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最近A社製のエアコンが故障した。A社は業務用エアコンでも有名だが空気清浄機も扱っている。
サービスマンは室内機側からエラーコードをチェック。室外機側の故障と判明。
3日後,室外機の制御基板を交換したが直らない。
昨日は圧縮機とモーターの駆動回路部を交換。3時間近い作業だった。
代替フロンの回収,トーチを使って圧縮機アセンブリの封止などの作業が伴っていた。
はじめてみるエアコン室外機の内部構造,意外にコンパクト。駆動回路の放熱器のサイズから判断すると,その発熱量は100W以下と思われる。
駆動回路と圧縮機を同時に交換した後,室内機へ行く配管を真空引き,フロンの再充填を行っていた。この時点で私はサービスマンの迷惑にならないように居室に戻った。
現地作業は大変である。機器の故障時には顧客がいらいらしている場合も多い。交換用部品の手配もきちんとしていなければならない。サービスマンが対応を誤れば,顧客は2度と戻ってこない。それでもサービスマンは明るく対応し,状況を説明してくれる。印象的だった。
私は,会社に所属していた頃,幾度か不具合対策で出張したことがあるが,設計者として現地作業した時には,結構な緊張をいつも伴なっていた。
サービスマンにも訓練もさることながら適性が必要だとアナログエンジニアは感じた。
サービスマン:まさに会社の看板を背負って最前線で働く職種だ。量産でない場合,サービスシステムでは,明らかに設計者の顔が見えている。サービスマンに評判のよい設計者は,真の設計者と言えるのではないか。量産品なら製品のサービスマンの情報から設計の弱点も見えている筈だ。
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gatoさま コメントありがとうございます。
私と逆の立場でご活躍のご様子なによりです。
サービスマンは設計とは違った形で,検査/品質保証部門との接触がありますね。
どの部門にいても,お金を貰う以上,プロ意識を持つことが大切だと思っています。
投稿: 5513 | 2009年3月 9日 (月) 12時59分
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かつてサービスマンをしておりました。(今もやっているようなものですが...)
私が若い頃の話。見習い期間が終わり、独りで現場へ赴く時、先輩からくれぐれも言われた事は、「先ずプロであれ」でした。
「その、社名の入った作業服を着て行く限り、オマエは全社を代表して行くのであり、社長の名代として行くのだ。お客は【お金を払ってプロを呼ぶ】選択をしたのだから、呼ばれたオマエは知識が無かろうが経験値が足らなかろうが、絶対にプロフェッショナルでなければならない。」
お客相手なら【余裕有り気な笑顔】と【自身有り気な態度】だけでも通用しましたが、設計者には通用しませんでしたね。やはりそれなりの知識と技術を備えないと技術設計部署の方には相手にされませんでした。設計者に評判のよいサービスマンは,と云うことのようです。
投稿: gato | 2009年3月 9日 (月) 11時47分