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きのうは、公官庁の「仕事初め」だった。役所では、「初出勤」の「新年初会式」もあった。そんな役所の清掃員としての勤務だから、運動不足の正月明けに「心地よい汗」をかいた。年の初めの仕事で汗をかいたことを、漢字で表すとどんな熟語になると調べたが、辞書にも歳時記にもなかった。似たような言葉に「発汗(はっかん)」があった。

▼年の初めの季語には、「初(はつ)」と読ます「訓読み」であることが分かった。「初茜」、「初明かり」、「初商い」、「初伊勢」、「初売り」、「初神楽」、「初鵜」、「初景色」、「初声」、「初東風」など〆て26の季語があった。

▼わが座右の銘でもある、「初心忘するべからず」のような、年の初めに属さない「初(ショ)」と読ます「音読み」がある。「初心(ショしん)」、「初心者」、「初診」、「初審」、「初世」、「初生児」、「初戦」など30以上の熟語がある。

▼「初産(ウイざん)」。「初陣(ウイじん)」。「初立ち(ウイだち)」。「初の子(ウイのこ)」。「初花(ウイばな)」。「初枕(ウイまくら)」。「初孫(ウイまご・ハツまご)」。そして、「書初め(かきゾめ)などの「訓読み」の言葉もあった。

▼「初」の漢字成り立ちを調べた。「衣と刀」の合意文字。衣と刀の象形から、刀で衣服を裁断する事から、裁断する作業が衣服を作る手始めから「はじめ」を意味する「初」という漢字が成り立った。「初」を、漢音で「ショ」。訓読みの「はつ」、「はじメ」、「うい」、「ぞ」。いつもながらに、日本語は奥が深くて難しい。

▼ここまでの「時間」を表す場合の「初め」と、仕事「始め」という漢字を考えてきたが、「汗をはじめてかいた」時の漢字は、やっぱり辞書にもない「初」の漢字を使う「初汗(はつあせ)」かもしれない。遠い昔に、「冷や汗」や「気持ち悪い汗」などの「嫌な汗」をかいたことがあった。

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traq

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