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阪神・梅野 183日ぶり実戦で攻守に躍動"バズーカ"発動で制球に苦しむ鈴木救った「それが捕手の仕事」

[ 2024年2月13日 05:15 ]

阪神紅白戦 白組2ー2紅組 ( 2024年2月12日 宜野座 )

阪神紅白戦の3回、梅野は島田の二盗を阻む好送球を見せた(打者・森下)(撮影・大森 寛明)
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実に183日ぶりの実戦だった。「キャッチャー、梅野」のコールに宜野座球場に集まった虎党が沸いた。昨年8月13日ヤクルト戦(京セラドーム)での死球で左尺骨を骨折して以降、リハビリに励んできた阪神・梅野が紅白戦に白組の「6番・捕手」として先発出場。攻守に存在感を示した。

「なんかもう久々だったんで...順調に回復しているなと。本当に久しぶり。まずは実戦できたことが一番、良かったですね」

まずは、持ち味の強肩で魅せた。3回無死一塁。1番・森下の打席の初球にスタートを切った俊足の走者・島田を矢のような二塁送球で刺した。制球難に苦しんでいた2番手左腕・鈴木を救う"梅ちゃんバズーカ"発動に「若い投手を受けて、実戦の中で助けることができたことが一番、良かった。それが捕手としての仕事なので」と胸を張った。

打撃でも結果を残した。4回1死無走者。相手3番手・川原から三遊間最深部への打球を放ち、遊撃内野安打をマークした。バットを体の前で構える旧スタイルから、肩の上に置いた状態で始動する形に変更した新打撃フォームで実戦初安打。まだ試行錯誤中で、この日は「タイミング」を重視して打席に臨んだことを明かし、「バットを肩に置いた感じのところから上げるタイミングとかを探りながらやっていました。球がつかまりやすいように、ちょっと自分の感覚として、シンプルに、なおかつコンタクトできるように。タイミングが一番、大事」と言葉に力をこめた。

10日に発熱して練習を早退し、11日の練習は不参加だったが、もう体調も万全。頼もしい背番号2が、「扇の要」に帰ってきた。

▽梅野の経過
★23年8月13日 ヤクルト戦5回、左手首付近に死球を受けて負傷退場。「左尺骨骨折」の診断。岡田彰布監督「今年は無理でしょう」。

★9月12日 鳴尾浜球場でリハビリ。ギプスが外れ、装具に変わる。「これからは可動域を出していく」

★14日 巨人戦のベンチに姿を見せ、優勝の歓喜の輪に加わる。

★10月9日 本格的なキャッチボールを再開。

★20日 状態が万全に至らず、日本シリーズでの復帰を断念。

★12月14日 優勝旅行先の米ハワイで球団主催のゴルフコンペに参加。左手首は「全然大丈夫そう」。

★24年1月18日 沖縄・宜野座での自主トレを公開。「(キャンプで)いい状態を見せられるように」。メニューを消化し回復に自信。

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