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今村翔吾氏 平安生まれのひらがな、カタカナに感じた日本人の国民性

[ 2024年1月7日 05:26 ]

平安時代について笑顔で語る今村翔吾氏
Photo By 提供写真

直木賞作家で時代小説家の今村翔吾氏(39)が、きょう7日にスタートするNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)の舞台である平安時代について解説。この時代に作られたひらがな、カタカナについて見解を語った。

中国から伝わった漢字だけでは、日本の話し言葉を表現しきれなかったことから、漢字の音を使って万葉仮名が奈良時代に作られた。さらにこれを崩したものがひらがな、万葉仮名の一部を抜き出したのがカタカナとなり平安時代に広がった。

今村さんは「ひらがなは、当時の貴族がプライベートの手紙のやりとりや女性が使っていたもの。カタカナはお経を読むためにルビを振ったりするために使われていたと言われています」と説明。「のちのちの鉄砲伝来から世界最大の鉄砲生産国となったように、日本人は古いものを全て撤廃するのではなく、自国の文化に合わせてより使いやすくより広く、より多くの人が使えるようにカスタマイズして、より機能的に変換していくことに長けた民族なんです」とし「それが文字ですらそうだったということ」と述べた。

「この時代にある程度、現代に通じるブラッシュアップができていたのは凄い」と指摘。「ひょっとしたら、まだ発展形で、これから長い年月をかけていけば、ひらがな、かたかなに変わる第三のかなができるかもしれない」と、歴史背景から日本語のさらなる進化にも胸を膨らませた。

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