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5時。今朝も気持ちよく自然に目が醒めた。外はまだ真っ暗な寒中の「松の内」。深閑とした古民家に移住して、もう何年目か忘れてしまった。この時期の朝は、ストーブに火をつける。パソコン・スイッチオン。目覚めの水をコップ一杯で喉を潤す。そして、足裏マッサージ機に足を入れて、「YouTube」で音楽を聴く。今朝は、「バッハ・G線上のアリア」などのクラッシク定番を照明を暗くして流す。

▼音楽に目覚めたのは、古希をすぎてからの遅咲きである。物忘れが頻繁になってきたころに、老化する脳神経を刺激してくれるタイミングは、ラッキーだったかもしれない。きのうのニュースは「新成人式」。20年前は、まだ「たまごっち」で翌年から「ガラケー」が世に出たという隔世の感である。

▼9時近くになって、連日の「活性化サロン」の当番役で家を出た。いつもと変わりない空き時間の奉仕活動。楽しみは、サロン代表の瀬戸さんが正月番組を録画してくれた「野生の思考」と「欲望の資本主義2017」の長編を見ることだった。移り行く今後の世界感には、これまでの人類が、何万年もかけて生き抜いてきた「匠のかくれ知恵」が生きていた。

▼昼ごろに、「大聖寺観光案内所」のレンタルロッカー利用の青年が、京都から来聖した。外出中の看板から、サロンのドアを開けた。旅人が困っていたから、旅行カバンを預かった。錦城山の城跡をめぐるマニアに、コーヒーでもてなし、持参の城跡資料にない、大聖寺の風土や歴史・文化を伝えた。

▼日本を代表する「京都」には、外国人が押し寄せている。必要があって地元の「京都名勝」へ訪ねることもあるが、観光客に圧倒されていると言う。そして、観光地の「おもてなし」の対応は、すべてが観光客向けで、素朴な旅情に欠けていると。そんな彼に、大聖寺の印象を尋ねたら、城下町散策の要所にある「駅まで何分」の看板に助かったという。

▼そして、「気持ちです」。と言って、サロンの隅にあった「募金箱」に、百円硬貨10枚を入れ「もう時間です」。と、大聖寺駅へ向かった。さすが、古都に育ったニッポンの若者よ。たのむぞ!

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traq

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