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飲みすぎたときには「海苔」を食べて!二日酔いに効果的な理由

[ 2024年12月7日 09:00 ]

つい飲み過ぎてしまったときに起こる、つら〜い「二日酔い」。頭痛や吐き気、だるさに苦しむ経験をした人も多いのではないでしょうか。

そんなときはぜひ食事に「海苔」を取り入れてみてください。海苔には二日酔いの症状を軽減するために役立つ成分が豊富に含まれています。

飲みすぎた翌朝はこれ! 海苔に秘められた栄養パワー

海苔には、二日酔いに効果的といわれる栄養素「タウリン」をはじめ、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。

タウリンはアミノ酸の一種です。魚介類に多く含まれていますが、意外なことに「海苔」にも多く含まれています。

タウリンは肝臓の働きをサポートし、アルコールの分解を助ける重要な成分です。飲酒後に体内に残るアセトアルデヒドという有害物質を速やかに処理することで、頭痛や吐き気を軽減します。

さらに、タウリンは肝臓の負担を軽くし、全体的な体調の回復を促進するはたらきも。

タウリンの含有(100gあたり)

カキ 1178 mg
アマノリ 970mg((注記))
サザエ 945mg
アジ 206mg

((注記))熊本県3月産、高価格品
出典:小沢昭夫ら,日本栄養・食糧学会誌,37(6), 561-567(1984)、辻啓介ら, 含硫アミノ酸, 7, 249-255(1984),
公益財団法人日本・栄養食糧学会データベース食品の遊離アミノ酸含有量表

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次:タウリンだけじゃない! 海苔にはどんな栄養が含まれている?

タウリンだけじゃない! 海苔にはどんな栄養が含まれている?

ビタミンB群

海苔には、ビタミンB1やB2が豊富に含まれています。これらはアルコールの代謝を促進し、エネルギーを効率よく生産するのに役立ちます。

ビタミンB1は、糖質の代謝を助けることで血糖値を安定させ、二日酔いによる疲労感
や倦怠感を軽減します。

ビタミンB2は、脂質やタンパク質の代謝をサポートし、体内のエネルギーバランスを保つのに重要な役割を果たします。

ミネラル

海苔には鉄分、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルがに含まれており、これらは体全体の機能をサポートします。

鉄分は、血液中の酸素運搬を助け、全身の疲労感を軽減する効果があります。カルシウムとマグネシウムは、神経の働きを正常に保ち、二日酔いによるイライラや集中力の低下を和らげます。

フェノール類化合物

また、抗酸化物質として知られるフェノール類化合物も海苔に含まれています。この成分は、アルコールによる酸化ストレスを軽減し、細胞の損傷を防ぐ役割を果たします。

また、肝臓の機能をサポートし、アルコールの分解を促進することで、二日酔いの不快な症状を和らげる効果が期待できます。

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次:めかぶ、わかめ、もずくも二日酔いにオススメ

めかぶ、わかめ、もずくも二日酔いにオススメ

めかぶ、わかめ、もずくといった海藻類には、それぞれが持つ特有の成分があり、二日酔いの予防や症状緩和に有効です。

めかぶ

めかぶの粘り成分は、アルギン酸とフコイダンという多糖類によるもので、これらが二日酔い対策に効果を発揮します。

アルギン酸は、胃に膜を形成しながらゆっくりと流れていくので、アルコールの胃からの吸収を抑えてくれます。

フコイダンは、胃腸粘膜を保護することでアルコールによるダメージを和らげます。

わかめ

わかめは、栄養価が高く、日常の食事に取り入れやすい海藻です。少量のタウリンを含んで
おり、肝機能をサポートしてアルコールの代謝を助けます。

また、わかめに含まれるフコキサンチンという成分は、抗酸化作用があり、アルコールによる酸化ストレスを軽減します。

さらに、豊富なカルシウムやマグネシウムが神経の働きを安定させ、二日酔いによる不安感やイライラを和らげる効果があります。

もずく

もずくは、特に沖縄で人気のある海藻で、栄養価が非常に高いです。もずくに含まれるフコイダンは、胃腸の粘膜を保護し、アルコール摂取後の胃の不快感を軽減します。

沖縄の漁師は大酒飲みが多いのに、血中尿酸値が全国平均よりも低いのは、すぬい(もずく)を頻繁に食べているからと言われています。

福井県立大学看護学部看護福祉学科 特命教授の村上茂さんは、以下のようにコメントしています。

村上さん:
肝臓の代表的な働きとして、体に必要なタンパク質の合成や栄養素の貯蔵、有害物質の解毒・分解、胆汁酸の合成が知られています。タウリンは肝臓に高濃度存在し、肝臓の正常な機能維持に重要な役割を果たしています。

お酒(エタノール)は肝臓で分解され、最終的に水と二酸化炭素になりますが、その途中で生成する有害なアセトアルデヒドが二日酔いや悪酔いの原因になります。タウリンにはアセトアルデヒドの分解を早める作用があります。

さらに、タウリンには抗酸化作用があり、飲酒の際に肝臓で発生する活性酸素が細胞を傷つけるのを防いでくれます。このように肝臓の働きをサポートするタウリンには、二日酔いの軽減や低下した体調の回復効果が期待できます。

福井県立大学看護学部看護福祉学科
村上茂(特命教授)
生物資源学部教授。2023年より現職。 博士(薬学)
専門は農産物や海藻などの食素材、生薬の機能性研究、タウリンの生理・薬理作用の解明。国際タウリン研究会日本部会理事長、日本なつめ研究会会長、International Taurine Society理事を務める。

海苔を使った最強リカバリーレシピ

無限かつぶしのり冷奴

材料
・冷奴1P
・無限かつぶしのり適量

作り方
冷奴にぶっかけかつおのりをお好みでかけるだけ!

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<Edit:編集部>

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