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柄本佑"大河漬け"今年の漢字は「道」新道長像が話題「光る君へ」最終回翌日38歳「特別な1年半」土台に

[ 2024年12月13日 06:00 ]

「光る君へ」藤原道長役・柄本佑インタビュー

大河ドラマ「光る君へ」最終回(第48話)。新しい藤原道長像を創り上げた柄本佑(C)NHK
Photo By 提供写真

女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は15日、15分拡大で最終回(第48回)を迎える。俳優の柄本佑(37)が従来の"悪人イメージ"とは一線を画した新・藤原道長像を体現し、インターネット上などで反響。柄本に撮影の舞台裏や今後の活動の展望を聞いた。

<(注記)以下、ネタバレ有>

「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける"ラブストーリーの名手"大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。

第45回(11月24日)、まひろ(吉高由里子)が別れを告げ、旅に出ると、道長は出家。髻(もとどり)(頭頂部に束ねた髪)を結うのも地毛だった柄本が特殊メークなどは使わず、伸ばし続けた自身の髪の毛で挑んだ"リアル剃髪シーン"がSNS上などで話題に。その後、クランクアップまでの1カ月弱はスキンヘッドで過ごした。

「僕の場合は電気シェーバーではなく、毎朝カミソリで自分で剃っていました。早いし、気持ちがいいんですよね。出家した後の道長はもう一段階、元気に、前向きになるんじゃないかと思って演じました。頼通(渡邊圭祐)に口答えされたり、苦労は絶えないですけど、それまでのしがらみから解放されて、自由を手に入れたイメージです」

最後に撮影したのは、まひろと道長2人きりのシーン。「本番に入る直前にスタジオがバタついている感じがして、これは何かあるんだな、と(笑)。カットがかかると、スタッフのみんながバタバタと動き出して"モニターチェックします!"と言っても明らかにシチュエーションが違うんです。そして、画面に流れたのは、吉高さんと僕の1年半をまとめたVTR。僕らに気づかれないように、クランクアップのセレモニーを準備していたんだな、と(笑)。でも、そこに至るまでがバタバタすぎてバレていたので、感慨も何もなかったですね(笑)」と冗談めかしながら振り返った。

今年の漢字(1文字)を尋ねると「『藤』か『原』か『道』か『長』でしょうね(笑)。『道』にしておきましょうか、ちょっとダサいかもしれないですけど」と笑い飛ばしながら「これほど長く1つの役と向き合うのは初めてで、作品は終わった後も道長さんという人が"続いていく"といいなと、最初から思っていたんです。クランクアップした今、そのことをより実感していて、例えば、この座組の関係性だったり。もちろん、どのような作品でも経験したことが自分の中のグラウンドになっていくんですけど、同じチームで1年半築き上げてきたものは、やっぱり特別かなと思っています。そういう意味で言うと、『道』という字も悪くないかもしれません」と意味合いを明かした。

まさに"道長漬け"の1年半。最終回翌日(12月16日)は38歳の誕生日。不惑に向かう柄本の"役者道"が一層、期待される。

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