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DeNA1位・竹田祐 兄は「日本一」球団に指名され、弟は「日本一」QBに 飛躍の竹田家2024年

[ 2024年12月28日 14:06 ]

DeNA1位指名の竹田祐(左)は甲子園ボウルで優勝した弟の剛を祝福する
Photo By スポニチ

DeNAから1位指名を受けた竹田祐(25)は、自分のことのように喜んでいた。アメリカンフットボールの学生日本一を決める「甲子園ボウル」(15日)。履正社のエースに君臨し、17年選抜準優勝へ導いた舞台で、弟・剛(3年)がQBとして立命大を9年ぶりの日本一へけん引した。2つの日本一を叶えた2ショット。「今年の竹田家はすごいっすよね」と笑いかけた弟に、兄も最高のスマイルを返した。

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大きな挫折と屈辱が、まばゆい栄光の原動力になっていた。1年前の秋。社会人2年目の祐は、有力視されながら、大学卒業時に続く2回目のドラフト漏れを経験していた。「あんなにつらい思いをしたのに、それでも朝早く起きて、走りに行く姿を見て、自分も頑張らないと、と思いました」。述懐する剛も、リーグ戦の大一番、関学大戦でインターセプトされ、試合後に号泣。「(剛から)メッチャ刺激は受けます。昨年、自分が(ドラフト)ダメで、弟が頑張っていて、その姿を見ていて、泣きそうになりました」。競技は違っても、底辺に流れるスピリットは同じ。竹田兄弟はライバルであり、同士だった。

2人の父・勉さんは近大、マイカルなどでWRとしてならしたアメリカンフットボール選手。「技術とかはあまり言われなかったんですけど、メンタル的なことはメッチャ言われました。"気持ちや"とか"いったれ"みたいな」。そして、母・あきえさんは、祐が高校時代にアスリートフードマイスターの資格を取り、食事面を中心に支えた。

入団会見で、次代の「ハマのエース」襲名を誓った右腕。「将来はベイスターズの顔と言われるように、任された試合をしっかり投げ勝てるような投手になりたいです」。口にした決意表明が頼もしい。

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