きのうは「割安の火曜日」。夕方、食料品の買出しに入った大型スパー「加賀の里イオン」で、知り合いの中年女性に遭った。「義理チョコ」を買いに来たが、菓子コーナーのチョコレートが、すべて売り切れだったと残念がっていた。仕方なく代用品を買い求めたという。品切れになるとは驚いた。
▼日本独自に発展した「バレンタインデー」は、チョコレートが女性から男性にプレゼントされる行事?は、もう60年ぐらい前に始まったという。現役サラリーマンの時代には、10人の連名で贈られた箱入りのチョコレート。3月の「ホワイトデー」には、10人分を個別にしての返した懐かしい思い出がある。
▼今年のバレンタインデーも、「義理チョコ」でなく、高齢者を労わる優しい女性から、愛情がこもった元気の出るチョコをプレゼントされた。「ホワイトデー」のお返しが楽しみである。城下町大聖寺には、古くから30数軒の生菓子屋があったが、今では数軒しか残っていない。
▼そんなころ、庶民から愛されてきた「幸西まんじゅう」が、まだ健在である。「辛党」を自認するわが身には、日頃縁のない饅頭であるが、こんな時に「まんじゅう怖いやろ?」と言って、3月14日に、お返しのプレゼンをしたい。
▼ローマ帝国時代。家庭と結婚の女神「ユノ」を祭る2月14日は、若い男女が出合い結婚する日でもあった。だが、戦場の兵士たちも故郷に残した彼女と出会いも叶わないことから、士気の低下につながることで、皇帝は結婚させない命令を下した。この皇帝の命令に従わなかったキリスト教の司祭「バレンタイン」が、殺されたという歴史があった。
▼殉教者「聖バレンタイン」にちなんでなのか、26年も金沢藩に滞在していた戦国武将「高山右近」が、バチカンから 「福者」の称号が与えられた。菓子処だった金沢で、「饅頭」も口にしたであろう右近にちなんで、男性から愛する女性に、饅頭をプレゼントする日にしたらどうだろうか。
コメントする