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2016年01月09日

時は2015夏。って今いつだよ〜第三回ダムマニア展を今更振り返る〜

放置にも程がある状況なわけですが...

昨年8月、神奈川県相模原市にあります相模湖交流センターにおいて、第3回ダムマニア展が開催されました。
何だそりゃ、と思ったあなた!時代はダムですよ。
ダム趣味はいつの間にか世間的に認知が広がっていて、ダムマニアって人種の存在も人口に膾炙してるんですよ。
で、そんなダムマニアの文化祭みたいなイベントが、何故か相模湖で開催されたわけですよ、しかも第三回。
第一回いつだよって言うと2011年。第二回は2013年。隔年で開催。けど、次回2017年に開催されるかどうかは不明。
あ、相模湖って相模ダムのダム湖だかんね。で、相模湖って、京極夏彦先生の「魍魎の匣」において、被害に遭う少女二人が夜中に家出して目指してたところなわけで、あの小説の舞台は洞爺丸が沈む前。昭和27〜28年位ですね。その時にはもう存在してたわけですよ。割と歴史あるのよ。

さて。ダムマニア展。
主催はダム写真集を出版なさっていることでも名高い萩原雅紀様。
文化祭と称するからには、写真、絵、工作の展示がありました。そしてダムカレーを作るワークショップ、ダムカードバトル(!)やトークイベントがあったりしました。
御存知の通り写真はひどい腕のわたくしでありまして、今回はトークライブのみ出演してきました。

題して、「お母さんのためのダム利用法」
下久保ダムのカドを愛してやまないカドマスター・NOW2000ことなおさんと二人でオカントーク。
スライド1.JPG
水野(第一生命経済研究所)によると、「過去一年間で子どもと出かけた場所」を問うたところ、様々な選択肢がある(しかも複数選択可)にも関わらず、全ての選択肢において「父親が子どもと一緒に行ったと回答した率」は母親のそれを下回っていた。
スライド10.JPG
で、子どもと出かけた時にどんなことが不満か、というのを問うたところ
スライド12.JPG
と相成りまして。
(以上のデータは水野映子(2008)「子どもとその親の外出をとりまく環境」,株式会社第一生命経済研究所 http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0804.pdf より引用)
ざっくり傾向を読むと、まずみんなトイレに苦労してるなあと。
そして費用の問題にも苦慮しておられる。
そしてここでも母親は父親より不満を表明しているのが見て取れるわけですが、そんな中で一番下の項目をご覧あれ。
ここだけお父さんの数値が高いじゃないか!どれ、どんな...と見ましたらば。

「特に不満を感じたことはない」

...
......
.........をいw

...気を取り直して。
トイレ。これ結構な問題ですね。
別の研究データですが、大森らによると、「歩道がない」「段差が危険」「駅にエレベーターがない」などの交通システムに関するバリアや、子どもが入れない施設があったり、子どもが利用できる設備がない(飲食店に子ども用椅子がない)などの活動機会に関するバリア、子どもの活動に親のスケジュールが拘束される時間制約のバリアのほか、外出にともなって派生する活動に関するバリアがあるとされています。
そして外出に伴い派生する活動に関するバリアの最大のものはやはりトイレであるとも報告されています。
(出典:大森宣暁, 谷口綾子, 真鍋陸太郎, 寺内義典(2009), 「子育て中の母親の外出活動とバリア」, 土木計画学研究・講演集Vol.39)
外出先を考えると、大人用に作られたトイレ、特に古いトイレは子どもにとっては危険な場所ですらあると感じることがあります。特に、所謂「ボットン便所」。オールドスタイルジャパニーズトイレですね。
今の子どもって、下手すると和式水洗便器すら跨げません。
ことトイレに関しての日本の技術革新てすごいものがあって、おそらく昭和30年代からいきなり現代にタイムリープしたひとがいたら、そりゃすんげー悩むんじゃないかと思うくらいです。いや、昭和50年代からでもビビるな。
余談ですが、認知症のお年寄りはトイレの認識ができなくなることがあります。
多分それも、彼ら彼女らの認識しているトイレと現在のそれの外観の乖離が生んでいることではないかと思われます。
だって、洋式便座をスルーして、多少なりとも和式便器に形の似た白上履きになみなみと用足しした人がいましたもん...(実話)
大袈裟な表現をしますが、トイレに関しては確実に文化の断絶って起こっている気がします。
で、そんな断絶の此方側で生を享けた子どもたちのなかには、逆に和式便器が使えない子がいるわけです。
そりゃそーよね、家のトイレだって圧倒的に洋式率高いんだもん。
学校にでも上がれば、否応なく適応させられていくのでしょうけど。
「もれちゃうー」ってぐずられる中、我慢させて並んで順番が来た→トイレが和式だった→「怖いー」ってぐずる子ども→全個室和式!
これホラーだわ。本気で泣ける。お母さん頑張れ!

そして男性用トイレ。
なんで男性用ってオムツ替えベッドとか設置してないケースが多いの?
これも母親中心の外出にならざるを得ない状況を助長していると思う。

話はさっきの第一生命経済研究所のレポに戻りますが、そんな状況でお母さんは疲弊している。
誰と出かけたいかって質問になんかもうね、1人で出かけたいですって答える人が多くなるのはもう仕方ない。
スライド17.JPG

誰かと出かけるより癒やされたいよね。

ん?

...癒やし?



あるじゃないか。マイナスイオンに満ちた癒やしの場が。
しかも自然豊かな山の中に。



そう、ダムですよ!

...という、牽強付会にも程があるトークをしてきたわけです。
とはいえ、ノーエビデンスなことは話してないですよw
続きは近いうちに。

I'll be back!

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