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017 不要になった年代物のハンドミキサーを、いつものように分解した。と言うよりプラスチックカバーを外しただけ。
分解するまでもなく、内部構造と結線の概略がすべて見えた。
結構、丁寧な作りである。
界磁コイルからは4本の線が出ている。多分、直巻きと分巻きを組み合わせトルク特性を制御している筈だ。
モータの出力は70Wだが、速度切り替えのレバーSWが左上に見えていて、界磁コイルとモータの方へ結線されている。モータ軸の左側にはウォームギアが2個あり、30年あまり経過した今でもグリスは劣化していない。きちんとモータ冷却用のファンも付いている。整流子が12極あるから、速度切り替えに極数を変えているかもしれない。
構造的には実にシンプルで工学美を感じる。
アナログエンジニアは、小型のOA機器や家電品は大抵分解してから処分する。燃えるごみと金属類の分別も兼ねると同時に、異分野の設計を肌で感じて感性を磨く目的もある。
これまでも、これからも同じことを行うだろう。
以前、VTRのヘリカルスキャンヘッドを2回分解したことがある。2回目は1回目のものより磁気ヘッドの調整機構が簡略化されいた。
デジタル家電は分解してもほとんど判るところはないが、アクチュエータやセンサの部分は見て判る部分もあるのだ。
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放射性物質を使ったセンサは結構あります。γ線、ベータ線、中性子など種々特殊用途に、工業用や理化学機器などで使われたいます。
放射性物質だから、半減期が短いと経年的に感度低下に繋がります。
投稿: 5513 | 2011年10月28日 (金) 20時32分
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あるとき煙感知器を分解しようという人がいたので、それは待ったをかけたことがある。それは放射性物質を使っているから。ちゃんと放射能マークもついていた。なお、どの程度の放射性物質が入っているかは非国民は知らない。しかし、あのマークのついている装置を分解するのはこわいことだと思う。
放射性物質を使った煙感知器は古くなると感度があがるという性質がある。これはよいことだ。古くなって感度が下がると、火災のときに作動しなくなり、命にかかわるからだ。誤動作したら新品にかえれば済むので安全によく配慮されていると思った。
投稿: 非国民 | 2011年10月26日 (水) 23時14分