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最近のニュースで、狼が「絶滅危惧種」であることを知った。ネット時代に起きた「種の保存法違反」で石川県警が摘発した。実際の狼を動物園でも見たことがない。昔は、北陸にも生息していて、オオカミ伝説が残る神社もあるという。動物を神格化しているのは、奈良・春日大社での放し飼いの「鹿」は有名である。

▼調べてみると、日本の神社は八万社もある。そんな中でも動物を祀った神社がたくさんあることが分かった。栃木県と茨城県境にある鷲子神社にはは神鳥「ふくろう」が祀られている。江戸・浅草の今戸神社は、「猫」が神様だという。名古屋には「羊神社」がある。京都の護王神社は「いのしし」を祀っている。

▼加賀市の鳥は「カモ」。今日行われる、奇祭「竹割り神事」で名高い菅生石部神社には、これまで、「坂網」で捕らえた「鴨」を献上する恒例の儀式があった。だが、今年は、鳥インフルエンザで鴨池の鴨が死んだことで中止になったと報じていた。

▼山中温泉は「白鷺」が痛めた足を癒すところを見つけた高僧・行基の前に、薬師如来が現れたというトリプル開湯伝説がある。山代温泉を見つけた行基は、涌水で癒す三本足のカラス「八咫鳥」は有名である。片山津温泉は「水鳥の鴨」かも知れないが、高僧伝説がないのは寂しい。

▼昭和初期から北陸の温泉には、花街で賑わっていた時代があった。そんな湯治場での花妓には異名があった。山中温泉は「獅子」。片山津温泉では「鴨」。粟津温泉「小鳥」。芦原温泉の「般若」と呼ばれいたが、山代温泉の異名は「太鼓の堂」だという。

▼人類は古代より動物と共存共栄を共にして生きて来た「ギブアンドテイク」の仲間。昨今では、田畑の食料を食い荒らすイノシシ等に電流を流す防御柵で対応しているが、効果がないらしい。しかし、毎年廃棄される大量の食品もあるという。共存してきた動物への贈り物と思えば安い物だと思う。友人は「ギブアンドギブ」が本来の人としての生き方だという。

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traq

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