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ストックのなかった単4乾電池を買いに近所の家電量販店いった。
振り返ると電池コーナーの向かいの棚にさまざまなタイプの温度計が並んでいた。
同じ棚なので気温はほぼ同一の筈だが,指示はまちまち。最高と最小で5°Cくらいの差があった。5°Cも違えば家庭用といえども少々悲しいし,実用的ではない。
0.1°C分解能のデジタル表示のもの:感温素子はサーミスタかな。幾種類か並んでいた。
アナログ機械式のもの:これはバイメタル式で指針を機械的に動かすタイプ。
一番右側に大き目のアルコール温度計。液体の熱膨張を利用するタイプ。
パッケージの裏を見ると,温度の確からしさが記載されているものがいくつかあった。アナログ表示のものは最小目盛が総て1°Cである。意味のない表示はない。
デジタル式のものの中には秤を作っているT社のものがあり,きちんと確からしさが表示されている。計量器メーカーの風土に由来するのだろう。
アナログエンジニアは一般計量士の資格を一応持っているので,つい,比較してしまった。もっと荒い値を表示しているメーカーや,確からしさの記載の無いメーカーもある。
家庭用温度計と言えども性能はまちまち。
温度センサ/温度計測の分野でいくつかの著作(今は絶版になっている)のある故FH氏の直伝で温度計測の基本を学んだ。そして無条件引用許諾を得ているのだが・・・。温度計則回路は何種類か作れる技術はあるが,本にするところまではとても行かない。
さて,多くの材料が温度依存性を持っているので,大抵のものは温度計となりえるのだ。たとえば,安定な振動周波数で知られる水晶振動子も面方位を選んでカットすると,振動周波数の温度係数が大きいものや温度係数の2次項が少ないものなどが得られる。
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