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阪神・佐藤輝 ラッキーゾーン復活を直訴「自費でも付けさせてもらえるなら」球団「今のままで」

[ 2024年12月24日 05:15 ]

契約更改交渉を終えて会見に臨む阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

阪神・佐藤輝は、91年シーズン終了後に撤去されたラッキーゾーンの復活を要望したことも明かした。

「毎年だけど、ラッキーゾーンを付けてくれと。もちろん、まじめに」

右中間と左中間の膨らみが大きく、広大な甲子園でアーチを描くのは簡単ではない。そこに右翼から左翼方向に名物の浜風が吹き、左打者は特に不利になる。何度も苦杯をなめさせられたとあって、「契約の場に限らず言っている」と継続的な希望だと打ち明けた。

「(自費でも)付けさせてもらえるなら」と答えるほど真剣な願い。設置されれば「もっと増える。減ることはない。(40〜50本も)行くんじゃないですか」と豪語し、21年と23年に記録した自己最多24本の更新に自信を見せた。

しかし、球団は冷静だ。嶌村聡球団本部長は「今が甲子園のあるべき姿。意見は聞きますけど、今のままで行かせていただきます」と、きっぱり否定。さらに、「パワーがあるんだから、頑張れ」と現形状での量産を期待した。今季は16本塁打中、聖地で4本にとどまった。浜風を味方に付ける逆方向に打つ技術と、風をものともしないパワーがあれば、米大リーグとの距離も近づくはずだ。(倉世古 洋平)

▽ラッキーゾーン 外野スタンドよりも数メートル前にフェンスを設置し、フェンスとフィールドの間に設けられたゾーン。47年5月に甲子園球場で初めて設置され、91年まで存続。ラッキーゾーンが撤去され両翼が91→96メートル(現在は95メートル)と広くなったことで、92年の本塁打数は前年のシーズン105本(60試合)から71本(61試合)に激減した。かつては神宮球場、西京極球場などでも設置されていた。現在は楽天モバイルパーク、ペイペイドーム、千葉マリンスタジアムで同様の効果がある外野スタンドが増設されている。

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