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「おや!」、「今朝は寒くないぞ」。築百年ぐらいの古民家に寝起きしていると、外気温の寒暖の差がはっきり分かる。先日、氷点下になって、吹雪いていた明け方は、寒さで目が覚めた。それもそのはず、隙間風が入り込む日本家屋の特徴でもある。土壁家屋で、千年以上も先人たちが生きて来た。アルミサッシュと新建材が普及して半世紀も過ぎた昨今。土壁の下地作業を知らない職人が大半であるという。

▼日本家屋の寒さで、風邪をひくということも無く過ごしてきたが、ことしは風邪をひいてしまった。寒さでなく、風邪のバイキンが老体を襲った。3週間目に、やっと回復の兆しになってきた。

▼「三寒四温」という言葉があったことを思いだした。もう少し先の2月末のことだろうと、「歳時記」を広げたら、2月4日の「立春」から用いるという。1月28日からは、冬も終わりに近いころの、温かい日は雨になり、寒ければ雪になる「四温日和(しおんびより)」ということを知った。

▼季語に「御神渡り」があった。何度か訪れたことのある「諏訪湖」に、怪奇現象なる「謎の白い輪」が浮かんでいると、テレビは伝えていた。数年前までは、諏訪湖の湖面が凍結し、湖面の氷が盛り上がると、その年の天候や農作・凶作や世相を占う神事が行われるというが、ことしは変な現象が現れた。

▼いつもは豪雪地区でないところで、数日間国道で立ち往生したトラックの列や、国境に壁を造り、費用を隣国に負担させる。可笑しなことを言い出したトランプ大統領。「世界の警察」で、秩序を維持してきた大国が、自ら騒ぎを起こす。

▼人心が乱れると、神が怒る。いやな予言を思い起こさせる。「稀(まれ)勢(いきおい)の里(さと)」と、意味ある横綱が誕生した。「相撲」は古来からの日本の神事。おかしな世相も、新横綱の勢いでぶっ飛ばしてやりたい。

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traq

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