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いまでは部品のデーターシートを,インターネットで容易に入手することができる。
電子部品などでは必要な部分を型番検索で,ヒットさせることもできるし,製造者のサイトに入り要求事項を入れると部品の候補が瞬時に出てくる。
しかし,データーシートを読みこなして部品を使っているかに関しては,かなり心もとない。
使用条件がゆるければ,最大定格にだけ注意して選択すれば事足りる。
しかし,使い方が厳しいければ,データシートを隅々まで読む必要がある。
昔は,大口の顧客の立場で無い限り,紙ベースの分厚いデーターブックを有料で入手する必要があった。
当時は,データブックの初めの方にさまざまな注意事項や,使用事例,仕様の測定方法が記載されていた。現在は,意識的に「ご使用上の注意」の部分を読まないと,シートの読み方もわからない。
データシートを読みこなすには,どのようなパラメータが自分のつくろうとしている回路のどの特性に影響しているかの解析あるいは感覚が無いと難しい。
記載されたパラメータは,保証されている項目と例示されている項目がある。例示されている項目の特性は設計者自身の責任において,その挙動を掴んでおく必要がある。
データーシートを読めない(どの程度読めないかの問題はあるが)エンジニアは中堅クラスでも珍しくはない。
そういう私も,トランジスタのデータシートを自信を持って読めるようになったのは,30半ば過ぎからであった。
試験回路を組み,多数の部品のばらつきを調べたこともあった。
データーシートをよく読めないからといって,嘆く必要はない。しかし,厳しい条件で使用する部品の選定に際しては,問題とする項目について自分でもその影響を調べて必要があるだろう。
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