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太陽電池の設備容量は、ふつう、最大発電容量を指すのではないか?
アナログエンジニアは某所での太陽光発電の日積算量の時間平均値と瞬時発電量とはかなり違う事を知っている。
この設備を見るときは多く3:00pm頃が多い。秋の晴れた日のピーク発電量は6kW位であるから、方位角と太陽高度を考慮すると10kW前後の「設備容量」を持っているようだ。
昨日、雪の降る曇った日での発電量は3時で、日累計で2kW*hだったから日没までに2.5kW*h程度だろう。暖房需要の高まるうすら寒いときには発電能力が低下する。昨日の発電量は設備容量の3%程度の発電量だ。
快晴の秋の日でもピーク6kWくらい。3:00までの日累計から、その日の発電量を見積もると、20kW*h程度、設備容量の3h分程度だ。こんなところが相場だろう。
他の火力発電所などは、好きな時間帯に発電させることができる。しかし、太陽電池は需要のピークでフル出力は出せない。温度が上がり過ぎると、発電能力が低下する。それでも、夏の昼間に発電するので、需給が生じにくい。冬場に年間電力ピークがでる職場もある。このようなケースでは、太陽光発電に頼る訳にはいかない。
太陽発電の実発電量/設備容量は、他の発電方法よりかなり下がる。良い日でも設備能力の3h分程度しか発電できない。
すなわち、単に発電設備容量で他と比べることは誤解を招くだろう。定期検査以外では止まらない原発、ディリースタートストップが可能なLNG火力、安定な出力の地熱、風任せの風力、約1分設備容量の出力までもって行ける水力、みな違う特性だ。設備容量を持ってして、自然エネルギーを比較することは無意味だし、誤解を招く表現である。
しかし、設備容量の言葉は、このことを無視して、大々的に報道され続けている。
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Img_0273 写真は半完成品の太陽電池セル。
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