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麻薬「カチノン」製造で中国籍の会社社長を書類送検 製造での摘発は初「会社の資金繰りのため」

[ 2024年11月16日 05:20 ]

「カチノン」と呼ばれる麻薬を製造したとして警視庁薬物銃器対策課は15日、東京都足立区に住む中国籍の貿易会社社長の男性(43)を麻薬取締法違反(営利目的製造)の疑いで書類送検した。2020年に元NHKディレクターがカチノンをオランダから郵便で輸入して逮捕された例などがあるが、製造での摘発は初めて。

警視庁によると、男性は今年4月、埼玉県越谷市の倉庫で麻薬「4―メチルメトカチノン」を含む錠剤や粉末約750グラム、液体約185ミリリットルを製造した疑いが持たれている。倉庫からは約5000錠分を製造できるカチノンが見つかっている。男性は「会社の資金繰りのためにやった。1錠1000円で売るつもりだった」と説明。製造レシピは「昨年、テレグラム(通信アプリ)で中国人から教えてもらった」とも話しているという。

警視庁は5月、倉庫を家宅捜索し、カチノンを所持したとして男性を逮捕していた。

カチノンは覚醒剤に似た興奮作用を及ぼす薬物で2012年に麻薬に指定された。「バスソルト」などの商品名で市場に出回っていたこともある。違法薬物に詳しい法科学研究センターの雨宮正欣所長によると「大学などで化学の専門知識を身に付けていれば製造は難しくない」という。

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