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世の中には解析プログラムやシミュレータが無数にある。
それらのソフトを使い未知の問題に対して有益な情報を得るには,それなりの素養が必要である。
そのひとつである回路シミュレータSPICEも同様である。
必要な知識・経験は,回路の寄生素子のモデリングと実際の素子/デバイスの挙動の差異である。
現実の世界では,回路システムでは温度・湿度・非線形性特性などさまざまなことが起こる。
この関連する物理現象を全て同時に扱うことのできるソフトはまだ存在していないとアナログエンジニアは思う。
解析モデルに対応した素子パラメータも結構怪しい部分がある。半導体メーカーでは分業が進んでいて,素子パラメータの抽出とそれを使う設計者との分業が進んでいる。シミュレータで得られた結果をモデルに遡ってチェックできる設計者がいなければ大きな判断ミスを招く場合もある。
解析の出発点は物性値・素子パラメータであるが,目的とする解析に必要なパラメータさえ妥当であれば結果もそれなりに設計方針の決定の一助となる。境界条件の設定方法も重要な課題である。
専門外であるが,機械系解析ツールでの境界条件設定ミスによる結果不良も枚挙に暇が無い。大学でツールの使用方法を教えるなら,そのツールの解析対象の制約もきちんと訓練し示すべきだと思う。
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