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突撃!ヨネスケの晩ごはん 愛妻が作るきりたんぽ鍋で"若返り" 自身も料理好きでレシピ本出版

[ 2024年12月13日 05:00 ]

<だから元気! 桂米助>かぼちゃの南蛮煮を披露する桂米助(右)と妻の陽子さん(撮影・光山 貴大)
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【だから元気!】 著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回はテレビ番組の人気コーナー「突撃!隣の晩ごはん」でおなじみの落語家の桂米助さん(76)です。南麻布「分とく山」などで腕を振るった料理人・野崎洋光氏(71)直伝の料理が健康の源。今年7月4日に陽子さん(56)と再婚し、充実した日々を送っています。 (構成・前田 拓磨)

コロナ下でうつ病にかかり、一人で何もすることがなくて、料理とかを作っていました。外にご飯を食べに行ってはいけないと言われたでしょ。元々僕は二ツ目になってから1人暮らしが長かったので、自分で料理は作っていました。ガキの頃も「味噌汁くらいは作れ」と親に言われていましたから、料理は苦ではなかったですね。意外に照れ屋だから、外で食べるのが恥ずかしいというか、店のドアを開けるとみんなが見てくるのが嫌なのよね。

長嶋茂雄さんや梅宮辰夫さんが食べに行っていた南麻布の「分とく山」という店の総料理長だった野崎洋光さんという方がいらっしゃいます。コロナ前から、その方にいろいろ教わっていました。僕は長嶋さんが好きで、長嶋さんが行っていた店ということで、野崎さんと知り合いました。普通、総料理長のような人には教えてもらえることはないから、ラッキーですよね。野崎さんとは「簡単だから毎日作れるシニアごはん」という料理本も出しました。

「突撃!隣の晩ごはん」では全国6000軒以上を回りました。田園調布では36軒全てで断られました。面白いのが千葉県の鴨川とか漁師町に行くと"今日はカレーだけしかないから恥ずかしい"と言う家があって、実際に行くと具材に伊勢エビ、ウニ、アワビが入っていたこともありました。地元の人たちは自給自足だから肉が入っていないと、ごちそうだと思わないそうです。不思議ですね。あとは長年の勘で自転車の置き方や洗濯物で入りやすいお宅は分かるようになりました。

妻の陽子とは今年7月4日、米国の独立記念日に婚姻届を出しました。その前の1月15日に、落語家になって18歳から75歳まで住んだ新宿から横浜市戸塚区へ引っ越したのよ。何が良いって、カーテンを開けると、森に朝日が当たるんです。歩いて5分のところには小川があって、夏はそこにホタルが飛ぶんです。ここで一生終わりたいなと思ってるんですよね。

陽子の料理で好きなのはきりたんぽかな。元々僕は秋田料理が大好き。彼女は秋田出身で本物のきりたんぽを作ってくれるんです。普通はせりの根っこまで食べないんですが、彼女は使うんです。外に食べに行っても、せりの根っこがないと鍋の味が全然違うよな。ないと秋田の味じゃない。食べるのが好きじゃない人は、どうしても体が弱くなってしまう。本当は朝飯をガツンと食べた方が良いんだけれども、僕ら落語家は朝飯をちょこんと食べて、夜にガツンといきます。うんと食べると元気が出る。なので週に1回は鍋を食べるようにしています。

妻と出会ってから、若くなったねとも言われます。70歳を過ぎても若くなったと言われるのはうれしい。来年は新婚旅行を兼ねて、確実視されているイチローさんの米国野球殿堂入りの瞬間を現地に見に行きます。これからも頑張りすぎず、ほどほどに妻と一緒に歩んでいきたいです。

≪「かぼちゃの南蛮煮」を自ら料理≫自宅での取材では、米助自ら調理した「かぼちゃの南蛮煮」を記者たちに振る舞った。野崎氏と出版した「簡単だから毎日作れるシニアごはん」(世界文化社)にも掲載されている料理で、甘みのあるかぼちゃを豆板醤(とうばんじゃん)で味付けした一品。米助は「ピリ辛の味が家飲みのお酒に合う。煮崩れしていなくておつまみみたいに食べられる」とおすすめポイントを解説した。

≪芸協カデンツァに注目≫米助は現在、落語芸術協会(芸協)で参事を務めている。そんな米助が期待を寄せているのが、同協会所属の二ツ目落語家10人によるユニット「芸協カデンツァ」だ。米助が主任を務めた浅草演芸ホール12月上席後半(6〜10日)では「カデンツァ新喜劇」を披露。普段の寄席とは違った趣向が受け、開場前に行列ができるなど好評を博した。来年5月には瀧川鯉津(50)と立川幸之進(44)がメンバーで初めて真打ちに昇進する。若手たちの今後に注目だ。

◇桂 米助(かつら・よねすけ)本名小野五六(おの・ごろう)1948年(昭23)4月15日生まれ、千葉県市原市出身の76歳。67年に桂米丸さんに入門。81年、真打ちに昇進。82年、日本放送演芸大賞ホープ賞受賞。著書に「人たらしの極意」など。現在は落語芸術協会の参事も務める。

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