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26年W杯開催地のメキシコ人記者「刺激的な体験を提供するのであれば48カ国は多すぎる」

[ 2022年12月20日 18:59 ]

エドゥアルド・ロペス氏
Photo By スポニチ

初の中東開催となった22年W杯カタール大会が18日(日本時間19日)、アルゼンチンの優勝で幕を閉じた。26年大会は史上初の3カ国共催として米国、カナダ、メキシコの北米が舞台になる。参加国は48チームに拡大。それを受けて1次リーグ組み分けや決勝トーナメントの概要も変更される。

現地の記者は3カ国共催やチーム数の増加をどう受け止めているのか。共催の舞台となるメキシコからカタールに今大会の取材に訪れたエドゥアルド・ロペス氏がスポニチの取材に応じた。

――今大会の評価は

「それぞれの会場が近く、チームは移動の負担が少なかった。観客も宿泊拠点を移さずに多くの試合を観戦できたのではないか。会場では暑さも気にならなかった。ただ、中3日はパフォーマンスに影響があったと思う」

――初の3カ国共催について

「これまで共催は02年大会の日韓大会のみで、3カ国は史上初。重要な意味を持つ大会になるはずだ。メキシコは資金面で少し不安があったが、共催ならば負担も減る。今後の新しいモデルケースになればうれしい」

――参加チーム数が32から48に拡大する

「カタール大会をみても、レベルの拮抗した試合が増えたと感じる。刺激的な体験を提供するのであれば、32カ国が適正だ。48カ国は多すぎる。肥大したモンスターのようなW杯になってしまう」

――3カ国共催についてメキシコ国民の受け止めは

「開催都市は米国がダントツで多く、米国のW杯という受け止め方もできる。ただ、メキシコは他の2カ国よりも国民のサッカー熱が高い。86年大会以来の開催に、国全体が興奮している」

――課題は

「36年の夏季五輪の招致にも動いているが、世界的な大会を開催するためのインフラが整っていない。都市間の移動手段は不十分で、宿泊施設についても改善しないといけない。治安の問題もある。多くの観光客に安全を担保しなければ、次のチャンスがなくなってしまう」

――86年大会を運営した経験がある

「たしかにW杯を一度開催したが、会場はかなり古く、改修しないと選手や観客を満足させるものにはならないだろう。国全体で課題を克服する力があるのか。メキシコの腕の見せどころだ」

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