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019 ←八重のひまわり。
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地球温暖化の問題を考慮しなければ、石油が無くなる時代が来てもまだ石炭がある。液体燃料は現在でも石油価格が高騰すれば、商業的に石炭からでも生成できる。化石燃料に依存しない安価なエネルギー源があれば、CO2問題は解決する。
現在のCO2問題は、数億年かけて蓄積した太陽エネルギーを、地球の歴史から見れば瞬時に消費していることに問題がある。日本は気候・風土の関係で日照時間や風に恵まれていない。
CO2を発生しないエネルギー源は、太陽電池、原子力が実用段階にある。
いま、原子力ではプルサーマル計画が進められている。核分裂するウラン235は相対的に少なく燃えないウラン238が多量に含まれている。ウラニウム238に中性子が当たれば、プルトニウムに変化し原子燃料として用いることが出来る。事実、商用炉のエネルギーの1/3程度は炉内で発生したプルトニウムの核分裂で得られるとされている。
MOX燃料は、再処理によって分離したプルトニウムを最初から燃料に混ぜて商用炉で燃焼させるもので、少し制御の高速化が求められると聞く。しかし、原子炉の制御特性の本質を変えるものではないと、アナログエンジニアは考える。その次の段階には消費したウラン等の燃料以上の原子燃料を生成する高速増殖炉FBRが存在する。
原子力発電の最大の問題点は某原子力発電所での、安全にかかわる機器の不調の中で運転した事例(人的問題)や高濃度放射性物質の封じ込め技術の未確立にあると考えている。
エコカーでは、ハイブリッド車や電気自動車が現在もてはやされているが、電池材料の資源および資源採掘に伴う環境への影響のことを考えると、本当に環境にやさしく効率のよいシステムか?私は疑問を持っている。
電気自動車なら、その充電用電気エネルギー源をどこに求めるのか、これも課題であろう。水素自動車とて同じ問題を抱えているのではないか。水素ガスは爆発限界が広くかつ爆発力が強い。扱うには資格が必要であるとともに安全確保の施策が重要であろう。
製鐵では、日本のCO2の10%を超える発生量があるが、低廉で循環可能な大規模エネルギー源があれば、炭素を循環使用できる。Heを冷却材に用いた高温ガス炉が実用化されれば直接製鉄の可能性も示唆されている。
資源量と環境とエネルギー問題は相互に絡み合っている。
まだ、十分咀嚼した検討ではないので、種々のコメントをお待ちいたします。
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