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高信頼度のシステムの保守は難しい。
信頼性が高ければ高いほど,保守/サービスマンの訓練の機会が減るからである。
それとともに,故障時の挙動が複雑になる傾向をアナログエンジニアは感じる。
高信頼度システムにおいて,保守要員の方はめったに出会わない珍しいトラブルに即応することを要求される。そんなこと,できるわけが無い。
適度に壊れるシステムは案外頑健なのである。サービスマンが訓練されているので即応体制が整っているのがふつう。従って大事には至らない。超高信頼システムでは,保守要員の訓練が難しい。実地訓練の機会が少なく,かつ,トラブル時のシステムの挙動が良く見えないからである。
壊れないシステム,高信頼システムを目指すと必然的に,そのシステムはブラックボックス化する傾向にある。
読者の皆さん,多分理系の方が多いと思うけど,ご自身が使っている計測器の原理,データ処理システムの原理や信号処理のフローを理解していますか。装置のどこかが壊れたとき対応できますか。アナログの世界は極力ブラックボックス化を回避する必要がある。
必要なら製造設備の,計測装置の内部にまで立ち入って探求するのが,アナログの世界ではないか。
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sachiさま おはようございます。
多くの装置や機器の保守では,サービスセンターの特殊な訓練を受けたベテランが対応すると考えています。また,大きなシステムでは運転員がシミュレータで訓練する例もあると聞いています。
自動化と高信頼化の陰で,設備ブラックボックス化しつつあると感じています。その中で複数のアラームをきちんと解釈して即応すのはなかなか難しいように思います。
投稿: 5513 | 2008年11月 7日 (金) 08時07分
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「超高信頼システムでは,保守要員の訓練が難しい。」
なるほど・・・
会社では、訓練として、わざと壊すとかなさっているのだと思っておりました★
いわれてみれば、壊せないから超高信頼システムなんですよね
orz
投稿: sachi | 2008年11月 7日 (金) 00時23分