)、食堂に歩いて行かせるわけにいかず、車椅子を使用しました。
その割には本人の顔色は良かったんですけど
「お願いだから日勤帯で病院に行ってもらって」と、日勤看護師とソーシャルワーカーに懇願してきました。
さらに、昨日昼間に飲んだ下剤が効きすぎて、土石流状態の失禁をしてくださったばーさまや、夜間10分ごとに手を叩き続け、同室者を不眠のどん底に叩きこんでくださったばーさまがいたり。
いろいろありますが、それでもこの仕事、好きなんです。
このカテゴリ(お仕事)では老人介護の分野での看護業務(と、仕事上の笑える話とか)について、その魅力をちょこっとでも伝えて行きたいと思ってます。
本業が多忙を極めてしまいまして。ネットに繋いでも、ものを書く作業なんぞ仕事以外ではしたくもないといった状態になっておりました。
わたくしの本業は、プロフにも書いておりますとおり看護師です。
といっても病院勤務が性に合わないもので、老人保健施設(老健)に勤務しているんですが。
で、兼業でケアマネージャー(通称・なんちゃって施設ケアマネ)なんかもしてるものですから
ちょっと事務作業量が半端じゃなかったというか...
そこら辺の事情なんかもそのうちに書けたらいいな、とは思っています。
で。
昨夜は夜勤でした(老健は看護師にも夜勤があります)。
現在ただいまわたくしの勤務先では、風邪が絶賛大流行中です。
ここ半月くらいで急激に気温が下がったことも影響しているのでしょうが、後から後から風邪をひくじーさまばーさまが発生するという、恐怖の感冒スパイラルの渦中にありまして。
医師・看護師が常勤で配置されているとはいえ、あくまでも老健は老健です。
継続した医療が必要な状態になったら手に負えません(つか、手に負っちゃいけないんです。施設の性格上も、法律上も)。
そのような事態になったら即・病院紹介です。
今月だけでいったい何人、病院に送ったかなぁ...(汗)
あ、これオフレコで願いますね?ってワールドワイドに言ってどうする、自分。
えーと。
昨夜の夜勤も、微妙に発熱してるばーさまが複数いるという状態でスタートしました。
申し送りを受けた時点で、ひとりのばーさまが37度6分。
なんかこの間の夜勤も37度6分で申し送られたばーさまがいなかったっけか?
そんなイヤ〜〜なデジャビュから入る夜勤てのも相当に気分悪いですけど、仕事ですから仕方ありません。
夜勤業務は夕食から始まります。
個人的にはこれが一番の原因なんじゃないかとか思ってるんですが、うちの施設では食事を食堂でとります。
入所者100名が一堂に会するという結構壮大な風景ではあるのですが、問題は、風邪をひいてる人も、よほどの体調不良がない限り食堂に来るという点で。
多少なりともご自分の体調を自覚することができ、かつ、他人に感染させないような配慮ができる方ばかりなら問題はないんですけども。
意地悪だとか自己中だとか、そういうレベルの問題ではありません。
むしろ意地悪でしてることなら対処の方法もあるんです。
高齢の方の中には、さまざまな事柄に対する認識が危うくなっていらっしゃる方がいます。
少し前までは痴呆というちょっと嫌な響きの単語で表現されていた「状態」ですが(現在は認知症という言い方をします)、この状態は単に物忘れが酷いと云う事を指すものではありません。
日常を円滑に過ごすためのいわば「お約束」が判らなくなってしまう状態、とでも言いましょうか。
たとえば目の前、足元に障害物があるとして。
普通の状態であれば、障害物を避ける方が殆どでしょう。それは、障害物を認識した段階で「このまま突っ込んだら危ない」と「予測」するからです。
しかし、認識が危うくなっている方は、下手するとそのまま突っ込みます。
理由は、危険だという予測ができなくなっている場合と、そもそも目の前のあるものが「障害物」であるという認識ができなくなっている場合とが考えられます。
そういう方が風邪をひいたらどうなるか。
体調が悪いことの自覚はあっても、だからマスクをしようとか、食堂で大笑いしたりしないようにしようとか、そんな対処を自発的にすることはまずありえません。つか、そんなの期待する時点で間違っています。
マスクをしてもらおうにも、自らの意思に反する行動、望んでいない行動を無理にとらせようものなら、その時点で不穏状態になって大騒ぎに。
かくて風邪ウイルスは蔓延の一途を辿ると(汗)
前置きはさておき(前置きかよ!!)なかなかスリリングな夜勤でしたよ。
発熱者数もさることながら、咳しすぎて喘鳴(ぜいめい)が居室入口まで聞こえる方、2名。
このふたり、寝る前は問題なかったんですが、朝になって血中酸素飽和度を測定したところ85%まで低下していました。
富士山頂での標準的な血中酸素飽和度とほぼ同じ数字です。
臨床的にはかなりよろしくない状態であることは言うまでもなく(通常は90%以上です)、食堂に歩いて行かせるわけにいかず、車椅子を使用しました。
その割には本人の顔色は良かったんですけど
「お願いだから日勤帯で病院に行ってもらって」と、日勤看護師とソーシャルワーカーに懇願してきました。
さらに、昨日昼間に飲んだ下剤が効きすぎて、土石流状態の失禁をしてくださったばーさまや、夜間10分ごとに手を叩き続け、同室者を不眠のどん底に叩きこんでくださったばーさまがいたり。
いろいろありますが、それでもこの仕事、好きなんです。
このカテゴリ(お仕事)では老人介護の分野での看護業務(と、仕事上の笑える話とか)について、その魅力をちょこっとでも伝えて行きたいと思ってます。
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